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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 女の子がたくさん出てきて実に華やかな回だったね(ニッコリ)、第16話。いや、まぁ実際にスバルが久しぶりに生きてた(??)というだけでも珍しい話数ではあるのだけど。ラスト、あれ何がどうなったんだよ。

 3週目、スバルはそのままロズワール領内に戻ってもどうしようもないことを悟り、何とか戦力を増強する策を練る。しかし、そこは流石のスバル君、ここまでは運気と根気で乗り切ってきたが、今回ばかりは無策で突っ走っても結果は伴わない。基本的にコミュニケーション能力は高くない人間なので、突然交渉ごとなんて言われてもイロハも分からず、元々大したコネもないので収穫なんてありゃしない。焦れば焦るほどに空回りは加速し、結局収穫はほぼゼロ、ラストギリギリでまたラッキーに遭遇して何とか足を確保するのが手一杯であった。まぁ、普通に考えたら死に戻りがあろうとなかろうと、スバルに出来ることってこの程度なんだ。そういう意味では、早めに切って捨てたエミリアは英断だったと言えなくもないのだが。

 今回興味深いのは、3人の王選候補者それぞれの人となりが見えて、それぞれがスバルに「教えた」ことが違っているという部分。どうせもう1回や2回は死に戻るのだろうから今回のやりとりは歴史から抹消されるものだろうが、スバルは次に行くときには各々の趣向を見据えてもうちょっと上手い交渉が出来るだろうか。

 一人目の候補者、クルシュはこれまでも何度か交渉相手になった人物だが、彼女が重要視するのは「理」。統治者とはいかなるものか、王選とは何なのか。彼女の帝王学には一切の揺らぎが無く、とことんまで自らの「理」を貫きながらも、それでいて決して情の部分をないがしろにしているわけではない。もっともバランスの良い理想の君主といえる。彼女はスバルとの交渉で一環して正論のみを唱えており、彼女の提示する条件や与えた助言は、スバルからしてみれば返す言葉もないものばかりだろう。ただ、強いてスバルに同情するとするなら、まさに彼はクルシュのいうところの「狂人」であるというところだ。これは決してスバルの内面が狂っているというわけではない(奇しくも先週のエピソードでペテルギウスに看破されている)。彼自身ではなく、彼を取り巻く「理」が狂っているのだ。つまり、死に戻りである。クルシュは「憎悪と殺意ばかりでエミリアへの親愛がない」と指摘したわけだが、本来、スバルはエミリアへの一本気な気持ちを持っていたはずなのだ。しかし、エミリアとぶつかる原因になったもの(の一部)は死に戻りによるすれ違いであるし、今回のことだって、「殺意」が芽生えたのはエミリアを思い(そしてレムを思い)駆けた先でのおぞましい邂逅がきっかけである。つまり、彼の抱える殺意は「有り得べきだがまだ起こっていない過去」というとんでもないものに依拠しており、常人から見ればスバルが抱えた「殺意」は道理に合わぬものにしかならない。そんなねじれた因果関係に突き動かされてしまうスバルがクルシュの唱える「親愛」に合致していないからといって、責めるのも酷というものだ。

 しかし、冷静さを欠いたスバルは当然そんな冷静な分析は出来ず、有効な交渉材料など当然見つかるはずもなく、三度、クルシュとは袂を分かつ。残った選択肢は、他の候補者たち。まず、2人目の赤の姫、プリシラである。彼女が重要視するのは「興」である。先が読めないし、どんな気紛れが起こるかも分からないという意味では彼女へ助力を求めるのが一番可能性の高い選択だったのかもしれないが、焦りまくっているスバルは、以前のように彼女の眼鏡に適うことはない。もっとも平々凡々と、彼女の見下す「豚」に成り果て、文字通りに一蹴されてしまった。まぁ、現時点で何が正解とも言えないし、スバルにあれ以外の対応をしろというのもこれまた酷な話ではあるのだが。今のところは「あまりフラグを立てられそうにない」訪問先であった。しかしいっつも思うだけど、「足をお舐め」って一切ペナルティになってないご褒美にしか見えないのだが……(個人の感想です)。

 3人目、たまたま市場で居合わせた候補者は、あきんど姫のアナスタシア。「こんなところをフラフラ出歩いているとか、王選候補者ってのも結構扱いが軽いな」とか思ったが、まぁ、流石にそんなわけもなく。彼女がもっとも重要視するのは「利」。格好の餌をぶら下げた状態のスバルを、手練手管で飲み込んでしまう技量は、他の候補者に負けず劣らずの器のでかさを感じさせた。彼女が親切なのは、本当にボロボロだったスバルに、あんな形とはいえ交渉ごとのイロハを教えてくれたこと。スバルは激昂していたために耳に入っていないのかもしれないが、彼女が言っていることは、「真実」とまでは言わずとも、人間と人間が関係する上ではとても重要なことばかり。「自分の利になる」「相手の利になる」、どこまで天秤にかけて、どこまで傾けられるかのセンスのお話。彼女は持てるものをフル活用し、見事、スバルから狙い通りにちょっとした情報を引き出してみせたのだ。そのために酒場一個を貸し切って「ところでこいつは私のネコさ」みたいなことも平気でやれるのは、彼女の経済力もさることながら、それ自体が度量のでかさということなのだろう。本来ならスバルに報酬を一切渡さずに情報を引っ張り出すことだって彼女には出来たのだろうが、そこは一応、竜車の情報を渡して最低限の保証を守るしたたかさも持っている。本当に焦りに身を焼かれているスバルは全く感じなかったようだが、彼女との接触も、スバルの今後の(次の)人生に活かされるものがあるのだろう。

 ちなみに、この期に及んでアナスタシア陣営から新キャラが参戦。なんと、ネコ耳ロリっ子変な声である。藤井ゆきよの変な声、「ログホラ」のてとらちゃん以来なのでとても嬉しい。これまた濃くて良いキャラが出てきたなぁ。もう、今回はそれだけでも満足。

 最終的に、スバルは相変わらず無策で突っ走ることになってしまった。途中、幸運にも前回のミッションで知り合った商人チームと合流、金をばらまいて何とかそれらしい体裁を整える事に成功。しかし、望みをつないだその道中で……何が起こったんだ? あれ、魔女教の連中とはまた違うよな。なんか記憶まで消してしまうような超常現象が起こっていたが……まだトラブル増えるの? すげぇ展開だ。

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