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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 2話連続で第18,19話。関西は放送スケジュールの関係で一週休みで2話一挙放送。ま、わざわざ2つに分ける必要も無いのでまとめていきましょう。これでもし2話またぎの後編→前編みたいな構成だったら面倒なところだったぞ。

 ある意味で4部の立役者と言えなくもない重ちーの登場回。彼がいなければこの町の殺人鬼は決して退治されることはなかったわけで、言わば町の英雄とも言える存在だ。まぁ、登場1話目を見る限りでは全くそんな風には見えないけどな……。気にしていたCVはめでたくゲーム版からそのままの山口勝平。これで一応、彼はストレングスのフォーエバーに続いて2人目(?)のスタンド使い。公式のアニメシリーズでスタンド使いを2人掛け持ちしたのってこれが初めてじゃないですかね? まぁ、あの猿については「役をやった」と言えるのかどうか微妙なところではあるのだが……。億泰役の髙木渉に続いて2人目の続投ということで、重ちーと勝平ちゃんがどれだけはまっていたかがよく分かると言うもんだ。まぁ、こんだけ小猿じみた中学生を(しかもこんなクッソきもくて憎たらしい小僧を)完璧に再現出来るおっさんなんて、声優業界広しと言えども男・勝平くらいのものだろう。

 今回のテーマは友情と打算(?)。そして、今回展開される友情物語のどす黒くて汚ねーこと。1部、2部、3部と見事な男同士の友情を描いた生粋の「少年漫画的」作品であるジョジョだが、事ここに至って、高校生と中学生の、金の力だけで結びついた薄汚い友情物語は乾いた笑いを引き起こす。まー、基本的に重ちーがあまりにダークサイドなせいだが。原作版でも充分に「こいつムカつくな」っていう雰囲気は出ていたのだが、アニメ版ではなんだか執拗にキモさが増していたのでムカつき度合いも3割増し。やっぱりあの頭の突起物はアニメで実際に見せられると違和感以外の何ものでもないな。だらしない口元の感じなんかも「馬鹿だけど小狡い」という、荒木作品の悪役としては実は珍しいタイプの造形がよく出ており、たっぷり2話を使ってボコボコにする展開は爽快そのもの……でもないんだよな。結局「高校生がよってたかって中学生をぶん殴る図」だからな。重ちーが悪役に徹して本当にムカつくキャラになってくれたおかげで成立しているお話である。まぁ、こんだけ貶めてはいるけども、ちゃんと次の登場では重ちーも「格好良い少年」になれるあたりがすごいところだけどね。そう考えると、玉美や間田みたいな単なる小者キャラで終わらずに活躍してみせた重ちーって異端なキャラなのかもしれない。

 ついでに異端といえば、彼の持つスタンドであるハーヴェストもかなり独特。「群体」のスタンドは「バッド・カンパニー」を皮切りにここから色々と登場することになるが、数多ある「群体」のなかでも一つの完成形といえるのがこのハーヴェストなのではなかろうか。バッドカンパニーは群れとは言ってもあくまで「軍隊」という1つの概念の具現化であり、1つ1つの歩兵にそこまで存在感があるわけではなかった。その後ろにある「司令官」形兆の1つの人格が軍全体を統制していたわけだし。その他にも、例えば「メタリカ」なんかも群体には違いないのだがあまり「数が多い」ことには着目されなかったし、「パールジャム」に至っては何がどうなってるのかもよく分かってない。そんな中、ちゃんと1体1体が生きている(?)実感を持ち、さらに「数が多い」というその1点だけを武器にして戦えるというハーヴェストは非常に面白い素材である。量の多さを使っての攻撃、移動、そして集金。こうしたアイディアがあって初めて活躍出来るのだから、本当にアイディア次第でいくらでもデザイン出来るスタンドという存在そのものの可能性を見せているとも言える。

 だってさ、作中で仗助も言ってたけど、普通はこんなこと考えないでしょ。確かに「世界中の人間から1円ずつもらえば……」みたいな空想ってのはよく聞くし、ひょっとしたら「世界中の自販機の下の金を集めれば……」っていう考えだって多少妄想することはあるかもしれないが、それを、漫画のネタにして能力として描くなんて、普通の発想では出てこない。絶対に形にしようと思わない。しかし、それを面白おかしく描いてしまうからこそのジョジョである。こうした「日常の本当にどうでもいいこと」を大げさに仕立て上げる技量も、4部という「日常編」を盛り上げたポイントの1つと言えるだろう。同じようなことは終盤のスタンドラッシュにも表れており、「鉄塔ってなんかアスレチックみたいで楽しそうだよな」という男の子の空想から生まれたスーパーフライ、「今日は一日背中を見られないように生活しなきゃ死ぬ」という、横断歩道の白黒渡りみたいなルールを実現させたチープトリックなど、「よくそんなもんで少年漫画が描けるな」という感心は4部の真骨頂といえる。

 そんな珍妙な相手を前にして正々堂々(?)戦うのが仗助と億泰の2人なわけだが、今回のエピソード、この2人の謎の連帯感というか、完璧なコンビネーションを見せるお話としてもなかなか魅力的。ぶっちゃけ、原作を読んでるときはあんまりそういう視点は無かったのだが、アニメではいちいち仗助が億泰の傷を治す描写が入っていたりして、「こいつら、仲良すぎるだろ」という印象がかなり強まった。考えてみりゃジョジョってのは友情物語が不可欠の漫画だけど、命懸けのバトルが少ないこの4部においては、仗助にとって億泰って本当に貴重な戦友なんだよなぁ。お互いに相手のいいところ、悪いところも全部知ってるし、「田舎の高校生らしい」目線での不可思議な友情形成はどこか異質なんだけどすごく身近で、何とも可愛らしい。仗助って別に頭の良いキャラじゃないんだけど、億泰が自他共に認める馬鹿だから上下関係無しに互いをリスペクト出来る関係性になってるのが良いよね。ここで友情パワーを溜めておくことで、ラストバトルのあのシーンも際だつことになるしね。

 さて、一応ちょっとした要素ではあるが、今週、康一が億泰に声をかけようとしてやめる、という描写があり、次回のエピソードへの伏線(?)となっている。まだストーキングしてますよ、由花子さん。次回は4部では(というか6部を除くジョジョという作品全体においては)非常に貴重な、女と女の対決になります。能登ボイスの由花子に対抗出来る辻綾は、果たして誰が出てくるでしょう。

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