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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ジョジョ史上、屈指の長さの1,2分間、第24話。しかし「最も長い1,2分」ではないのがポイント。多分、いつぞやの7秒とか3秒の方がもっと長いから。

 ちょっと驚いたが、シアーハートアタック戦は2話で収まった。原作の長さからすると3話分あるかと思ったのだが、考えてみりゃ、ずっと吉良が康一君相手に説教(?)垂れてるシーンが続くからアニメ的にはそんなに映える話じゃないんだな。なるべく要素をまとめたら、なんとか2話に収まった感じ。まぁ、それでも1,2分の出来事だと考えりゃ相当長いな。

 「悪役が逃げ切る」という衝撃の展開を見せた今回。ここまでガチンコで正面からぶつかっておいて、巨悪がのうのうと逃げ切ってしまうというのは当時は本当に驚いたものだ。「倒しきれずに痛み分け」みたいな展開なら他の少年漫画にもあったかもしれないが、今回の勝負に関しては、仗助&億泰コンビはピンピンしてる状態なわけで、吉良が一方的に敗北した形。それにもかかわらず、彼は手掛かりをほとんど残さずに消え失せ、置き土産として辻彩殺害までこなしていったのだ。ここまではっきりと「悪役の勝利」が描かれるというのもジャンプ漫画ではレアケースなのではなかろうか。また、こうして「逃げ切る」だけでも吉良にとっては「勝利」なのだと分かることも、この4部の特異さを表す事例の1つといえる。ジョジョの他の部を引き合いに出さずとも、野望大望を抱く悪役なんてものは、一度土がついて逃げ出してしまえば、色んな意味で「負け」なのだ。一発逆転するには、例えば息子に望みを託したピッコロ大魔王みたいな奇策に出るしかないだろう。もしくは1部ディオみたいに情けない姿をさらして雪辱に燃えるか、とにかく「負けた」ことは間違いなく読者に印象づけられる。しかし、吉良吉影という男はそうではない。彼の人生の目標はあくまで「静かに暮らしたい」であり、より正確に書くなら「人を殺しながら静かに暮らしたい」である。別にここで仗助たちをぶっ殺さずとも、自分の存在を抹消出来れば彼にとっては「勝ち」なのだ。涙ながらに生き延びることを宣言し、見事成し遂げた彼の偉業はまさに大勝利。ジョジョってのは不思議な作品で、こうして悪役側が実質的勝利を勝ち取るパターンってのも結構あるのよね(プッチ神父もある意味でジョースターの血統に完勝してるし)。

 そんなわけで、吉良というどぎついキャラの個性が存分に発揮されたナイスなお話。靴下のくだりなんかは本当に個性が際だっているが、こういうキャラを平気で作れちゃうのが荒木先生の怖いところでね。「爪を集める殺人鬼」ならまだ「異常者」の枠でおさまるから想像出来る気はするのだが(それでも充分気持ち悪いが)、「殺害前に靴下の裏表が気になって直してあげる殺人鬼」はなかなか出てこない。多分、荒木先生もうっかり靴下を裏返しのまま洗濯しちゃうのが我慢ならない質なんだろう。他にも、今回が「吉良吉影」としての活躍は(ほぼ)最後ってことで色々と愉快な言動が多く、冒頭のチンピラとの絡みとか、帝王ボイスでサラッと言っちゃう「チンポ」とかね。ちなみに、私はこの吉良さんの台詞のせいでジムとかに通うのが何となく嫌な人間になりました(まぁ、元から行く気無いけど)。それにしても、冒頭のチンピラ連中の言葉遣いとかもいちいち荒木節。荒木先生のこういう汚い言葉遣いってどこから出てくるんだろう。本人がしゃべてる様子からは想像も出来ないのが怖いよな。そして、あんだけチーマー然としたチンピラを描いておきながら、「仕事やめさせられて」とか言っちゃうセンスも斜め上。あいつら、最近までどんな仕事してた結果として、あんな時間にあんな格好で街中うろついてたんでしょうね……。

 スタンドバトルの方に目を向けてみよう。先週覚醒したエコーズAct.3だったが、ぶっちゃけ、あんまり強くない。固有能力が「重くする」だけなのに射程距離5メートルってあんまり長くないし。スタプラとかCダイヤモンドは1,2メートルって言われてるから、一応中距離と言えなくもないのか? でも、明らかに直接殴らないと3Freezeが使えないっぽいんだよな。「一度に重くできるのは1箇所だけです」って言ってるのに、最初に吉良が出てきたときに吉良を殴りに行ったのも不思議と言えば不思議。重力操作無しの単なるパンチでどうにかなると思って殴り込んだんだろうか。スタンドの形は魂の形というものの、チビのAct.3では康一同様に肉弾戦はなんとも頼りない。この後のAct.3の活躍って、役立ったのが1回だけ(VS ハイウェイスター)、能力使ってかえって失敗したことが2回(VSチープトリック、VS Gエクスペリエンス)、っていう情けない結果(いや、一応ジョルノ相手に役立ってはいるか)。うーむ、やっぱりAct2以前の方が強いな……。

 ただ、こうして康一君が手こずるのもしょうがないと言えばしょうがない。相手が「スタンドを2つ使える」ってのが最大のイレギュラーだからね。ややネタバレぎみだが、後々の展開で「吉良は爆弾を1つしか起動出来ない」という制約が明かされる。その割には今回の戦闘に関して言えば、どうもその制限はかかっていないようなのだが(SHアタックを出しっぱなしにしながら、チンピラの指を吹き飛ばしている)、あれってあくまで「第一の爆弾は1つしか起爆出来ない」ってことなんだろうか。そう考えると、やっぱりSHアタックって作中でも最強クラスの遠隔自動操縦だ。2つ以上の機能をここまで同時並行で使いこなしたスタンド使いって、他にいるだろうか? 一応ベイビィフェイスはこのカテゴリ? とにかく、多芸で多才な吉良さんの実力が遺憾なく発揮されたスタンドってことだね。まぁ、結局SHアタックは便利で強すぎるってことなのか、この後はもう使われなくなっちゃうんだけどね(第3の爆弾を編みだした時点で失われた可能性もあるかも)。

 すったもんだの末に吉良を撃退することに成功した承太郎・仗助チーム。その後の「吉良の手が逃げる」シーンの時間軸も色々不思議で、吉良の足が超速くてCダイヤモンドの修復がこのときだけやたら遅かったのだが、ひょっとしたら仗助が追跡出来るように修復のスピードを加減した結果なのだろうか。最終的には武器になるくらいに「修復の速さ」が強みなんだけどな。そして、とばっちりで登場から僅か数週間で殺されてしまう不遇の人、辻彩。彼女もかなり短時間で、脅され、彼の言うことをオーダー通りにこなしたあたりがなんとも不思議な時間軸だ。まぁ、吉良の方はシンデレラの能力を熟知していた、っていう設定にすればギリギリか? そして、我が心の拠り所、大原さやかキャラ遺影ヒストリーにまた新たな1ページが……。なんか、よく死ぬ声優(!?)ばっかり応援してる気がする。

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