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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「甘々と稲妻」 6→6

 ごちそうさまでした。今期屈指の癒し系作品。いや、子育て奮闘お父さんものは自身の現状と比較してしまってダメージもあるのだが、そういう部分も加味して、素敵な作品でしたよ。

 「お食事アニメ」としては、そこまで際だった良さがあったわけではない。もちろん美味しそうではあるが、そこまでの超絶作画というわけでもなし、メニューが特別なわけでなし。しかし、やっぱりご飯ってのは食品そのものでなく、誰と、どうやって食べるかなんだよね。本作はあくまでホームドラマとしての部分がメインであって、その「ホーム」を表し、より身近に感じられるために用いられたメインツールが「ご飯」だったわけだ。

 「ホームドラマ」を作りあげる中心はもちろんつむぎちゃん。彼女がどれだけ愛らしく、そして切実に描かれているかドラマ作りの焦点になってくる。そして、そのつむぎちゃんはちゃんと愛らしく、ちゃんと切実だったのだ。アニメの幼女キャラというと、破天荒な元気の良さがもっとも注目されるポイントになり、その部分を切り出す性格が強くなるが(「ばらかもん」のなるちゃんみたいな)、つむぎちゃんの場合はそれだけではなく、幼い子供独特の理不尽さとか、けだるさとか、そうした部分もしっかりそぎ落とされずに活きていて、難しい年頃の娘さんと相対する父親の頑張りが引き立つことになる。まるっこい造形も愛らしく、個人的にはおとさんにしがみついてるときの所在なさげな足の置き方が非常に「それっぽくて」お気に入り。つむぎちゃんのキャラ造形の完成度については、中の人である遠藤璃菜ちゃんの頑張りも大きいだろう。「リアルロリキャスト」は賛否あるだろうが、彼女は子役の中ではかなり上手い方だったと思うし、つむぎのむらっ気な雰囲気がよく出ていてとても楽しかった。

 まぁ、正直言うと、たまたま時期的に放送がお盆に被ってて、実家に帰った私はつむぎちゃんに歳の近い姪っ子と触れ合うことが多かったせいで、やたら感情移入しやすかったっていうのがあるんですがね……。お盆明け、一人で家に戻り、このアニメを見ながら実家にいる姪っ子を思い出して泣きそうになったのは秘密だ。娘がほしいなぁ!

 その他、ロリっ子以外の部分にも「可愛い」が溢れており、メインヒロイン(?)の小鳥ちゃんの、「料理を美味しそうに食べてくれる」という最高の属性、その友達であるしのぶちゃんの、戸松感溢れる気っ風の良さ。そしてちょろっと出てくる亡き奥さんの存在感など、犬塚先生は大変そうだけど色々幸せ過ぎる環境を満喫していて羨ましい限りだ。ちゃんと料理も上達しているようで、「男の料理入門アニメ」としてもそれなりに見られるようになってるのもいい。最終回を向かえても特に何か大きなお話が動くわけではないのだが、犬塚家、飯田家の2つの親子が、少しだけ前を見て、また新しい幸せを掴めたと思えるだけで、ちょっとおこぼれに与れたような気がするのである。

 それにしても、かやのんが死んでて、戸松とみさおが友達どうしであれこれ頑張るっていうセッティングが「あの花」と完全に一緒の世界だったのは、何か因縁があったりするんだろうか……。

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