ドラフト通信No.273' 12/11

１２月１１日　ドラフト模様（KLD×3）

ピック順　【Alessi】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Metallica】→【Serra】→【Mei】→

 

　このブログ記事を読んでいる人たちがどんな層なのか詳しくは分からぬが、こんな経験がある人はどれくらいいるだろう。「土曜の夜にドラフトが終わってほどよい倦怠感に包まれているところに、『ドラフトお疲れ様です、ところで、明日ドラフトやりませんか？』というメールが来る」。我々は、そんな経験がある。つまり、この日だ。突如訪れる阿呆のために、我々はよもやの２日連続ドラフト勝負と相成った。とはいえ、実はここ最近ではこの不測の事態もちょくちょく発生していたのである。まぁ、流石に疲労が重なるし時間もないので、そういうイレギュラーな日程の通信なんて書かないのだけどね。ピック表を付けないだけでもドラフトのスピードが上がるから多少楽になるし。しかし、今回は信じられないことに、こんな会話があったのだ。

 

？？「ピック表つけないんですか？」

オレ「いっつも書かへんって言ってるやん、通信２本も書いてられるか」

？？「せっかく来たんだから、書いて下さいよ」

オレ「原稿料払えば考えたる（ニヤリ）」

？？「いくら出せばいいんです？」

オレ「そうやなぁ、5000円くらいかな」

？？「じゃ、それで（即答）」

オレ「ファッ？！」

 

　……というわけで、当記事は、５年以上の歴史をドラフト通信とともに刻んできたこのブログにおいて、史上初めて「原稿料が発生し、スポンサードされたドラフト通信」になります。うかつだった。金の使い道に困ってソシャゲに突っ込んでカード止められるようなヤツに軽々しく金の話をふっかけるべきではなかったのだ。あと、ふっかけるなら倍ぐらいの値段にしておけばよかったのだ（下手したら倍額でＯＫされてたかもしれんしな！）。

　こうして私はついに、このブログ記事を収入に繋げることに成功したのです。1円ライターが話題になっているこのご時世、１記事で5000円って破格の収入ですよ。全部のエントリーに同額の収入が発生するなら、ボクは間違いなくブログだけで食っていけますよ（たとえば今年９月なら８７記事なので月収が43万）。……引き続き、お仕事募集中です。まぁ、お金もらうシステムしらないけど。

　ちなみに、当記事は奇しくも、「Magic」カテゴリの記事としては666本目です。なんかもう、邪念しか渦巻いてない。

 

 

 

　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＭＥ　ＳＣ　ＭＴ

ＡＬ　　ー　　◎　　×　　○　　○　　◎　　４ー１　１

ＳＥ　　×　　ー　　○　　○　　◎　　○　　４ー１　２

ＴＨ　　◎　　×　　ー　　◎　　×　　×　　２ー３　５

ＭＥ　　×　　×　　×　　ー　　◎　　◎　　２ー３　３

ＳＣ　　×　　×　　◎　　×　　ー　　×　　１ー４　６

ＣＲ　　×　　×　　◎　　×　　◎　　ー　　２ー３　４

 

 

１位　【Alessi】　白赤　＜改革派の貨物車　空鯨捕りの一撃　ボーマットのバザール船＞

　前日の試合では４勝２敗にも関わらず４位という理不尽な結果だったが、今回はがっちり狙いが噛み合って無事に勝ち抜け。「いつも機体デッキを狙ってるアイツがいないから、今日は赤白に行くチャンスやと思った」とのことで、その狙いはドンピシャではまっている。下家にいる頭の悪い誰かのところに「査問長官」を流し込むことでさっさと青を確定させているし、何よりも今日は上にも下にも機械巨人やプレインズウォーカーを流すことなくピックが出来たので精神状態だって良好だ（まぁ、その分大したレアは開封してないけど）。機体自体は全体的に出た数が少なかったので３枚しか入っていないのだが、デパラが出てしまえば「格納庫の整備士」「光袖会の職工」「先見的な増強者」といった序盤〜中盤の主軸が底上げされる。さらに今回特筆すべきは３枚揃った「特権剥奪」。流石にこれだけあれば気楽に使っていけるし、序盤から押さえ込めれば土地16枚デッキは充分なビートスピードを確保出来ているだろう。いざとなったら「エンジン始動」でズドンである。普段なかなかレア運に恵まれない男が、レアを気にしない庶民派デッキで、休日の憂さを晴らして帰っていった。

 

＜白赤・特権剥奪ビート＞

平地×８　山×８

 

＜クリーチャー・機体類＞　１６

信頼出来る仲間　競走路の熱狂者

格納庫の整備士　航空艇

経験豊富な操縦士　光袖会の職工

垂涎グレムリン　速接会のオオトカゲ

模範操縦士、デパラ　改革派の貨物車　

プロペラの先駆者×２　ボーマットのバザール船

先見的な増強者　砦のマストドン

空渦鷹

 

＜その他＞　８

永存確約　チャンドラの螺旋炎　

発明者のゴーグル　空鯨捕りの一撃

特権剥奪×３　エンジン始動

 

２位　【Serra】　黒白　＜マリオネットの達人　害悪の機械巨人　鋳造所の隊長＞

　一転、こちらはもうレア。見ての通りにずるすぎるレア。前日の試合でも簡単に使えるレアを２枚開けて引いてやがるんだよなぁ。こういう格差ってどこで是正されているんでしょうね。「マリオネットの達人」スタートから黒はもう決め撃ちだが、いつも通りの無茶な決め撃ちも今回は特に問題無く進行。前日１枚も出ずに苦労した「ドゥーンドの調査員」も１パック目の段階で２枚を確保し、あとはサブカラーをどこにするかという問題だけ。結果としては「マリオネットの達人」や「霊基体の匪賊」とも相性の良い製造絡みの白が選択され、マリオネット状況下では「歯車工の組細工」１枚でたやすく人が死ぬし、なんで「金属紡績工の組細工」で１ルーズ１ドローしてる傍らで対戦相手のライフが４点も減るのか、という理不尽。うん、やっぱりレアに負けた記憶しかないわ。ついでに「害悪の機械巨人」さんも同じ６マナで人を殺しに来る。地味に「鋳造所の隊長」で＋１されてたりするのでなお質が悪い。黒は人気になるとパイの奪い合いが激しいのだが、今回は「当然の結論」７引き、「プラカタの柱行虫」が１０引きで割と安かったので、黒は大きく安定したようである。

 

 

３位　【Mei】　緑赤　＜高木背の踏みつけ　牙長獣の仔　亢進する地虫＞

　前日の優勝逃しから、今回は２勝３敗軍団の一角。まぁ、こんな番外編で優勝してもしょうがないしな。今回の戦績はノイズが入るからトータルには加えないぜ！　さておき、緑メインでエネルギーを無駄に迸らせているのは前日と同じ。ただ、今回はサブカラーに赤を取り攻め気が強くなったのに加え、「牙長獣の仔」という最高のエネルギー消費先がある。「行き詰まりの罠」「水辺の虎」や「襲拳会の扉破り」などで中盤の押し込みもそれなりにあるし、一応バランスは良くなっているだろうか。前日ほとんど登場しなかった「クジャールの種子彫刻家」も２枚いるし、割と攻め傾向が安定してるデッキだ。これくらいの速度なら「むら気な巨人」のプレッシャーも充分だし、アクセントとしての「巨人の光景」もアリといえばアリだろう。ただ、使われて思うのは、除去は強い環境なので、やっぱりオーラのリスクは他の環境よりも高いな。１回殴って＋２点で元が取れると割り切った方が使いやすいかもしれない。

 

 

４位　【Metallica】　白緑　＜高速警備車　新緑の機械巨人　たなびき織りの天使＞

　諸悪の根源。金持ってる人。金払ってくれる人。まぁ、東京からわざわざ新幹線でドラフトやりに来てる時点で、些末な金の問題などどうでも良くなっているのだろう。自由を犠牲にして働いた金で、改めて自由を買う。ビバ労働。ボクも頑張って働くやで。とはいえ、実はこのデッキ相手にボクは本当にタコ殴りにされて終わったので、デッキの全貌をほとんど知らないんだよね！！　しかも１戦目なんて「鋳造所の検査官」→ゴーグル張って４／４→「捕獲飛行機械」→「高速警備車」とかいう展開だったから色すらよく分からなかったからね。その後の試合で無事に「新緑の機械巨人」が出てきてちょっとだけ色が分かったけど、出てきた瞬間にデッキ投げつけたからね。ファックだね。ただ、ピック表を見るとこうした色に拘泥しないパーツが優秀ではあるが、その他に特にシナジーっぽい動きは無さそうで、何となく白と緑のサイズで殴ってればどうにかなる、みたいなデッキだった様子。結果２勝３敗なのは何とかなったと見るべきなのか、駄目だったと見るべきなのか。なお、３すくみで勝ち点勝負になった際も、「お金出したの僕だからなー」といって順位を金で買おうとしていました。嘘です。「もうちょっと出せば上の順位にしたるで」って、順位を売ろうとしたのは私です。

 

 

５位　【Thraxi】　青赤　＜慮外な押収　パンハモニコン　改革派の霊気砲手＞

　こうしてみると私のレア引きも大概だったな。アディッショナルドラフトということで、ピック表もないならアホみたいなピックしたろ、って思ってたのに、急遽ピック表を書く必要に迫られてガッカリ。でもまぁ、「慮外な押収」１引きなら自然なポーズで青のエネルギーに向かうことが出来て良いよネ！　その後も「天才の片鱗」→「つむじ風の巨匠」という綺麗な流れから、上家が「餌」とレッテルを貼った「査問長官」。そんな餌に釣られクマー。今日だけ、今日だけだから！　あと、やっぱりこの１枚しか登場しなかったから！　今回は削り方向では一切活躍しませんでしたねー。むしろ相手の「屑鉄場のたかり屋」を送り込んでサポートに回ってましたねー。前日の通信で「１枚のカード目当ての決め撃ちとか無理に決まってるやんｗｗｗ」って書いた舌の根も乾かぬうちにこれだからねー。いいじゃん、日曜日くらい好きな人生歩ませろよ。でもまぁ、エネルギー方向にはかなり極まったデッキで、「つむじ風の巨匠」×２からのトークンラッシュは割と安定。さらに面白かったのは「パンハモニコン」＋「革新の時代」＋「つむじ風の巨匠」が並ぶと、「ソプター出す」→「『時代』の能力が２回誘発するので２マナ払って４エネルギーゲット」で、何故かソプターを出すたびにエネルギーが増えるという謎現象が発生した。流石に面白かった。

 

 

６位　【Sea-chicken】　黒緑　＜熟女オビア（原文まま）　亢進するサイ　短命＞

　上記の１引きレア欄の通り。前日に続いてのババアカーニバルです。ピック表の脇には「テンション下がるー」という一文も刻まれていました。いや、まぁボムなんだから贅沢な話だが。ただ、残念ながら彼の嗜好は割とノーマルらしく、２日連続してのババアの相手では流石にモチベーションもあがらない。前日の快進撃はどこ吹く風での負けまくりである。そんなデッキに私は唯一負けているので、どのあたりが弱かったのかはよく分からないのだが……まぁ、確かにピック表を見た感じでは黒緑っぽいシナジーには欠けるデザインか。ババアが殺されてしまうとそこから勝ちきるだけのパーツは無かったのかもしれない。つまり、ババアを処理出来ずに負けた私が悪いのだ。なんかもう、この文章はババアって言いたいだけな気がしてきた。来週はもっと綺麗なおねいさんが来てくれるといいですね。忠誠カウンターとか置けたらなお楽しいかもしれないね。こういうこと書いとけばきっとドビンあたりがくるで（フラグ）。

 

 

 

 

今回のピック表

 

【Alessi】（白赤）→【Thraxi】（青赤）→【Sea-chicken】（黒緑）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　　　　　　

　【Mei】（緑赤）←【Metallica】（白緑）←【Serra】（黒白）

 

 

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【Metallica】