最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
結局「だんない」ってどういう意味なんだよ、第3話。基本的には「問題無い」なんだろうど、なんか「しょうがない」のニュアンスで使われてるとこがあった気がすんだけど。そもそも間野山って何県何地方なんだ。 だいぶ主人公が活発に動くようになり、お話が前に進むようになってきました。これ、最後まで由乃のキャラ属性には「30社お祈り」はついて回るんでしょうかね。多分、彼女のアイデンティティを一番良く表してるのがその要素で、今回は多少前向きになって積極的に働きかけるようになっているのだが、何かが空回りしているような、肝心なところで外すような、絶妙な空気。自分の決めた道に向かって無謀に走り始める様子は「花咲くいろは」の緒花に似ているといえば似ているのだが、あちらは走り出したら一直線で不思議な引力を持った四十万の血を継ぎし者。残念ながら由乃さんにはそんな大それたエネルギーは無く、やっぱり「お祈り」属性がついて回る。まぁ、そんな彼女が少しずつ歩を進めていく物語になるのだと思うけどね。割と最初から優秀さが際だった「SHIROBAKO」の宮森とも違うデザインですよね(顔は似てるんだけどな)。 さて、前回のまんじゅうプロジェクトは見事に玉砕したわけだが、今回はあそこまで無茶な目標が設定されたわけではなく、着実に「国王」としての視野を定めていかないと駄目ですよ、というお話。別にお飾りでも給料は出るのだろうが、そのあたりは一応前途に明るい未来を望みたい現代の若者である。せっかくならやれることをやろう、という前向きさは評価されるべきところだろう。まぁ、ひょっとしたら「町おこし云々」に何かしらの楽しさは感じたのかもしれないけども。前回のノリだったらサークル活動の一環みたいなものだと言えないこともないしな。 しかし、そんな気持ちの前方修正にも関わらず、いざ眺めてみれば町の方が一切反応を示さないのれんに腕押し状態。住民は国王に興味はなく、町おこしにも興味はない。そうなんだよなぁ、田舎の人間ってこんなもんなんだよなぁ。よくアニメなんかで出てくる「町おこししたい村」のテンプレっていうと、村人が何か盛り上がるイベントとか、「変わるきっかけ」で一喜一憂しているような状態だと思うのだが、現実世界ではそんな村なんてほとんど存在しないんじゃなかろうか。結局、住民がなるようにしかならないと思っているからこその過疎だし、衰退なのである。かくいう私の地元も、駅前は急速にシャッター街になり、郊外型のモールにどんどん客を吸われて昔ながらの商店街は壊滅状態。地方自治体全体を見ても、高齢化が急速に進み、若い者は都会へ出て行く一方。地元に帰るたびに、店が潰れ、跡地に出来るのは老人ホームと火葬場ばかりという、絵に描いたような衰退の一途を辿っている。しかし、だからといって地元住民が何かするわけでもない。だって、何をしても無駄なんだもの。今更ちょっとやそっとの観光客が来たところで自分たちの日常生活に変化など起こらない。郊外型モールに客を取られているとはいうものの、住民からしたら「便利なものが出来てるから行く」だけであって、それで地元産業が衰退しようが知ったこっちゃ無いのである。「将来的に町全体はヤバいのかもしれないけど、今は生活出来てるし、無駄なことをする気はない」という本屋のにーちゃんが言っていたことが、まさに真理なのだと思う。 そして、実際に「何をやっても無駄」という諦観は九分九厘正しい。最初にテレビのインタビュアーが言っていたことだが、町おこし、村おこしをやろうとして実際に成功した例なんて、失敗例の数の足元にも及ばないだろう。現在の日本のシステムでは、人口の一極集中は止めることが出来ない。もし、自治体を生まれ変わらせるとしたら、全ての住民の生活スタイルもろとも、新たな世界を作る必要がある。そして、地元住民にそこまでの犠牲を払う気などさらさら無いのである。だって町おこしっていってもなぁ。成功した例って何をもって「町が復活した」と言っているんだろう。観光人口が増えたところで労働人口が追いつかなきゃ意味無いし、流石に大量の都会の人間が移住してくるなんてこともないだろうし……。強いて挙げるなら、「地元の産物が有名になり、ブランドとして競争力を持てるようになった」とかかな?(それくらいなら私の地元も頑張っている) まぁ、地元経済も多少の影響はあるかもしれないが、それだっておそらくかなり限られた世帯の話。例えば「間野山のカブがめっちゃ売れる」という事態になったとしても、それで町全体が潤うようになるまで、相当な時間を要するはず。極論すれば、特産も、観光も、「町の復活」という結末に辿り付く道具立てではない気がするのだ。 じゃぁ由乃たちはどうしたらいいのかというと……分からないですね。だって、実際作中で何も解決してないし。単に気持ちの悪い着ぐるみのなれの果てを全国のお茶の間にお届けしただけですし。まぁ、一応国王の露出が増えたので、多少の話題性はあるのかなぁ。この「何も成功してないけど由乃は少しずつ変わっている」という成長物語の過程も、なんとなく「花咲くいろは」っぽい展開ではあるね。緒花はいい女になったけど、喜翠荘は結局営業終了したんだよなぁ。間野山はどうなるかなぁ。とりあえず、名産品はパッとしないかもしれないけど、しおりさんの胸だけは本物だって信じてる。 PR |
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