4月21日 ドラフト模様(AER×2 KLD)
ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Sangriter】→【Chrolony】→【Thraxi】→
これで終いの金比羅さんや。なんかあっという間に終わってしまったなぁ、霊気紛争。まぁ、敢えて避けて通るようにしていたって噂もあるんだけども。先週も結局面子が集まらず開催ならずだったし、今週も日程調整でバタバタしたと思ったら5人戦になってしまった。春のあいだはシーズンの変わり目だからしょうがないかなぁと思っていたのだが、流石にメンバーの生活を考えると、今後はこうして集まりにくくなっていくんだろうな。あと何回ドラフトが出来るものやら。
結局、この環境で開催されたドラフトは三ヶ月でわずか8回。もっとも多い人間でもトータル40試合しか戦っていないという、最近では割と珍しい少なさである。まぁ、過去にはもっとメンバー集めるのが大変だった時期があるので、ワールドウェイクとかは相当少なかったはずだけど。今回は敢えてモダマスに逃げたからこその結果です。試合の母数が少ないから、もし圧倒的勝率差でトップをとった人間がいたとしても追い風参考記録程度だな。うん。
次週はアモンケットへ突入しますよ。一応開催日程は通常通り(土曜14時)を予定していますが、不都合な人は早めの連絡をお願いします。ゴールデンウィークを利用して、何かもうちょっと追加イベント出来ないかなぁ。東京もんがお手々繋いで戻ってきたらええねん。
AL TH SA ME CH
AL ー × × × ◎ 1ー3 4
TH ○ ー × × ◎ 2ー2 3
SA ○ ◎ ー × ○ 3ー1 2
ME ○ ◎ ○ ー ◎ 4ー0 1
CH × × × × ー 0ー4 5
1位 【Mei】 黒赤 <光袖会の収集者 無秩序街の主 【マナの墓所】>
終わり良ければ全て良し。というか、こいつの場合は今回終わりが悪くても別に良しだったのだろうけども……最高の形でのフィニッシュを迎え、そりゃもう溢れるドヤが止まらない。もう、こればかりはしょうがない。我々雑魚どもはただひたすら頭を垂れて、この忌まわしい時代が過ぎ去るのを待つのみである。それにしても、環境で勝率が上下するのは当然なのだが、ここまで「ハマった」事例は珍しい。多分、長い我々のドラフト史の中でも、最終勝率が7割を超えた事例はほんの数回しかないと思われる(追い風参考記録)。うーむ、何が良かったのか、やっぱり現時点でも分かってないのだが……まぁ、きっと本人は分かってるんだろうなぁ。この世界の真理をなぁ……。でも今回は簡単。そしてゴージャス。いや、「豪華の王」の話ではなく、我々の最終戦を飾るに相応しい「高額」なフィニッシュを決めてくれた。ラストパックを開けて登場したのはなんとあの「Mana Crypt」。これで1ターン目から3/1フライヤーとか余裕で展開出来るわけで、もう、それってデルバー超えてるじゃねぇか。そして、そんなInventionだけにはとどまらず、出るわ出るわのレアのオンパレード。まぁ、どれか1つくらいは相手の息の根を止めてくれるでしょうよ。ただ、そうして「レアリティの化け物」と言ってしまえばそれでおしまいだが、単にそこにあぐらをかいているデッキというわけではない。特筆すべきは3枚集まった「霊気毒殺者」だろう。ただ出すだけなら「ナイスブロッカー」程度で後ろ向きなカードだが、今回は赤黒ということで、割と積極的に序盤から攻め立てるデッキ。この「毒殺者」×3のうま味を最大限に活かすために「正確な一撃」×2を採用しているのが実に渋いが賢い選択。どれだけクリーチャーで拮抗しているように見えても、わずか1マナのインスタントがどんな屈強なクリーチャーとでも相打ち出来るようになっているので、額面以上に得を取りやすい。また、こうして「霊気毒殺者」×3「霊気追跡者」と並んでいるおかげで、たまたま前回もこのテキストで取り上げた「扱いが難しい」レアである「光袖会の収集者」がきれいに回転するのも見逃せない。威迫で序盤からクロックを刻みつつ、しっかりアドバンテージに繋げていく姿勢はまさにレア。あとは中盤以降にゴンティの理不尽とかその他諸々の理不尽で勝つだけである。いっぺんでいいからクリプトに殺されてほしかったものだが、どうやら「墓所」が絡む諸々は来週までお預けですね……。
<次元を超えたレアリティの塊>
山×8 沼×8
<クリーチャー類> 16
霊気毒殺者×3 霊気追跡者
光袖会の収集者 最前線の反逆者
鋳造所のコウモリ 復讐に燃えた反逆者
垂涎グレムリン 宝物の守り手
気ままな芸術家 豪華の王、ゴンティ
霊基体の野心家 マリオネットの達人
無秩序街の主 湿原の運び屋
<その他> 8
【マナの墓所】 撃砕確約
正確な一撃×2 残酷な決断
飲み込む炎 放埒 悪意器具
2位 【Sangriter】 白赤 <暁羽の鷲 光に目が眩む 模範的な造り手>
ギリギリで優勝デッキに競り負けてしまい栄冠には届かなかったが、こちらもなかなか存在感を発揮したデッキ。上のデッキと違ってパーツ自体はそこそこ庶民的。コモン・アンコモンの代表格でしっかりとコンセプトをまとめ上げた分かりやすいボロス・ビートである。1引き「暁羽の鷲」が最終戦のピックというのもなかなか象徴的で、そう言えば我々はこの環境の1戦目でこの鳥を大量にグルグルグルグル回し、ボロスビートの無体な優勝をアシストしていたのだった。今回は「鷲」自体は1体しか登場しなかったのが残念だが、「最前線の反逆者」あたりは割と数が出たので、赤は3人に割れたにも関わらずそこそこの陣容。また、上のデッキにおける「正確な一撃」にあたるのが、こちらのデッキでは「路地への回避」。攻め続けるデザインなら+1/+2で充分戦闘結果がひっくり返るし、全体が軽くまとまっていれば自軍バウンスはデメリットを持たない。「フェリダーの守護者」と合わせて「ピア・ナラー」のトークンを稼ぐなんて使い道もあるだろう。あとはマナカーブに沿って素直に肉の数を揃え、「鷲」か「鼓舞する突撃」ズドンでおしまいだ。安上がりではあるが、「ショック」×2の輝く姿が最後に見られたのでこれはこれで良しだろう。
3位 【Thraxi】 青赤 <風友会の強襲者 航空船の略取者 焼夷式破壊工作>
こちらはレアなど1枚も入っていないお値段が安いデッキになっております。まぁ、開けたレアは下家を強くするのに貢献したからね……。1引き「風友会の強襲者」、2引き「バリケード破り」から、最終戦のコンセプトは即席に決定。普通に即席に行くなら青黒かなぁ、と思っていたのだが、「搾取工区の喧嘩屋」の流れがあったのでサブカラーは赤に。結果、今回は上位3人が全員赤メインという、「色が食い合ったけど勝てるデッキに分かれた」珍しいパターン。確かに、優勝デッキはタッチ赤なので爆弾レアなんかに触っている程度、2位が純正ボロスで、私は即席狙いで限定的なカードだけを求めているので、意外に食い合うパーツが無かったんだよな。最終的に集まった即席カードは7枚と充分な数で、不安視されたアーティファクトカウントもカラデシュが頑張ってくれたおかげでボチボチ。1マナアーティファクトも4枚揃え、それなりに即席デッキらしい回り方は可能になった。強いて残念だった点を上げるなら、重たいカードはほぼ全て即席がついているせいで、ワクワクしながら引いた「鼓舞する彫像」が結局何の役にも立たずにサイドボードに引っ込んでしまったことくらいか。とにかくアーティファクトを並べることに力点を置いているために除去などの相手に干渉する手段はほぼ皆無であり、レア2枚のパックから必死の想いで確保した「焼夷式破壊工作」が頼みの綱。もうちょっとデッキを回せる潤滑油があれば、土地を引きすぎる方向での事故もフォロー出来たはずなのだが……。結局、この世界では土地の引きすぎ問題を解決するに至らなかったなぁ。
4位 【Alessi】 緑黒 <巻きつき蛇 緑輪地区の解放者 本質の摘出>
最後の試合ということで、ちゃんと1パック目で駆けつけてくれました、「巻きつき蛇」。これによって「環境で一番強そうに見えるデッキ」代表の緑黒に迷わず進み、卓の並びも悪くない。レア・アンコだってそれなりのものだし、パッと見には割と強そうな緑黒がコンセプト通りにまとまった。「造命物騎兵」「夜市の飛空士」「ピーマの先導」「透掘虫の群棲」etc。蛇がいればゲームエンド級だが、蛇が居なくても普通に強い緑黒だ。だが、終わってみれば何故かこの位置。ぶっちゃけ、こうなってしまった理由はよく分からないのだが……トータルすると「眠気」だったのではないだろうかと。まぁ、金曜深夜のドラフトも久しぶりだったからおじいちゃんの身体にはもう無理なのよ……。別の試合でも「プレイングミスで負けた」と言っていたし、俺との試合でも絵に描いたような見事なボーンヘッドをカマして勝手に致命傷を負って死んでいった。他の試合は分からないが、俺の試合はどう考えてもあの時のタップが無ければ勝っていた試合だったのだから、やっぱりデッキは強かったはずなんだ。まぁ、ただでさえ苦手意識の強い環境だったし、さっさとケツまくって逃げるのが良いでしょう。次の環境で勝てるかどうかは知らんがな……。
5位 【Chrolony】 緑白黒 <造命師の贈り物 極上の大天使 空鯨捕りの一撃>
終わり悪ければ全て悪し。うん、このデッキは……悪そうだった。俺との試合ではそもそも土地が3枚で止まったパターンとか森を延々並べ続けて手札に白と黒のカードを抱えながら死んでいくパターンとか、最後の最後までこの世界の土地との関係性は解決しないままで終わった。あとはそもそも、本人の弁ではクリーチャー数が足りなかったらしいんだけども。確かに「造命師の贈り物」とか夢が広がるカードのはずなんだけど、クリーチャーがいない状態で手札に2枚有ってもな。一応アブザン3色でギミックとしては紛争から製造なんかも合わせたカウンター絡みになっているはずなのだが、狙った勝利の図式のA+BでAしか無いパターンみたいなのがほとんどだった様子。まぁ、色マナサポート無いしなぁ。多分、しばらくは趣味でモダンデッキの方を磨いていくことになるんじゃないでしょうかね。いや、だからってリミテッドで負けたくはないだろうけども。次の環境で土地15枚にしたらええねん。絶対駄目な環境だから。
今回のピック表
【Mei】(黒赤)→【Alessi】(緑黒)→【Sangriter】(白赤)
↑ ↓
【Thraxi】(青赤) ← 【Chrolony】(緑白黒)
PR