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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 海星の尻の毛だったら是非ともむしりとってみたいです、第8話。何故呉一郎は謝罪の場に海星を引っ張ってこなかったのか。片手落ちの感は否めない。

 今回は様々な家族のお話。前回、悪の首魁であったはずの早雲が往生し、矢三郎にとっても、海星にとっても、重要な何かが失われ、ぽっかりと穴が空いたような状態になってしまった。どちらが親族に連絡を取ったのかは定かでないが、おそらく海星の手によって遺体は回収され、速やかに京都での葬儀へ話が進んだ。狸もこうして立派な葬儀を上げるのだから、そりゃぁ京都にあれだけ寺が溢れかえっていても平気なはずだ。おそらく喪主は夷川家長男の呉一郎だったのだろう。これまでほとんど登場しなかった人物だが、同じ兄弟の金閣銀閣とは全然キャラが違うし、もちろん海星ともイメージが違う。一番接点が多そうなのは案外矢一郎なのかもしれないが、まぁ、単に長男だからそういうキャラになってるだけかな。

 下鴨総一郎に続き、夷川早雲が逝ったことによって時代は確実に次の世代へと動いている。矢一郎は新たな偽右衛門としてに責任を全うすべく、家族全員に気を配って何とか一家を、ひいては京都の狸業界を盛り上げようと奮闘している様子。以前の将棋大会などもその一環のはずだったが、なかなか結果はついてこないですけどね。まぁ、狸なんてそうそう簡単に他人の(他狸の)言うこと聞くような(毛)タマじゃないしね。それでも着実に何かは変わってきているようで、何はともあれ一番近くにいるはずの存在、兄弟達には影響が現れている。久しぶりに人間態を見せてくれた矢二郎さん。こないだお婆さんから送られた薬が効いたのかどうか、少しずつ化ける練習を続けて、何とか人間態で糺の森にやってくるくらいまでは出来るようになったし、狸の姿に戻れるようにもなった。油断するとまだカエルだけど、これまでの引きこもりに比べたら随分な進歩だ。彼も少しずつ「総一郎の喪失」から立ち直っているということだろう。夷川との歴史的な和解のおかげもあり、これまでビクビクおどおどと阿呆兄弟にいじめられるばかりだった矢四郎も、何だか随分積極的になった。単なるショタかと思っていたが、実は兄弟の中では一番勤勉な学者肌。まぁ、どこかしら「阿呆」のきらいもあるが、偽電気ブラン工場ではひょっとしたら新たな商品開発を左右する重要人物になるのかもしれない。しかし、「むずかしい電磁気学」っていう本は……難しいんですかね。もちろん、長兄である矢一郎も玉瀾との親交は深めているだろうし、ボチボチ挙式とかしそうな勢いであった。

 となると、変わっていないのは一番の阿呆一人ということになる。雨が降ったらその辺でくだを巻き、天狗の諍いにちょっかいを出し、将来のことをせっつかれるとふて腐れて山の中に引っ込んでしまう、下鴨矢三郎の人生。なんだかんだで彼が頑張っている部分も多いのだろうが、残りの3兄弟がそれぞれに「家族の未来」を考えている中、どうしても三男だけは自堕落に見えてしまう部分はある。まぁ、それが父親から受け継いだ「阿呆」の遺伝子なのだからしょうがないのだが……。赤玉先生は矢三郎がこんなんだから救われている部分もあるしねぇ。今回は天狗サイドの動きも実に不穏で、なんと先生の目を盗んで弁天が会いに行ったのはまさかの二代目。あれだけ丁々発止のやりとりをした2人が人に溢れる観光地の清水寺で和やかに会談なんか出来るはずがないと思いきや、存外淡々と話は進んだ。二代目の側からわざわざ清水に呼び出すとは思えないので、おそらく弁天が彼を招待したのだろうが……一体何が狙いなのか。まぁ、これまで二度も顔に泥を塗られた相手だし、弁天としてもこのままで終わらせるつもりはないのだろう。かといって真正面からぶつかっても純正の天狗相手では流石に分が悪い。今は色々と探りを入れて意趣返しの方策を模索している段階だろうか。こういうところで臆せずガンガン突っ込んで行くあたりは流石の弁天である。ただ、今回弁天が二代目をチクリと刺した部分については今後も注意が必要だ。確かに言われるまで気付かなかったが、彼が今更「こんな国のこんな街」に帰ってきたのって何故なんだろう。ただでさえ父親の顔など見たくもないはずなのだから、何かよほどの理由がない限りはそんなことはしないと思うのだが……弁天は何か知ってるのかな?

 空の上の天狗が火花を散らしている間、狸の方は地に足のついた今後のお話をしている。ついに矢二郎が井戸を出ることを決意した。そのまま家に帰ってくればお母さんも喜ぶと思うのだが、どうやら彼は京都を離れるらしい。その理由は、矢三郎と海星の関係性の改善だろうか。元々、矢二郎に気を遣っていた部分もあって解消されていた2人の婚約。しかし、早雲が逝き、今後は下鴨と夷川の関係修復を若い世代で行わなければいけないとなったとき、この婚約の話はやはり検討する必要がある。矢一郎とてそれが無理な押しつけであることは承知しているはずだが、やれることは何でもやってみなければ分からない。そして、どうやら矢二郎の方はというと「何か」に気付いている様子。運命の赤い毛は、本人には見えないけれども他人からははっきり分かるとか……矢二郎は、一体誰の「赤い毛」の話をしてるんでしょうかね。自分が身を引き、弟の背中を押すことで、何かが変わると、そう願っている様子。

 しかし、そんなことを言われた矢三郎はへそを曲げ、尻をさげてお山に籠もる。まだまだ精神的に幼い矢三郎を、真っ先に見つけて迎えに行ったのは、やはりこちらも幼いだろう、海星であった。実父の死のショックだってまだ癒えていないだろうが、彼女は強気に矢三郎にあたってみせる。いや、むしろショックを受けていたからこそ、誰かに憎まれ口をぶつけないことには耐えられなかったのかもしれないが。互いに姿も見せぬ昔からの口喧嘩。くさくさした2人の感情は何だか上滑りして本当の気持ちなど伝えられる気がしないが……。昔の人はよく言ったものだ。「百聞は一見にしかず」と。ついに変身を解き、矢三郎の前に姿を現した海星。その愛らしい狸形態を見るなり、あの矢三郎の変身は一瞬で解けてしまった。化けることなら父・総一郎にも負けないと自負するあの矢三郎の「化けの皮」が、ちっちゃな雌だぬきにあっさりとはがされてしまう。

 なんとまぁ、これこそが「夷川海星の秘密」であるか。何の作用か、どういう因果か、矢三郎の変身は海星の姿を見ると解けてしまうのだという。人間の前で変身し続けることを信条とする矢三郎に、そんな「許嫁」が認められるはずもない。……はずもないのだが、こんな唯一無二の特別な存在が、矢三郎にとって「許嫁」ではなくて何になるというのだろうか。海星の涙は、父を偲んだものか、矢三郎のみっともない姿を憐れんだものか、そして自分の情けない姿を思ってのことか。

 毛玉と毛玉の化かし合い、どちらの気持ちも、本当か嘘か。

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