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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「コンビニカレシ」 5

 そして、次の曲が始まるのです。いや、曲じゃないけども。冒頭の「ここから物語が始まるのです」って台詞で思わず「いや、どこやねん」と突っ込んでしまった。「ココ」が指示する内容が曖昧すぎるやろ。タイトル通りに解釈するなら「コンビニ」なんでしょうかね。

 実に端的なタイトルで「恋愛ものですね」というのがこれ以上無いくらいに分かりやすい作品。「コンビニ彼氏って一体どんな生き物なんだろう。コンビニのように全対応型で超便利な彼氏のことか? ……つまり少女漫画でありがちな万能超人の男のことやんけ」とか勝手に先回りして想像していたが、まったく関係無かった。コンビニはあくまでも舞台でしかないのね。「まぁ、コンビニ店員だって恋愛くらいするんだし、色んな特殊お仕事もののアニメの波がいよいよコンビニまで押し寄せたか」と思いきや、実際は恋愛に関係しているのはコンビニ店員ではなくて単なる高校生だった。ますます「コンビニカレシ」というタイトルの意味は謎を深めていく。一体なんなんだ、コンビニカレシは実在するのか?!

 というのは(半分は)冗談で、要はコンビニという舞台を中心に育まれていく恋愛模様を描いた物語。「別にコンビニである必要性は無いな」とは思うが、それと同時に「なかなか面白いセッティングだ」と感心もした。考えてみれば、現代日本においてコンビニというロケーション以上に一般性のある場所は他に無い。多くの人間が、自宅と勤務先(通学先)を除けば、最も長い時間を過ごすのがコンビニだと言っても過言ではないだろう(まぁ、生活レベルによって差はあろうが)。そのコンビニという場所を、例えば「店員と客の恋愛」みたいな安直な形でラブストーリーにくっつけるのではなく、本作ではあくまでも出会いの場であったり、コミュニケーションの場であったり、とにかく「日常で少し外にはみ出した空間」としてコンビニが使われている。1話目時点ですでに2組のカップル(未満)が登場しているが、かたや出会いと交流のための場所として、かたや女性側の意外な趣味が発覚する場所として。人それぞれに、コンビニの使い方も違えばコンビニでの事件も変わってくる。不変であるにも関わらず、実に懐の深い(つまりは商品陳列数の多い)コンビニという空間のバラエティを恋愛ドラマのオムニバスになぞらえるというのは、何だか面白そうな試みである。

 まぁ、現状ではまだ「別にコンビニである必要ないやんけ」のレベルは出ていないのだが、こうして日常的な世界から少しずつカップルごとの個性がにじみ出し、それぞれの恋愛を育む様子を観察するというのは、馴染みやすい舞台設定だけに、案外面白い視点の切り出し方なのかもしれない。現時点では映像部分でも特にマイナス点は無いし、次に何が出てくるのか、過度の期待はせずに見守っていきたい。

 それにしても、まさかのメガネくぎゅキャラが2シーズン連続で登場するとは思わなかった。公式サイトで彼女キャラ(今後も割とたくさん出てくるみたい)のキャストラインナップを視てみると、「おいおい、コレ絶対オレと同年代の好みのヤツのキャスティングやんけ……」ってなる。このご時世に鈴村×釘宮の高校生カップルとか、なんかもう、潔すぎるな。えぇ、とてもありがたいですよ。一番リアル高校生寄りの武内君が出てて「武内君もこうして恋愛もので初々しい役を……」と思ったらよりによってコンビニ店員側やんけ。

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