○「天使の3P!」 5
小学生は最高なのかぁ?! あぁ?! 多分最高なんじゃ〜〜ねぇの?!(画像略)
タイトルからしてアカンやろと思ってたら、案の定アカン人の作品だった。作者名を見ずとも一発で「あぁ、ロウきゅーぶの人だ……」と分かる内容ですね。これ、原作の挿絵イラストも「ロウきゅーぶ」と同じなんでしょうね。おかげでイメージは完全に被っており、ひょっとしたら同じ世界線の話なのかもしれない。何故か知らないが全然関係無いキャストに「ロウきゅーぶ」関係者が色々と紛れ込んでおり、ゆかちが「妄想の中でしゃべるイラスト」の役だったのがちょっと笑った。流石にメインキャラにキャストをそのまんま流用することは無いが(誰かさんの膝が壊れてしまうため)、きれいに世代交代して新たな小学生が最高になるに違いない。
とはいえ、バスケットボールとバンド活動では色々と差も出てくる。まず、バスケなら「お兄ちゃんにご指導願う」のも自然な流れだが、小学生のバンド活動ってのはその発端からしてシチュエーションがレアだし、そこに何の関係も無い高校生男子が絡むというセッティングも難しい。そこで今回は、なんと小学生が自らネット上で音楽活動をするPに直談判するというとんでもない方法でファーストコンタクトを形成。これ、確実にエロ漫画(主にコミックLOなど)のヤツだ。確実にアウトのヤツだ。福祉の学校とか行ってるヤツだ。だからさぁ、年端もいかない子供にネット使わせちゃ駄目だって……。
あやうく警察沙汰になりそうだったのは「ロウきゅーぶ」からの伝統芸。しかし、今回の主人公は前作以上に人畜無害を絵に描いたような引きこもりであり、決して倫理的に問題のある事案には発展しません(ただし、欲情はしてる可能性があります)。あとはもう、健全な目線でただひたすら小学生たちを指導していくだけですよね。今回は3人だけなのでより密接に、じっくりとコミュニケーションが取れるのではないでしょうか。キャラは非常に分かりやすく、臆病・勝ち気・天然のトリオ漫才。まぁ、「ロリっ子のキャラ」ですよね。この人の描くロリっ子って、いわゆる漫画・アニメ的にヒネたところが少ないので別に性的だったり倫理的問題を抱えたりせずに素直に「可愛い」って言えるのが特徴だと思う。今作の場合も、そりゃまぁ、出会い方こそ多少問題はあったものの、その後の小学生女子の対応は非常に素直で、真っ直ぐなものなんだ。余計な悪知恵を働かせたり、こまっしゃくれて反抗してみたり、そういう様子が無いので応援する側も「おっ、小さい子が頑張ってるな(健全)」と言えるのだ。えぇ、本当ですとも。まぁ、どう考えてもアニメ製作してる側はそこに「何らかの意味」を持たせようとしてるとは思いますけどね……。なんで最初の登場シーンでのカット割りが「うなじ」→「膝裏」っていう限定的なカットだったんでしょうね……。その道のプロとかが監修してんのかな。
とりあえず、今回はスポ根ものの要素も完全に無くしたわけではないが、そこから更に「ガールズバンドもの」という特性も盛り込み、アニメ的なふくらみはより大きくなったと言える。演奏シーンも割と気合いが入っていたし、「こんな小学生おらんやろ」とは思いつつも、「きっとこの子たちはこれまで血の滲むような努力を続けてここまで来たに違いない」という勝手な脳内補完もばっちりだ。いいんですよ、ロリっ子がきっちりドラム叩けても。日本中探せばそういう子だって割とおるやろ。
今後の展開も「ロウきゅーぶ」に準じたものになるとは思われるが、3人という人数を活かした今後の友情形成に注目だ。なお、中の人はきれいに世代交代に成功しており、3人が3人ともほぼ新人相当である。一応遠藤ゆりかは過去にもちょこちょこ名前は出ていたが、まだ役者としては独り立ちした印象はなかったし。あと、主人公の引きこもり役が「アトムザビギニング」のA106役の人なんだな。男性キャストもしっかり世代交代が進んでるなぁ。
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