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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「伊藤潤二『コレクション』」 4

 地主のおっさんの進撃の巨人感。まぁ、因果関係で言ったら真逆なんだけども。進撃のあの絵も「伊藤潤二風」と言ってあげればなんか慰められるかもしれない。絶対伊藤潤二ファンから怒られるけども。

 原作未読。というか、伊藤潤二を読んだことがない。ネット上では割と画像を見かけるタイプのクリエイターだし、どういう人なのか、業界で締める重要なポジションについても一応知っているつもりだが、私は伊藤潤二を読んだことがない。これにははっきりした理由があって、「ホラー漫画が大の苦手」だからだ。つまらないとか、絵が生理的に受け付けないとか、そういう理由ではない。単純に怖いのである。ボクはホラーとグロがマジで苦手なのである。ちょっとでも読んだ日には夜眠れなくて大変なことになるのである。幼少期からそんな性格だったので、本当にホラー的なものには極力触れないようにしている。漫画もそうだし、映画、小説、ドッキリ系FLASHに至るまで、なんと無くそういう気配があるものには近づかない。断固たるチキンハートを守り抜くため、これまでは堅固な防壁を築いてきたのである。

 幸か不幸か、アニメというジャンルにはホラーってほとんどない。グロい作品は割とあるけど、まぁ、必要に迫られたグロなら「風景の一部」としてスルーできるし、他の部分に集中すれば誤魔化すこともできる。これまでアニメで見たホラーといえばせいぜい「闇芝居」くらいのもんだし、5分ならどれだけビビらせにきても逃げ切ることが可能だ。しかし、いよいよこうしてがっつりホラー原作のアニメが出てきてしまった。私は今後どうしたらいいのだろう。

 幸い、1話目は別に怖くなかった。というか、1本目はよくわからんかった。そういえば、聞きかじりの知識でも伊藤潤二ってのは「ただ怖がらせる」タイプの作家ではないのだった。どちらかというと珍奇な発想でもって想像力を刺激し、「わけのわからないもの」の恐怖感を生み出す。何かがいきなり飛び出してきて怖いとか、そういう類のものではない。そして頓狂な作風だからこそ、怖いというよりもちょっと面白いことも多々あるのだ。今回の1話目はまさにそうした「なんかヘンテコで面白い」部分が先に出たエピソードだったのだろう。ただ、そうした「あまり大きくない刺激」に関しては、わざわざアニメ化する必要があるのか、っていうのはよくわからない。三ツ矢雄二の怪演が面白くはあるが……。あんまり刺激は感じなかったので、第一印象はぼんやりしたもので終わってしまった。むしろ、2本目の短いエピソードのラストカットみたいな「原作絵のグロさもそのまま持ってきましたよ」みたいな緻密な映像を見せることが本作の役割なのかもしれない。色がつき、多少なりとも動くようになった伊藤潤二作品。そこに新たな「ホラー」があるのか、単なる原作の焼き直しに終わるのか。今後のスタッフの動向には(半分目を覆いながら)注目していきたい。

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