3月24日 ドラフト模様(RIX×2 XLN)
ピック順 【Serra】→【Newcomer】→【Mei】→【Thraxi】→【Alessi】→
今週末はGP京都でしたね。私は残念ながら結局週末に予定を入れてしまったもんで会場を見に行くことが出来なかったんですが、今回スタンで最もシェアが多かったのがGRモンスターだったとのこと。そして、そんな中に入った「あまりにも強すぎる4ターン目のアクション」として大活躍したのが「再燃するフェニックス」だったわけです。
そう、我々も不死鳥になろうではないか。何度死の淵に瀕しても。何度その命が終わろうとも。我々のドラフトは終わらぬ。
というわけで、なんと今回は新たな挑戦者の登場だ! まだ参戦が固まっているかどうか不安なのでふわっと導入しておくが、ぶっちゃけ、これまで招き入れたどの初心者よりもハードな入門になっていると思う。何しろインスタントで一週間の仕上げ。サンプルデッキを使ってレクチャーはしたものの、簡単にルール説明した後に模擬戦もせいぜい4〜5戦程度。もちろんドラフトの機微など教えるべくもない。かつては「初心者用ドラフト」なんて導入イベントが開催できたものだが、今回はそれすらなしでのぶっつけ本番。アイツがGPの会場に行っていて休みだったのが救いといえば救いだが……。こんな状態でいきなりドラフトして、大丈夫か! そして、我々のドラフトは来週以降どうなってしまうのか?! 続報を待て! 続報があるといいな!
AL SE TH ME NEW
AL ー × × ◎ ◎ 2ー2 3
SE ○ ー × ◎ ◎ 3ー1 1
TH ◎ ◎ ー × × 2ー2 2
ME × × ○ ー ○ 3ー1 4
NEW × × ○ × ー 1ー3 5
1位 【Serra】 白緑 <攻角のケラトプス 歓喜する空渡り 輝くエアロサウルス>
で、そんな大事件がある時にヌルッと隙をついて優勝してしまうという、こちらも割とニュースな事態。もう面倒臭いから確認しないが(最近もう戦績記録まとめてねぇんだ)、本人曰く、カラデシュ環境以来の優勝だという。つまり約1年とか、それくらいブランクが空いたとかなんとか。そういうことは割とこだわる男なので、おそらくその申告はあっているのだろう。とにかく、本当に久しぶりの宿願なのだ。でもまぁ、別に初心者が入ってきて云々という要素とは関係なしに、純粋にデッキの仕上がりが良かった。今回は初心者の規範になる立派なドラフトをするんだよ、と言っておきながらも、私も周りも相変わらずの酩酊状態を続けており、気づけば白の自由さが尋常じゃない。1パック目「光明の縛め」がいきなり5引きまで流れてくるとかさぁ。でもまぁ、見た所純粋なラッキーはそこくらいだろうか。興味深いのはその潔いマナ構成で、セオリー通りに2マナ域は白と緑に有り余る選択肢で適当に埋めているが、そこから先は3マナが4枚、4マナが2枚、そして5マナが4枚と、かなり思い切った構成にしているのだ。恐竜デッキの場合にマナカーブの取り方は常に難しい課題になるが、2マナ域が6体と充分で、別に3マナ4マナに厚みを持たせずとも5マナのホットスポットまで耐えらえるという計算だろう。まぁ、3マナ域は「光明の縛め」なんかで動けるっていう面もあるが。そして、5マナ域には「太陽冠のプテロドン」「輝くエアロサウルス」×2という迫力充分のフィニッシャー軍団が控えており、さらに「継ぎ当ての翼」まで導入して「猛竜の相棒」あたりでの斬り込みも可能だ。除去の厚い世界だと一点豪華主義のデッキは脆いのだが、今回は「刺突」がぐるぐる流れているような情けない卓だったおかげで天敵も少なかった。ようやく、この白い恐竜が周りを踏み潰して結果を出したという感じ。
平地×9 森×8
<クリーチャー> 16
屈強な古参兵 猛竜の相棒×2
太陽の歩哨 イクサーリの守り手
攻角のケラトプス アゾカンの射手
軍団の先駆け 歓喜する空渡り×2
暴走の騎士 不動のアルマサウルス
鬱蒼たるアルマサウルス 太陽冠のプテロドン
輝くエアロサウルス×2
<その他> 7
制覇の時 継ぎ当ての翼
不可解な終焉 光明の縛め×2
結集する咆哮 弱者狩り
2位 【Thraxi】 赤黒青 <深根の精鋭 神殿アルティサウルス 焦熱の連続砲撃>
ここからは2勝2敗の三すくみ軍団です。チクショウ、俺だって優勝の目は充分あったはずなのに……(上記戦績表参照)。ほら、ボクって優しさで溢れているから……。それにしても、相変わらずのデッキである。事前にニューカマーに対してレクチャーしたことを自分自身が何一つ守っていないという恐ろしいデッキで、「クリーチャーは最低15枚は欲しい」とか、「マナカーブはきっちりな」とか、どの口が言ってるんだ。しかしまぁ、色渡りのサンプルとしては面白いピックではある。1引き「深根の精鋭」ながら、パックの流れから確実に卓にもう一人マーフォークがいることがわかり、パックが一周した時点で空いてそうな赤へシフト。幸い青はそのまま流用できるので青赤で海賊かなぁ、と思っていたら、今度は黒が大量に流れ始める。結局、毎回俺が引いてる気がする「凶兆艦隊の首折り」を契機に赤黒中心にシフトし、さらに3パック目では「焦熱の連続砲撃」が2枚集まるなんてラッキーもあり、クリーチャーは少数精鋭でとにかく除去ラッシュを叩きつけるタイプの海賊デッキになった。まぁ、カットラスさえ握ってればなんとかなるねん。負けた試合は、「全体に2点撃ってもビクともしない」っていうデッキと、「相手も海賊」っていうデッキ。そんなもんやな。
3位 【Alessi】 緑青 <ハダーナの登臨 弱者狩り 大気の精霊>
というわけで、こちらが私の下家で意地になってマーフォークを引き続けていた御仁になります。そりゃま、1引きがそれならしょうがない。しかし私が諦めたからと言ってマーフォークがその後潤沢になるかというとそんなわけもなく、相変わらず「そこそこシナジーもあるような、そうでもないような」くらいの陣容。確かに「ハダーナの登臨」さえ出てしまえば無双できるだろうが、そこまでのマッチメイクでは必死の「ジャングル生まれの開拓者」や「アズカンタの探索」などでの時間稼ぎ。除去が細いのでどうしても相手に好き勝手やられる時間が多いのである。マーフォークシナジー全振りにするには、もうちょいカードプールが必要かなぁ。
4位 【Mei】 白緑赤 <打ち壊すブロントドン 怒り狂うレギサウルス 覚醒の太陽の神官>
今回は白緑の恐竜デッキが2つあったんやね。その割にどちらも完成度が高かった気がするのだが、どういう偏り方だったんだろう。こちらのデッキは、上のデッキのようにコモンの並べ方で工夫するというよりもレアリティの突破力をあてにした形で、具体的には「発見の道」「光輝の運命」と2枚のエンチャントでサイズが本当にマシマシ。そうでなくても「打ち壊すブロントドン」だの「怒り狂うレギサウルス」だのが出てきたらそれだけでお腹いっぱいのサイズだが。それまでの堪え役は2マナではなくて1マナの「短角獣の歩哨」×3が担当。本当にこの1マナは有能である。長期戦見込みな上にこのカラーリングだとアクションの全てがパーマネントなので昇殿条件も満たしやすいのが強みだ。まぁ、負けた試合は結局それでは間に合わないっていう展開だったのだろうが、私なんて1ターン目に出された「覚醒の太陽の神官」にアホみたいな量のライフを稼がれて全く終わる気がしなかった。なんだか少しずつ試合の速度が後ろの方に寄ってきた感がありますね。しかし、今回も優勝に一歩届かず、いよいよ残された試合は来週1回のみ。長らく優勝できていないのはこちらも同じ。さぁ、届くかその一念。(過去の経験からすると、こうやって煽っておくと割と目標達成してた気がする)
5位 【Newcomer】 赤黒緑 <渇望の時 原始の飢え、ガルタ 毛竜の群れ>
ほとんど寄る辺もないままに突然5人ドラフトとかいうクソみたいな環境に放り出された哀れな生贄。彼が今後もドラフトで頑張れるかどうかはまだわからないが、本人は「俺もこの歳になってまさかカードゲームやることになるとは思わんかったわー」と言っていたので、多分今後もやってくれるんじゃなかろうか(来週は参加できんらしいが)。で、そんな初心者の人生初のピック。さぞかしヘンテコなピックが出てくるに違いないと内心ドキドキしていたのだが……これが想像以上にまともなのである。正直、明らかに間違いだと言えるようなピックはほとんど無い。なんとまぁ、お利口さんなのであろうか。あとはもうちょいカードの強さの調整ができれば、案外さっさと順応してしまうことになるのかもしれない。怖い。一応今後のために傾向をチェックしておくと、さすがに試合前に「低マナ域は大事やで」と脅かしすぎたので、高コスト高スペックのカードに対してはいくらか及び腰になって惜しいピックが出ていることがうかがえる。色が合わせられる状態での「怒り狂う長剣歯」流しや、「火炎砲発射」が引けなかったあたりが調整ポイントだろうか。それにしても、いきなり最初の試合から「最初は黒赤だったんだけど、2パック目開けてガルタが出ちゃったからそのままレアに踊る形で緑も強引にやる」という分かりやすい揺れ方しているあたりは最高である。そう、この腰の定まらない様子こそがドラフトの醍醐味。大丈夫! 色なんて後からなんぼでもついてくるんや! 嘘だけど! そして、俺だけガルタで蹂躙するのやめてもらっていいですかね?!
今回のピック表
【Serra】(白緑)→【Newcomer】(赤黒緑)→【Mei】(白緑赤)
↑ ↓
【Alessi】(緑青) ← 【Thraxi】(赤黒青)
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