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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 活劇続きの第3話。そろそろ1話の頃に比べるとゾンビの迫力も衰えてくる頃なんですが、この作品は緊張感を維持するために色々と頑張っております。

 終わりを告げる世界。ニュースを見ても絶望しか得られなかった孝たちは、とにかく当初の目的通りに学校を脱出することを決意する。道すがら何人かの学生を回収し、各々の武器をフル活用して退路を切り開く。途中、どうしても切り抜けられそうもない玄関近辺では、孝が自己犠牲のリスクを払ってゾンビどもの視界についての確認を行い、少しずつゾンビ達を御しやすくなっている。もちろん、だからといって油断出来るわけもなく、バスに乗り込んだあとにはなにやら麗と因縁のありそうな高慢教師、紫藤が駆け込んできた。気付けばメンバーの実権を奪われていた面々は、早くも内部分裂。どこで何が起こっているかも分からない世界で、突如放り出されてしまった麗と孝。何とか危機を乗り越えはしたものの、相変わらず未来は暗い。

 今回も、「絶望せよ」という製作側の理念が非情にシンプルなギミックで伝わってくる演出になっている。ゾンビの聴覚について確認したくだりの「音を立ててはならない」はホラー物のワンシーンとしては定番のもので、ドクドクと心拍だけが響く中、ゾンビと正対した孝の緊張感はなかなかのもの。そのあとうっかり音を立てちゃった奴が見るも無惨な最期を遂げるのもお約束だ。また、これだけ大量の人が死んでいる状態でも、モブ1人1人の死に対してそれなりに情報価値を与えているのも面白い部分で、音を立てちゃった可哀想な子と、それを助けにいこうとして沙耶にとめられた女の子など、「視聴者はこの状況にそろそろ慣れてきただろうけど、この世界の住人達は引き続き絶望の中で生きているのだ」ということを表示することに余念がない。

 さらに、人間の醜さというファクターを描くのもこの作品のもう1つのテーマとなっているようで、新キャラ紫藤の実に分かりやすい悪党っぷりは、ゾンビやらパニックやらでモラルが崩壊した状態だからこそ、より悪辣に、より薄汚く見える。紫藤が思い切り蹴りつけた生徒の顔がスローで歪むシーンなんかは、ややくどい気もするがそのしつこさが味になっているし、バスの中での大立ち回りの芝居がかった様子なんかも然りだ。

 さらに、あまりに出来すぎたゾンビ満載バスの激突によって、主人公とメインヒロインだけが隔離されるという展開。「よくそのバス今まで走っとったな」とか、「明らかに加速方向と回転方向がおかしくね?」とか疑問は多いが、今度は燃えさかるバスの中からボロボロと転がり出てくるゾンビというビジュアルでそのへんの強引さを誤魔化している。流石に「火葬のゾンビ(INV)」相手では毒島さんでも相手が悪いし、何となく強そうに見えるのだ。ま、実際は数歩歩いて崩れ落ちてたから、ある程度は火も効くんだろうと思うのだが。

 そして最後はライダーゾンビの襲撃。ここはシンプルな1対1のぶつかり合いだが、「ゾンビ視点」という愉快なカメラアングルで臨場感を増す工夫がなされている。メット被ったまま噛み付こうとした彼は色々大変でしょうな。個人的に気になるのは、このゾンビが乗っていたと思われるバイクがうち捨てられていたこと。無惨に投げ捨てられていたってことは、彼はバイクに乗ってる途中でゾンビ化したってことだよね。……どこで噛まれたんだろうな。噛まれた後に逃げようとしてバイクにまたがったという説明も可能だが、そんな人間が律儀にヘルメット被るかねぇ。よく分かりません。

 その他、実は今週は世界設定についての疑問がいくつか浮かんできたのが気になった点ではある。例えばゾンビは「聴覚が過敏」とのことで、先週の沙耶の分析からすると、視覚と知能はほとんどない。ということは、「ノトーリアスBIG」が動きに反応したように、ただ音を発するものに対して無闇に突っ込んでいくことになるはずなのだが、ある程度は「生きた者の出す音」を識別しているきらいがある。でなければ、あたりをうろつく同類どうしでぶつかりまくっているはずだし、火事や爆発など、音を発生させる危険にも身を投じてしまうはずだからだ。ま、ある程度の生存本能(ゾンビのくせに)みたいなものは仮定して良いのかもしれないけど。

 それと、生存者側の行動も多少気になった部分で、「音がキーになる」と分かっているはずなのに、連中は大声でしゃべりすぎである。特に賢いはずのキャラ設定の沙耶がいちいち立ち止まって大声で文句を言っている意味が分からない。平野に見せ場を作りたいのだろうか。そして、「ゾンビ」と「ただの死体、もしくは死んだゾンビ」の区別をどうやってつけているのかも気になるところ。あれだけのものを見ているのだから、どれだけ確実に「倒した」としても、出来る限りゾンビの亡骸には近付きたくないのが人間真理だと思うのだが、孝と麗は最後にライダーゾンビに襲われた後、その横でしばらく話をしていた。個人的に、いつアイツが立ち上がってくるのかとハラハラしっぱなしだ。私が心配性なだけなんだろうか。

 まぁ、ハラハラしてるってことは、なんやかんやいいながら、まだ怖がってるってことです。先生の胸がどんだけ揺れても、それどころじゃなかとです。 

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