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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」 6

 イタリア人は胸筋を見せつけるような服を着なきゃいけない法律でもあるんだろうか。原作通りのデザインなのは間違いないんだが、やっぱりこうしてアニメになると相変わらず凄まじいセンスで笑ってしまうな。

 さぁ5部だ。いつだって議論の的になる「何部が一番好き?」っていう質問に対し、一応4部が好きって答えるのだが、負けないくらいに5部だって大好きだ(3部も好きだ)。個人的には3、4、5部のあまりにも自由すぎる作劇と少年漫画的バランスが一番脂の乗った荒木節だったんじゃないかと思っている。もちろんその後だって凄まじいけど、趣味に寄りすぎてブレーキ効かない部分が出てくるからな。まぁ、そっちの方が好きっていう意見も分かる(どの部もみんな違ってみんな良いっていう穏健派)。

 しかし、そんな5部だけど「アニメにしたらどうなるか」っていうのはやっぱりハラハラするもんでね。荒木先生が自由になればなるほどデザイン性が研ぎ澄まされていき、どんどん凡人ではついていけない領域に入っていく。漫画としての表現の最大値を狙っているおかげで、それがアニメになるなんてことは欠片も考えてない。そんな無茶苦茶なものをアニメにしろって言われても無理ってもんでね。ジョジョシリーズが長年アニメ化されなかった理由も、そうした孤高の存在感に到達できなかったためではないだろうか。しかし、数年前から始まったアニメ化の波は、賛否こそあれ、一定の品質で4部までのアニメ化に成功。そして2年のブランクを経て、ついにこのイタリアの地にたどり着いた。さぁ、このアニメはどこまで荒木ワールドに近づけるだろうか。

 正直、全部が全部原作通りになる必要もないとは思っている。ぶっちゃけそんなの無理だろうし、アニメ的にプラスできる要素があるならチャレンジするのも良いだろう。そうしてローカライズされた新作が今回のアニメなのだ、とある程度割り切って見た方が楽しめる。熱心な原作ファンなればこそ、旧作でもそんなことをよく感じたものである。今作が「GIOGIO」表記でなくて「JOJO」表記になっているのも、もしかしたらそんな意識の表明なのかもしれない(まぁ、単に前シリーズとの整合性を取っているだけだと思うけど)。1話目を見ると、冒頭部分にそれなりの量のオリジナル展開を加えており、ジョルノが康一との出会いの日まで、どんな生活を送っていたのかを垣間見ることができる。ジョルノの持つ「黄金の心」と「ギャングの魂」の絶妙な配分をアニメスタッフなりに解釈したパートである。こういう要素を入れて、そこまで熱心でないファンでも手軽に見られるような作品作りという方向性は、おそらくニーズに合致したものなのではなかろうか。まぁ、5部になると原作を何度読んでも分からんような話も出てくることだし……(世間ではそれを矛盾点という)。

 まぁ、とにかく始まったんだから盛り上がればいいじゃない! 1話目での評価のポイントは、相変わらずイラストレーションがちゃんと描き込まれているという安心感、「康一くんちっさ!」っていう原作と同じ衝撃。そしてスティッキーフィンガーズのジッパー空間演出などだろうか。そうか、アニメだとああいう処理になるのね。ちょっと目立ちすぎるのでかなり印象が変わってしまうが……確かにあの部分って漫画だとごまかせるけど、アニメだと黒塗りで終わらせるだけじゃまずいもんなぁ。

 ちなみに、原作でも思った最大のネタ要素としては、「DIO様って写真撮られる時いっつもあのポーズとるけど、女性声優みたいに映る時の角度にめっちゃこだわる人だったんかな」っていうこと。ジョセフに盗撮されてもあのポーズだもん。徹底してるよ。

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