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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 観測すれども関与せず。第4話。この世界、人間関係について超然とした連中が多すぎる気がするんですが、さらに外側から見ている人間からするととても助かる配置になっていますね。挟まれるんじゃない、ただ、見るのだ。

 インモラルな生徒会室。誰もいなくなった夕暮れの中、素直に気持ちを吐露する燈子に対し、まんざらでもない形で答える侑。「キスしていい?」「別にいいですよ」「どうして?!」っていう流れは笑ってしまうが、結局、後で言われていたように侑の中にも、確実に燈子に向かう感情は育ちつつある。「自分はそういうことが分からないのだ」という認識を持つ侑はそれを自覚できないし、仮に感じたとしても否定するだろうが、その気持ちに向き合えば向き合うほどに、具体的な形を成していくことになるのだろう。

 そうして実現してしまった再びのキス。直球で勝負してくる燈子のおかげで、スキンシップは思いの外ダイレクト。こうして考えると、祥子様と祐巳の関係性とかって、すげぇプラトニックだったんだな。恋愛関係と明示されるかどうかの違いはあるが、同じ女性同士の想いにしても、時代を経てその描かれ方も少しずつ変化しているのかもしれない。

 しかし、ダイレクトな行動もTPOをわきまえなければならない。あんだけ大っぴらな場所にある生徒会室だ。いかに人が少ないとはいえ、偶然覗かれてしまうことは一応考えなければいけなかったはず。見られた相手次第ではマジで薄い本みたいな悲惨な展開になっていた可能性もあるわけだが、幸か不幸か、偶然目撃したのはハイパー客観視大好き人間の槙くんだった。「マネージャー体質」というだけならば何となく分かるのだが、さらにそこに「活躍するのはお前らなんだから観客の俺に関与しようとするな」という斜め上の感情が混ざるという難物である。いわゆる「百合を見ていたいだけで、そこに挟まれる気は一切ない我々」と同じスタンスのようにも見えるが、よく言われるその理念は、「男が挟まったら百合が百合で無くなる」という事実に起因しているものであり、根元的な動機が「観客と主役の分化」ではないだろう。人間関係の機微にはすごく興味があるが、その舞台には絶対に立ちたくないという槙の心理は、考え始めると結構な泥沼である。

 しかもこいつが面倒なのは、本当に客観視を決め込むのであれば一切の不干渉を決め込むべきなのに、あえて侑に対しては「見てたんだよ」と突っ込んでいくところ。おそらく、「関与することによって歪みが生じる」というリスクよりも、「現時点で主演女優が何を思っているのかを把握しておきたい」という好奇心が勝ったのだろう。もしくは、自身の関与で揺れ動くならばそれもまたドラマだと受け入れる度量があるのかもしれない。邪魔するつもりはかけらもないし、もっと続きを見たいから極力応援するつもりだが、自分という観客があることは告げておき、そのカメラの前で振る舞えと侑に迫っているわけだ。悪意がない分だけ、余計に面倒な反応である。侑もそんなモンスターを前にして最初は怯むわけだが、案外「自分は舞台に立たない」とずっと思っていた自分との共通項も感じたのかもしれない、すぐに槙の思考と反応に対応し、改めて自分の立ち位置を定めるに至るのである。うーむ、まだ若いくせに、そういうところでやたら老練してる感がある高校一年生だよなぁ……。

 もう、こうなったら燈子は侑や観客の前で理想の「可愛いあの子」を演じるしかないわけだよな。大丈夫かな、また別の覗き穴から本妻(仮)が憎々しげに見ているけれど……。

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