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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 耳フェチ、わかります、第4話。耳ってさ、女性の場合は普段露出してない場合が多い、体内に直接つながる受容器官で、高感度の性感帯なので実にエロいんですよ。間近で見せられるとドキドキするのも全然おかしくないと思いますね。まぁ、ぶっちゃけどこの部位だろうが間近で見せられたらドキドキするんですけどね。

 真打ち登場、すべての発端であり元凶、諸悪の根源のばあちゃん、月白琥珀さんの登場だ。本渡ちゃんが成長すると島本須美ボイスになるというのも驚きだが、この性格のばあちゃんの血を継ぐ孫があんな性格というのも何だかびっくりだ。まぁ、60年で2世代繋げば性格なんて全然違うものになるだろうけども。それにしても、こうして時代を超えて親族が同じくらいの年齢で出会い、「おばあちゃん」「おばあちゃんはやめて!」みたいなやりとりをする作品ってどっかで見たことがある気がするんだが、何だっただろう。直近だと「刀使ノ巫女」の衛藤・十条親子の設定なんだけど、その記憶でいいのかしら。たまたま本渡ちゃんボイスだからそれを思い出しただけな気がする。

 シナリオ部分の進展を確認しておくと、ばあちゃんが出てきたことにより、いよいよ瞳美がこの時代に送られた真の目的の探索が始まったことになる。当然この時代の琥珀は理由なんて全然知らないわけだが、パラドキシカルのはこの時2人が築き上げた経験が、60年後の琥珀に「瞳美を過去に送らねばならない」と思わせるだけのものになっているということであり、彼女の人生に欠かせないほどの重大事になることは間違いない。ばあちゃん目線から「絶対に有益な経験だ」と判断されてのことなので、ハッピーな結末を迎えることが確定しているというのはそれだけで少し安心できる。まぁ、実は琥珀がすげぇ利己的な人間で、「瞳美を送り込むことで自分の人生がすごくいい方向に転がるんだ」っていう目的があったとしたらちょっと変わってくるけども。セワシがのび太にドラえもん送りつけるみたいな感覚で。まぁ、現時点では琥珀がそんな人間だとは思われないので大丈夫だと思うけどね。

 強いて気になる部分があるとすれば、どう考えてもこのお話はラヴでロマンスな部分があるということ。すでに半分くっついてるレベルの耳フェチカップル、密かに部長を見つめるあさぎの片思いなんかですでに部内の恋愛感情は固まっている部分があるが、そこにメインとなる瞳美・唯翔の関係が生まれ、さらに琥珀が突っ込まれたことですったもんだが生まれることが想定されている。琥珀はすでに「将来的に結婚して幸せな家庭を築く」ことが約束された人間なわけだが、それがこの高校時代の思い出と関係するのかどうか。まぁ、さすがに唯翔が祖父だったら瞳美が気づくからそんな展開はないだろうけど。最終的には瞳美は元の時代に帰らなきゃいけないので、今の時代で恋愛感情を得てもどうしようもないというのも難しいところ。最終的には色覚と自分に対する自信を手に入れてエンド、なのかなぁ。

 シナリオ部分はさておき、今回も本作最大の売りである色彩の妙がたっぷり堪能できる仕上がりになっている。常に挑戦的な画作りを続けるP.A.作品らしい展開は、何とナイトショットへの挑戦である。今回の画面は、夜の校舎を舞台にした極端に明度が低い画面が続く。アニメでも暗いシーンというのは珍しいものではないのだが、長時間にわたってここまで暗いシーンを続けて、最終的に夜景へつなげる色と光の展開は、今作の持つ問題意識がはっきり表れた構成になっている。特撮なんかでは常識だが、ナイトショット(夜景撮影)は明度が落ち、当然それに伴って彩度が落ちる。画面映えに欠けるのでカメラ技術としては難しい部類に入り、あえて続けるメリットは少ない。しかし、「彩度の低下」というのは本作においては瞳美の持つ欠損と直接的に結びついてテーマを補強する役割を果たしており、夜の世界になることで我々の視界も自然に瞳美のそれに近づく。そう、「色を失った世界」などというと何だか大仰なイメージがあるが、我々は「夜」というごく当たり前の日常の中で、これに近い世界をいつも見ているのである。そうして作り上げた「瞳美の世界」から、カメラ技術などを解説しながら夜景の見え方(彩度の高い美しい景色の見方)をレクチャーすることで、「瞳美が色を取り戻すための行程」を自然に視聴者にも体験させている。こうしてわざわざ難度の高い画面演出に挑むあたりが、本作最大の魅力と言えるだろう。

 そして、こうした「色褪せた世界」と「色づく世界」の対比が瞳美と琥珀という2人の月白の性格の対比ともそのまま重なり合っていることは自明だ。鮮烈な存在感を放つ「ラスボス」琥珀の魔法は、まるでそこにあるかのように写真の情景を映し出すフルカラーの世界。そこに現れた蒸気機関車は、黒一色の中に不安定な歪みを抱えながらも、どこかに抗いがたいエネルギーを感じさせる瞳美の魔法の一端を見せる。そんなモノクロの象徴たるSLが、ラストシーンでは夜空に浮かんだ光の集合となって再び現れるのである。琥珀と唯翔という2人の「色」を持つ人物に触れて、瞳美の世界は、どのように変化していくのだろうか。

 

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