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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「裏庭の百合」ってなぁ、第5話。まったくオブラートになってない直球なタイトルな気もするのだが、それって脳が腐ってる人間ならではの感性なんですかね。

 裏庭ではなく表立った百合になるはずの今作ですが、まだまだその萌芽は芽生えたばかり。かたやド直球で男子高校生みたいな反応を見せる燈子。その直球ぶりは変態呼ばわりされても文句言えないレベルのピンク脳だが、入室後にベッドにダイブしなかっただけまだマシである。加瀬さんなら飛んでましたからね。そしてかたや未だ自分の気持ちを認めることも、見つけることもできない朴念仁気取りの侑。今回はかなり彼女の「こじらせ」がクローズアップしていたわけだが、この感情は簡単に解決できるもんでもなさそうだ。

 結局、侑の一番の問題はとにかく頭で考えようとすることなのだろう。燈子も侑もそれなりに成績はいいはずなのだが、割と直感的な部分を優先させて動くことができる(そしてそれが暴走して本能で動いてしまう)燈子に対し、侑は何事も自分なりの理由がつかないと我慢ならないタイプ。自分にわからない感情など持っていてはいけないし、自分の意思の及ばない要因で物事が決定されるのも耐えられない。こうした傾向は理屈屋だとかそういう問題ではなく、おそらく思春期の思考形態の典型の1つなのだろう。「世界は全て、理により統制されているはずだ」という。

 だからこそ今回のタイトルは「選択問題」だ。未だかつて恋人などいたこともないくせに、侑は恋愛関係というものを「選択する事象なのだ」と認識している。燈子は数ある選択肢の中からよりによって自分を選んでいるし、世の中の全ての男女は(ときに同性は)パートナーを意思を持って選んでいると。そう意識して目を向けてみれば、家の中だけでも3組もの「パートナー関係」が存在しており、じいさんと連れ添った祖母、家庭を持ってそれなりに関係も良好そうな両親、そして古くからの知り合いを捕まえて着実に関係性を進行させている姉。どれもこれも、自分がよく知っている人の「選択」の結果だ。いつかきっと自分もそうした立場に立たされ、何らかの理由でふさわしいと判断した相手を「選択」するのだろうと、侑は信じている。

 でも、多分そういうことじゃないんだろうなぁ。恋愛関係ってのは選択肢がうみだされるもんでもないし、それが意思を持った答えの選択であるなんてことは稀だろう。いや、もちろん最終的に連れ添うか否かの段になれば、現実的な「選択」は数多く存在するのかもしれない。しかし、結局最初の一歩は選択肢なんか存在しない。もう、それしか道がない状態が生まれたら、それが恋愛関係になってしまう。燈子だって「選択した」結果が侑じゃない。侑がそこにいたから、侑のことを知ったから、今の燈子が生まれたのである。そこに理屈も理由も、理性も存在などしないのだ。

 それでも、侑は「選ぶこと」の正しさを盲信する。それが存在しないのではなく、自分の出来ないことだと決めつけて、だからこそ「選ばないこと」を信じようとする。すでに周りの世界は歪み始め、自分の進むべき道は分かれてなどいないことを、いつになったら気づくのだろうか。まぁ、そうして悩むことこそが、青春なのよな。

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