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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「この国のギャングは目立つことを嫌う」(大嘘)、第5話。やっぱズッケェロの格好すげぇわ。髪型、衣装、完璧なイカレポンチだ。「一般人と見分けがつかない格好をしている」(大嘘)。まぁ、ブチャラティチームの面々も大概ではあるのだが……やっぱり5部は荒木センスの醸成され方が尋常じゃないので1コマ1コマで笑えるポイントが盛りだくさんだよなぁ……。

 原作を追うだけでも楽しい作品なのは間違い無いのだが、幸いにして、このアニメはかなり恵まれた状態で進行している。まずもって原作絵の再現度が高い。現在私のすぐ手の届くところに5部原作は置いていないので1つ1つ確認しながらアニメと見比べたりは出来ないのだが、アニメの画面を見ているだけで親の顔ほども見慣れた原作のコマの記憶が鮮やかに蘇るようだ。そして、それらを効果的に彩るために追加されるいくつかのオリジナルシーン。なくても成立するのだろうが、より没入できるように工夫されたカットつなぎの数々は、本当に原作愛に溢れた作業である。原作そのままだとアニメにする意味を問われ、原作をいじるとファンに嫌われてしまうという何ともしようがないジレンマを抱えたアニメ化が多い中、今作はそのどちらでもなく、きちんと原作ファンが納得できる映像化に成功している。ヨットハーバーでヨット借りるシーン、本当に原作にあったんじゃないかっていうレベルで溶け込んでてよかったなぁ。ナランチャのキャラがすごくわかりやすくなってるもんな。

 何故、こうして噛み砕いた演出が受け入れやすくなっているのかといえば、大きく分けて理由は2つあるだろう。大前提となる1つ目は、「そもそも原作の時点でよくわからねぇ」という身もふたもない問題がある。毎週書いていることだが、このあたりの時期の荒木先生は(4部くらいから)本当に筆が乗り、そして筆が滑り、やりたいことをやりまくっている。もはや伝説となったアバ茶のくだり、アニメにされ、リアルなお茶を提供されるとマジでひどいシーンだ。アバッキオのやってることももちろんひどいが、その後の展開もさっぱり意味がわからないのだからひどい。今更「お前口に入れてるって事実に変わりないやんけ」とか「クラゲ戻したらアバッキオの尿はお前の栄養になるのか」とか、「そもそも身体の99%の組織が干からびた状態のクラゲを最初に生み出したのか」とか、一瞬にしていくらでも疑問は湧き出るだろうが、そんな議論はすでに20年前に終わっている話だ。今更気にしたら負けなのだ。多分、荒木先生が「やっぱり新入りが入団するときは先輩からいじめの洗礼を受けるもんだよなー、何が嫌かなー、おしっこ飲まされるとか嫌だなー」って思っちゃったんだ。そして、描いちゃったんだ。漫画的必要性から「おしっこを機転で乗り越える主人公」っていうわけのわからないシチュエーションを描く羽目になり、その結果わけのわからない解決を描くことになったのだ。うん、どう考えたって作者の自己責任だな。でもしょうがない。世界中で、「先輩からおしっこ飲まされたらヤだな」って疑問を持ち、それに解決策を提示した漫画家なんてほとんどいないだろう(いや、エロ漫画とかは無しにしてね)。それをやったんだから、荒木先生の勝ちなのだ。我々の負けなのだ。この戦いに勝者はいるのか?

 さておき、アニメの演出が原作ファンにも受け入れられる理由の2つ目だが、結局、最初期から制作に携わっている津田総監督の演出が、単純にうまいのである。この人、本当にジョジョの演出やるためにどれだけ心を砕いているのだろうか。原作のどのコマでも癖のある作品だが、その中で見せるべきコマ、格好いいシーンの選出が本当に適切。今回もラストのムーディーブルース登場で締める演出がクッソ格好いい。ソフトマシーンの腕がビヨーンって伸びちゃう演出も、原作でちょっと極端に描かれた部分をアニメではさらに戯画的に見せた面白い構図だった。ちゃんとこういう見せ場の回でコンテを監督自ら担当しているあたり、制作体制には充分な余裕があるんだろうなぁ。よかったよかった。

 よかったといえば、今回初登場となるチームの面々も良かったよ。信頼できるキャストが発表されていたので個人的にはなんにも心配してなかったが、やっぱり改めて聞くと「ブチャラティと愉快な仲間たち」感が出ていて良いね。中でも個人的にヒットだったのはフーゴ役の榎木淳弥。今までちょいちょい声は聞いてて、そこまで印象がなかったんだけど、理知的で温厚なフーゴの内に秘めた問題性がするっと出てくる感じが良い加減。残りの3人は言わずもがなでしょう。鳥ちゃんがちょっとミスタ独特の喋りのクセを消化しきれてない感があったが、まぁ、すぐ慣れるでしょうし。なお、先んじて登場したズッケェロのCVは数多の脇役で本当にいろんなところに名前が確認できる高橋伸也。この人、まだジョジョに出てなかったのが意外なくらいだな。そしてサーレー役はなんと石川界人である。どうなんだろ、界人くんとしてはもっといい役で出たかったような気もするが……まぁ、サーレーも充分美味しい役だよ。っていうか、5部も敵キャラ全部濃いから大体当たりだよ(カルネは知らん。っつうかあいつ台詞ないか)。

 そういえば原作ではまだこの時点では顔を見せていなかったサーレーの顔バレしてるのもちょっと面白い変更点ね。「あのシーン」の前振りのためには本当は顔見せちゃダメなんだけど、今回帽子かぶって髪の毛と顔の一部だけ見えるように描かれているのは、むしろよりインパクトの大きな伏線と言えるかも。次回ラストか、次々回くらいの登場ですかね。

 さぁ、次回は5部の冒頭で今作の印象を決定づけたトリックバトルの金字塔(?)、ソフトマシーン戦。あのシーンはやっぱりCG使うんですかねぇ。

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