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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「私はこれで」って、禁煙パイポのCMが元ネタなんだろうか、第6話。年代を調べたら88年らしいので純子ちゃんの時代に会う気がするけど、わざわざあそこでいう必要はないか。

 意外な方向から物語の掘り下げが始まった。ちゃんと「ゾンビ」要素と「アイドル」要素が有機的にドラマの根底でつながってるのはスゲェな。これまでの展開で少しずつ友情が深まっていた6人(たえちゃんは定かでない)。単細胞のサキがなんとなく盛り上がった上で地元愛を動機にしており、さらにさくらの場合はもともとアイドルに対して強い憧れがあった。とにかくステージ上で活躍して自分の芸能魂を見せつけんとするリリィ、あまりにも時代がかけ離れすぎて、もう楽しければなんでもいいフリーダムなゆうぎりさん。4人のモチベーションは、ちぐはぐながらも「まぁ、仮初めの生でも楽しけれいいんじゃない?」くらいのテンションですっかりOKになってしまっていた。

 しかし、最後までアイドル活動に抵抗を示していた2人は違う。愛と純子。2人は生前もアイドルであっただけに、その活動に対しては並々ならぬ強い信念があった。2人とも、形こそ違えど道半ばの壮絶すぎる死を迎えたという過去を持つ。意に沿わぬ復活にしばしは戸惑っていたが、幾らかでも「アイドルとして活動できる」という現実が見え始めたことで、2人ともいよいよ「あの頃の夢」を追い求める欲が出てきた。

 愛の夢は、幸か不幸かフランシュシュの活動と目的を同じにしている。10年前の落雷で命を落とし伝説となったアイアンフリル不動のセンター。そんな形で伝説になることなど一切望んでいなかったし、そんなとんでもない不慮の事故で自分の人生が文字通りの「終わり」を迎えてしまったなんて認めたくない。10年の時を経ても語り継がれる自分の伝説を、再び花開かせようと躍起になっている。フランシュシュが新たな伝説を生み出さない限り、彼女は復活した意味がない。

 同様の信念は純子も負けない熱量を持っている。しかし、20年以上のジェネレーションギャップは、「アイドル」という概念に決定的な齟齬をもたらしてしまった。現代の「会いに行けるアイドル」像とは異なり、純子の時代はまさに「偶像」としてのアイドル。彼女はひたすらファンの理想であり続けねばならず、ファンとボーダレスに繋がる現代のアイドル像などもってのほか。あの日失ってしまった自分の夢を追い求めるためには、このままフランシュシュの活動を続けていくわけにはいかない。お互いにあまりに堅固な「アイドル像」を持っているがために、2人には決定的な溝が生まれてしまった。

 一応、現時点で「正しい」のは愛の方である。時代は進み、ファンの方もより「現代的な」アイドル像を求めているわけで、そもそも純子のような理念ではニーズが乏しい。今後も活動を続けるために、より安易にたどり着けるのは愛の方のゴールである。しかし、その愛ですら10年というギャップがあるのもまた事実であり、彼女の持つアイドル像も、いつまで受け入れられるかは分かったものではない。わずか10年で自分の知る勢力図が塗り替えられていたことを知り、愛も内心焦っているのだ。いつまで自分の中の「アイドル観」が世間に通用するかわからず、過去の自分のように、今のフランシュシュも「伝説」となり、「過去」になってしまうことを、彼女は何よりも恐れている。だからこそ、純子から「あなたも大して変わらない」と指摘された時に取り乱しもするのである。

 愛の信念、純子の信念、どちらも間違ったものではない。もともとどこの誰とも知らぬ7人が勝手にまとめられた急造チームでしかなかったのだから、その中では遅かれ早かれイデオロギーの衝突があったはずなのだ。たまたま、これまではあまりに荒唐無稽な状況だったために問題にならなかっただけで、本当にグループが一丸となって戦っていくためには、世代を超えた意思の統一が必要になってくる。それがどれだけ困難なことかは、それぞれのメンバーの絡みを見れば一目瞭然。そして、たまたま「アイドル論」という根深い問題でかち合ったのが、この2人だったというだけなのである。さて、彼女たちの目指すアイドルは、一体どこにその完成形を見出すことになるのか……。

 2人の衝突が激しいだけに、他の面々がなんとか団結しようとしている様子が睦じいのも見どころの1つ。サキとさくらはすっかりコンビ芸が定着してリーダー&影リーダー(?)のポジションどりが固まった。サキみたいに能天気で勢い任せな人間がリーダーになったのは、結果的には良いことだったのだろう。そして注目したいのは、いつのまにかこちらもコンビでまとまったゆうぎりさんとリリィのコンビ。ゆうぎりさんの包容力が完全にリリィを手中に納めているあたり、なかなかおいしいカップリングである。チェキ会の時にはさらにカップリング(?)としてさくらとたえちゃんの組み合わせもある。まぁ、こちらは保護者と野生動物の組み合わせだが……。

 各々の死因にまでちゃんと切り込んでいったのは意外な展開。ここから先、彼女たちの人生(?)に光明は見えてくるのだろうか。そして、あんな壮絶な死に方だった愛ちゃんをゾンビとして再生させた幸太郎の立ち位置って一体……。

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