最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
同病相憐れむ、第8話。七海燈子という1つの台風を中心に、ぐるぐる回る2人の対峙。時にぶつかり、時に寄り添う様子は早くもライバルの様相である。 Aパート「交点」。互いに全く異なる方法で燈子との関係性を構築した侑と沙弥香という2人の「主人公」が交錯する様子が描かれる。沙弥香については前回でかなり掘り下げられていたが、過去のあれこれを経ての現在の姿が今回のアバンで明快に示されている。これまた茅野愛衣の豪腕の成せる技だが、諸悪の根源とも言える先輩との再会で沸々と湧き上がったどうしようもない感情について、たった一言の「さようなら」で消しとばしてしまうパワープレイには圧倒されてしまう。人間、これだけの言葉で、相手に全てを伝えることができてしまうのだ。あの先輩が沙弥香に残したものはろくでもないものだったのかもしれないが、だからこそ得られた燈子との関係。今度こそはそれを「本物」にしてみせる。沙弥香の戦いは、今まさに始まったばかり。 そうして築き上げられた佐伯沙弥香という人間に、ストレートにぶつかりに来るのはこれまた厄介な瞬間風速を持つ火の玉小僧・侑である。運動会に向けたバトンリレーでなかなか息が合わないのもしょうがない。何しろこの2人が見ている景色に何一つ同じものがないのだから。沙弥香は侑をはっきりと牽制していたし、侑もそんな沙弥香の明確なマウントポジションの意味がわからないわけもない。ただ、厄介なのは侑の中で燈子へ向けての感情は「あってはならない」という部分。沙弥香は牽制するが、それに対する侑は「いや、何もないからね、うん、無いから」と必死に自分でも言い聞かせている状況。そういう意味ではまだまだ同じステージに立っているとは言い難い。そこで、2人はここで歴史的雪解けを目指した首脳会談を開くに至るのである。 今回の画面構成のテーマは「対面と並列」。マクドにおける2人の向かい合う構図は、タイトルの「交点」が示す通りに異なる向きに歩いてきた2人がぶつかったそのポイントを示すもの。カメラアングルがわざわざ侑の一人称視点で取られていたり、「向き合っている」「対立している」という印象を強く与えるものだ。しかし、互いに向いている方向が違うというのは、「対立」でもあり「対話」でもあり。決して喧嘩がしたいわけではない2人は、互いに踏み込めなかったところへと一歩進むことで現時点での融和を目指す。お互いの共通点は「燈子という爆弾に振り回されている」部分であり、現時点では説明できない厄介な感情を抱えているという部分も似ている。少なくとも現時点で争う必要はなく、生徒会を通して、ひとまずは協調路線で事態解決にあたろうというのが当座の妥協案であろう。店を出た後は「並列」の構図へと移り、二人は探り合いながらもさらなる一歩に踏み込み始める。相容れぬスタンスでこそあるものの、お互いに要領よく、そして遠慮なく困難に立ち向かっていける強さを持っているという意味では、どこか似た者同士であるのかもしれない。 Bパート「降り籠める」。こちらは雨の中での侑・燈子の関係性の掘り下げ。冒頭から徹底して「ペア」の印象が強く、いろいろな人やものにフられていく侑の「孤独」の印象が最大限に強まったところで、狙ったように燈子が現れて「ペア」を形成する。2人はなんの抵抗もなくあいあい傘の状態になり、当然その目線は「並列」になる。横断歩道の歩行者信号について、侑・沙弥香のペアだと問題なく一歩目を踏み出せていたのに、侑・燈子のペアだとバタバタと揉めて進めなくなるというのも示唆的な部分であろうか。そしてこの当たり前のような「並列」の構図が、髪を拭くシーンでは改めて「対面」に変わる。話題の中では身長の差なんかにも触れており、必死に背伸びして目線を揃えようとする侑に対し、燈子の視線は突然に温度を下げる。近づいてはならないその領域の存在を、侑は改めて痛感させられることになる。あちらからは寄ってくる。それこそ温度も、想いも、全てが伝わるほどに接近する。そのくせいざ肩を並べようとすると、そこには分厚い壁があることが分かる。引くも地獄、進むも地獄という燈子ラビリンスに迷い込んでしまった侑。これから先、演劇を無事に成功させればこのラビリンスに光明が見えるのかどうか。 意図せずに踏み込んでしまい冷や汗をかく侑、そして徹底して防壁をあげてガードに徹する沙弥香。アプローチの仕方は違えど、2人とも燈子の扱いに手を焼いて、「厄介だ」とため息をつく同胞であった。最後のシーンでの2人の視点も「並列」。なんだかヘンテコな流れだったが、少しだけ、2人の距離も縮まったのは間違いない。まぁ、どこまで維持できる同盟なのかは定かじゃないけれども。
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