最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
就寝時の服装がエロい七海燈子、第10話。そりゃま、自宅で寝るときのかっこなんてラフなもんでしょうけどね。おっぱいの大きな人は寝る時には横に流れて型崩れしやすいので、ブラして寝ないとすぐたれてくるってのは本当なんでしょうか。まぁ、でかい女性からしたら「寝る時まであんな拘束具つけてられるかボケ」って感じらしいですけど。 下世話な話から入ってみましたが、何より下世話だったのは前回の燈子さんだったのだからしょうがない。さすがの侑もあの一件以来ガードを上げざるを得ず、ちょいとばかしギクシャクした関係になってしまった。しかし、この「ガードをあげる」という行為の意味が侑本人と燈子の中で全く違う意味を持ってしまっているのが面倒臭い。燈子側からしたら、当然「ヤベェ、さすがに攻めすぎた」っていう反省になる。いくら侑がそういうことに寛容でこれまで全てを受け入れてくれたといっても、どこにリミットがあるかは分かったもんじゃない。昂った時に歯止めが効かない若い情動を、何とか抑えなきゃいけないという反省が燈子にブレーキをかける。 しかし、実際に侑が悩んでいるのはそんなグイグイ来た燈子に辟易したからではない。グイグイ来られたせいで、どんどんその気になっている自分に気づかれまいとしているためだ。それはもちろん燈子にバレたくないという意味でもあるが、何よりも自分自身に気づきたくないと思っている。自分はそんな人間じゃない。此の期に及んでそんな諦めの悪いことを考えているのである。それもやむなし、何しろそのことを認めて燈子に近づこうとしたならば、相手は即座にその身を翻してしまうのだから。七海燈子とは、本当に面倒臭い対象なのである。 そんな燈子の謎めいた部分にも易々と切り込んでしまったこよみさんの審美眼の鋭さよ。無自覚とはいえ、燈子という虚ろな入れ物の内実を看破し、さらに隠れたる野獣、佐伯沙弥香の本性にまで肉薄する。もしかしたらラブリーゴーストライターみたいな念能力保持者なのかもしれない。その才能を見込んだ悪の組織に消されないことを祈るばかりだ。現時点で沙弥香の感情に気づいている人間はいないはずなのだが、あの場面を「そういう目で」みていると、明らかに配役を振られた時だけ声が上ずって高くなっていたり、実は沙弥香さんも割とわかりやすい反応をしている。まぁ、燈子があの通りなので本人に直接気づかれる心配はなさそうだが、問題はこの空間に「観劇のスペシャリスト」である槙という化け物が存在しているということ。関心のある配役の話になった途端、彼はスッと紙を持ち上げて自分の口の前に持って来た。これはおそらく「自分は何も口を挟まない」ということを意識的に見せた振る舞いであり、なおかつ、目の前で展開されるあれこれを、「薄紙一枚」の境界を隔てて見ようという意思の表れでもあるだろう。彼の目には、侑や燈子、そして沙弥香の「演技」はどのように見えているのだろうか。 結局誰もが自分を偽って生きている現実世界。「ほんとの自分」なんてのは単なる甘言でしかないが、実現できない現時点ではそれを称する言葉は「私未満」でしかないということか。「ほんと」を見つけ出したい侑は七夕の星に願いを込めたいところだが、残念ながらそれは自意識にも出せない秘め事である。願いをかけるべきは目の前で屈託無く笑う「昼の星」。キラキラと眩いその光景に、侑はただ目を細めるばかりである。 Bパートは侑の内省から幕を開ける。燈子に振り回されている現在の状況を鑑み(どこまで自分が影響を受けているのかは言及しないあたりが彼女らしいが)、夏休みを契機にいくらか昔の自分と向き合う反省の時間。しかし、旧友はかつての侑と比較して、現在の侑を「いっぱいいっぱい」であるという。何かに焦り、悩み、心を砕いている小糸侑。どうやらそれは中学時代にはみられなかったものであるらしい。まぁ、確かに「器が特大」「神経がごんぶと」っていうのは事実だろうからね。目立たないタイプのくせしてスペックが異様に高いので、並大抵の事件ならば、侑は平然の飲み込むだけの度量がある。しかし、七海燈子は飲み込むには大きすぎたのだ。そうしてやきもきする侑を、旧友はちょっと嬉しそうに見ていた(そして店長は、特有のセンサーで何かを感じているようだった)。 少しずつ「私」の内側を探り始める侑に対し、絶対的な壁を感じさせてしまうのは燈子の方。全てがうまくいっているかのように見えた彼女だったが、家族の食卓ではまだ何も解決しておらず、時計が進んでいないことが露見してしまう。結局、どれだけ奔放に振舞っていたとしても、燈子は侑に対しても、沙弥香に対しても、一切ガードは下げていないのである。自分は姉のようにならなければいけない、否、なりたいと思っているはずだ。そんな彼女の中には、もはや「私」すら存在しない。「私未満」ですらない、空っぽの器に姉の幻影が入っているだけ。「私はお姉ちゃんになる」とは言ったものの、彼女の目指す「お姉ちゃん」とは一体何を指すものか。そこに実態はあるのか。生徒会劇を成功させれば、その目的は達成されるのか。それを尋ねることは、今の燈子にはあまりに酷だろう。やがて何になるのか、今はまだ分からない。冠されたタイトルは「私未満」ですらない、実在すらしない「逃げ水」である。追いかけて、追いかけても。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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