最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「RELEASE THE SPYCE」 5→5 お手軽になんとなくそういう感じの雰囲気を楽しめるアニメ。「そういう感じ」が何を表しているかは、各々が視聴して判断してください。 素材は悪くないんだ。本当に。映像部分は綺麗にまとまっているし、アクション回をやるときの動画のひねり方なんかもなかなか面白い。「本格スパイアクション」をやろうという気概は伝わってきて、「可愛い女子高生がちょっとセクシーな衣装でビュンビュン飛び回ったら格好いいじゃない」というシンプルな制作理念は、ありがたいかどうかは別にしても真っ当なものだ。そのためにわざわざなもりを引っ張ってきて目を引く設定にしたのだし、「可愛い女の子がイチャイチャしながら戦っているなぁ」と思えれば、すでに今作の目的の1つは達成されるのである。 ただ、できればそこからもう一歩先へ進んでほしいというのが正直なところ。全てが「素材」のままで終わっており、最も重要なシナリオ部分までなかなか降りてこない。スパイものといえばそんな気もするし、百合と言われれば間違いでもないし、友情もの、青春もの、生死をかけたダークなバトルもの、どれもこれも嘘ではない。ただ、その全てに色目を使い、「とにかくそれっぽい雰囲気を優先していこう」という謎のうわべ重視姿勢が先に出てしまったため、どれもこれもがかすり傷で致命傷に至らしめるまでにはなっていない。百合要素はそれこそ「ゆるゆり」ばりに適当でも「日常もの」という便利なワードでごまかすことができるが、そんな「日常系百合」とは絶対に相容れないであろう「命がけのハードなスパイミッション」を混ぜ合わせてしまえば、そりゃ右に行けばいいか左に行けばいいかわからなくなるのは当然のことである。結果、「スパイって言ってるけど、こいつら本当にそんな高度な戦いしてるか?」という疑問が消えることはなく、「なんちゃってスパイ」アニメに終わってしまっている。 割と近い時期に「プリンセスプリンシパル」という佳作が存在したことも今作のアラを目立たせることになってしまっただろうか。あちらは1話完結で少しずつ「それっぽいネタ」を置き、落とすべきところではしっかりと「クールな職業スパイ」という冷淡さや過酷さを描いていたが、本作は百合要素がどうしても「ゆるい」方向に傾いてしまったため、綺麗に命を散らしてみせる愛情みたいなものはあまり似つかわしくなかった。師匠の師匠のお話が作中唯一の死人だし、ラストに持ってきた記憶消去のくだりも一応は感動もののお話だったのだろうが、そこに至るまでの愛情形成がお仕着せのものだったせいでそこまで心動かされる結果にはならなかった。結局テンプレートの域を出ずに「まぁ、そうなるやろ」というくらいで終わってしまうのが勿体無い。 キャラを掘り下げるのには時間も必要だが覚悟も必要なのだ。全方位に愛嬌を振りまいてもなかなかキャラの魅力は定まらない。何が得られて、何を失うのか。そうした覚悟の中にこそ、キャラをきらっと輝かせる魅力が隠れているのかもしれない。今作の場合、個人的に一番見ていて楽しかったのが邪神ちゃん(仮)だからなぁ。あの子なんて別に大して活躍もしてないし、何かエピソードがあったわけでもないのに、普段の振る舞いとか、登場時と最終話のギャップとかで充分キャラ立ちしてるんだよ。多分、そういうものをもっと見せて欲しかったんだ。 でもまぁ、繰り返しにはなるが素材は悪くない。思い返せば同じタカヒロ脚本の「ゆゆゆ」だって、1期目は正直よく分からないせいでエンジンがかかるまで時間がかかったものである。もし今作がツキカゲを中心としたなんらかの世界の「設定披露」作品であるのなら、ここから今回の世界設定を活かしたシリーズ展開なんかも見込めるのかもしれない。その時は、もう少しスパイらしい活躍を期待してもいいのだろう。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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