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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 封切り日視聴、割と珍しいですね。特に理由はないんだけど、たまたま日程が空いてたこと、来週以降はちょっと観るのに手間取りそうなことなどを鑑みて、Case2からほとんど日を空けずにさっさと視聴。「Sinners of the System」の最終回となる今作はなるべくネタバレなどを排した先入観のない状態で観ておいた方がいいだろうという判断もあったかもしれない。初日ということもあり、劇場が大入りだったのはちょっと嬉しかったところですね。ネタバレはここには書かないけど、本文に入る前に1つネタバレしておくと、「PG12の制限もあってか、おっぱいおっぱいです。乳首もちゃんと描かれてました」。重要なのそこじゃない。いや、でも巨乳と普通乳(子供乳)が並んでいるお風呂シーン、とても良かったと思うんですよね(しつこい)。

 

<以降はネタバレ解禁ですので未視聴注意。まぁ、そこまで大したネタがあるわけでもないが>

 




 

 先に断っておくと、3部作の中では、最も優先順位の下がるお話である。恐ろしく個人的な価値観でいうと2>1>3の順になるだろうか。2が好きだったのは感想記事でも書いたけど、まぁ、親父さんの活躍が本当に染みちゃったというのがデカいよね。ハードボイルドな刑事物としての完成度が高く、本当に満足度の高い1本。Case1は僕らのアイドル霜月さんの活躍度合いが大きいこと、そして現在のギノさんという作中最大級の萌えキャラが描かれることが大きく、お約束となった「まーたシビュラがあくどいことやってんな」という設定も安心の伝統芸だ。対して、このCase3は異国での狡噛の活躍を描く物語なので、端的に言えば「シビュラがほとんど絡んでこない」。一応、Case2でちょっとだけ登場したフレデリカさんが話を接続し、背後にはやっぱりシビュラのクソみたいな前科があるんじゃねぇか、という舞台裏は明かされるわけだが、今回の事件だけを切り取ったら、劇場1作目以上に、シビュラとはほとんど関係のないお話だ。PSYCHO-PASSワールドといえばやはりシビュラの世界であるべきだと思っているので、その辺りのニーズにはまらなかったのが、私がこのCase3を一番後ろに置く理由である。まぁ、劇場版1作目がそこまで刺さらなかったのと理由はだいたい同じである。狡噛の展開するドンパチはもちろん格好いいのだが、もっとドロドロぐちゃぐちゃした心底ヘドが出るようなシビュラの悪辣さと、それに対峙する人間の戦いが観たいのである。

 まぁ、そうは言っても、このCase3は狡噛が海外でドンパチやるのがメインになるというのは予告時点でわかっていたことであり、自分がこういう印象を抱くこともおよそ想定済みなので、別にがっかりしたということでもないし、つまらないと不満をいうつもりもない。チベットを舞台にした背景作画などの美術面は文句なしの劇場クオリティだし、クライマックスとなる狡噛のドッグファイトも堅実で見応えがある。シナリオについても、シーアンの事件と比べても尺の中での収まりは良く、描きたいテーマ設定も見やすいため、ほとんどストレス無しで見られるお手本のような60分。そのあたりの要素はCase2にも負けてはいないだろう。事件の下準備をしてる段階で「さーて、今回はどいつが悪いやつかなー」と思って見ているので、ラスボスが正体を表した時も「分かってたわー、お前の悪行なんて予測済みだったわー」ってなるからすごくスムーズに見られる。まぁ、だいたい全部のキャラを疑って見ているので、誰が悪役でも「分かってたわー」になるんだけど。ちなみに高木渉ボイスの傭兵が出てきた時に「こいつ、すぐ裏切るんじゃね?」と思ったのは多分直近で「ギアス」を見ていたせい。結局貴重な狡噛サイドの戦力になるいい人だったのは正直予想外であった。

 今回の悪役担当は、相変わらずスキンヘッドが似合う(?!)磯部勉ボイスのガルシアさん。もう、酒場の飲んだくれがどったんばったん大騒ぎしてるところに磯部ボイスが流れてくるだけで「ロアナプラじゃん」って思うよね。やっぱ今作は悪役がいちいち格好いいのがずるいよなぁ。今回のシリーズだけでも1が小山力也、2がてらそままさきだもんな。くどいおっさんキャスト好きにはたまらない。そしてメインヒロインが諸星すみれちゃんなのもたまらない。パンフに書いてあった内容だが、狡噛役の関智一に「狡噛は誰が相手だったら素直に話せると思う?」って相手役を打診したら、その中にすみれちゃんの名前があったそうな。確かに、まっすぐに話してもらえそうだもんね。

 そんな悪役やヒロインを相手に、混じりっけ無しの素直な姿を見せる狡噛だが、以前の劇場版の時の印象もそうだったが、日本国内でシビュラと戦っている時のアウトロー感は、国外に飛び出すとかなり薄れるのである。シビュラがあればこその潜在犯であり、よその国で傭兵やりながら修羅場を生き抜いていれば、むしろ「勤勉で真面目な日本人」の印象が強くなる。槙島さんの一件以降、不殺を貫こうとしているのも優等生っぽく見える理由だろうか。今回はそんな狡噛の「意地っ張りの正義」を見せるために、テンジンという「殺したい少女」を登場させてそれぞれのイデオロギーを対比させている。テンジンは非常にわかりやすいキャラで(今回はだいたいどのキャラもわかりやすかったが)、彼女が銃を構えたが最後にはぐっとこらえて引き金を引かなかったところに、狡噛なりの「正義」の反映がある。「復讐なんて、そんなに大事なもんじゃない」ってセリフ、まぁ、終わっちゃった人間だから言える部分もあるんだろうけど、「先生」が教えらえる最も大切なことだったね。今回の狡噛さん、本当にただ「良い奴としてのムーブ」しかしてないからあんまり主張がないんだけどね。少年兵の投降に動揺して撃たれるシーンとか、今更入れる必要もないような気もしたんだけど、テンジンに狡噛の今の状況を伝えるためには必要だったのかしら。

 こうして「今の狡噛」像が描かれ、ちょっと崩され、さらには再構築されることで、ラストシーンの一言につながる。なるほどね、フレデリカさんはこのための登場した外務省キャラだったわけだ。めっちゃ機械に精通してるし肉弾戦もいけるしマシンガンも使いこなせるしおっぱいも大きいという万能すぎるキャラではあったけど、まぁ、その仕事があるならしょうがない。途中でフレデリカさんとテンジンちゃんと狡噛で一瞬家族っぽくなってる構図、なんだか切ないんだけど、そこに混ざっている狡噛を見たかったっていうファンも多いんじゃなかろうか。

 「日本に帰る」ことに関しては、無事に告知も出たみたいですね。3期目で狡噛がどんなポジションになるのかはまだわからないけど……。狡噛さん、今戻ってきたら常守さんと同じような「シビュラから特別権限を認められた監視官」のポジションにつけるんじゃないだろうか。流石にシビュラも狡噛の自由行動は認めないかなぁ。とりあえず帰ってきたのを見てギノさんがどんな顔をするのかが早くみたいですね。今回狡噛はフレデリカとの雑談で「一係の連中が元気で何より」みたいなこと言ってたけど、それを観ながら「ちょっとでいいからギノさんの名前も出してあげてよ……」と思ってしまった。朱ちゃんの名前は放っておいても出てくるけど、ギノさんはそうならない。狡噛はギノさんのことをどれくらい大事に思ってるんだろう。ちょっと油断すると出てくる槙島ゴーストよりは下だろうけどね……前の劇場版もそうだけど、本当に槙島さんがホイホイ出てくるのはいちいち笑う。「悪霊と言えるんじゃないかな」って悪霊本人がいうもんじゃねぇや。狡噛さんも、出てきたら出てきたで「お、久しぶり」くらいの反応しかしないしな。あんだけ血みどろの「恩讐」をつないだ仲だというのにな……。

 まぁ、個人的にはそこまで刺さらない中身ではあるのだが、これもこれでPSYCHO-PASSに必要で求められる要素なのも理解しているつもり。狡噛慎也を改めて「作り直し」、新たなステージへの一歩を進めるための欠かせないお話。さぁ、帰ろう、(シビュラが待ってる)日本へ。

 

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