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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 変態だよなぁ……、第11話。変態は変態に通じて、すなわち和合へと至る。

 まぁ、予定通りの元鞘ではあるのだけど、ちゃんと全員が意思表示できているので最終的に憎まれ役がいなくなってるのは良いね。いや、多分「沙綾がもっとしっかりしてればいいのに」とは思ったけどね。結局、チュチュが蔵に乗り込んできたタイミングで沙綾でも有咲でもいいから思いっきりチュチュをぶん殴って「うるせぇ! うちのおたえを横取りするな! これは俺の女だ!」って言ってればそれで万事解決してたお話なんですよ。沙綾たちはそれを望んでいたのだし、おたえだってその言葉を待っていたのだ。しかし、お互いにそれが出来なかったからこそのいざこざ。時に思いやりは事態をややこしくさせる。

 今回の流れを見て、本当に「気が利く」人間ほど厄介なものはないということを痛感させられる。チュチュの提案に対し、おそらく一番ありえないと考えていたのはおたえ自身だったのではなかろうか。「自分がポピパを離れるなんて考えもしなかった」と言っている通り、別にRASに骨を埋める気なんてこれっぽちもなかったし、メンバーだってそう言って自分を呼び止めるもんだと思っていただろう。「いや、チュチュが勝手に言ってるだけで、私はRAS辞めるってちゃんと言ったじゃん」と。しかし、いざチュチュの弁舌を聞いて、むしろ周りの方が「気を利かせて」しまった。そんな時にいち早く察してしまったのが、沙綾と有咲という世話役2人だったのは致し方ないところ。「もしかして、おたえの技術ならRASで大成した方がいいのか? ポピパに残って欲しいというのは単なるエゴではないのか?」と考え始めると、2人の中でおたえに残ってもらう大義名分がなくなってしまった。「おたえはもしかしたら、RASでもっともっとレベルを上げて頂点を目指す方が幸せで、本人もそれを望んでいるかもしれない」と考えてしまった時点で、おたえを引き止めることが出来なくなり、むしろ本人の「意思を尊重して」、黙って送り出すという選択肢すらあったのだ。二人の空気に感化されて香澄までそんな風に思いはじめてしまったし、みんながこんな様子じゃりみだって口出し出来るはずもない(多分、最後までおたえのことを信じて疑っていなかったのはりみだったのではなかろうか)。

 こんなやるせないすれ違い。まぁ、ちゃんと膝を突き合わせて話し合えば片付く問題なので根は深くないのだが、それでも一度感じてしまった違和感を元に戻すのはそれなりに勇気がいる。そこに踏み込めるのは、世紀のKY女子高生、戸山香澄のお仕事だったわけだ。香澄なりに一応気を遣ってモジモジしていたが、最終的に「面倒だからギター引こうぜ、もう、音楽で語れよ」と言い出してのギターソロ。二人の関係を語る上で、余計な言葉よりもギターの方が何倍も雄弁である。そして、香澄のギターに響き合うように、おたえからは詞が生まれ、歌になった。「どないやねん」という展開ではあるが、仕方がない。これが花園たえの世界、ハナゾノランドである。そりゃぁ有咲さんも苦笑い。お互いにうまく言葉を伝えられなかったけど、歌えば心は繋がる。そんなキズナが、この1年で出来上がっていたのである。みんなそんなことは知っていたはずなんだけど、やっぱり当たり前と思っていることもちゃんと言葉にしないとね、というお話でしたとさ。沙綾は、今回の一件はちょっと反省した方がいいかもしれんね。気遣いは時として残酷にもなりうるんだ、と。まぁ、どれだけお姉さん役でも、まだまだ高校生だもの。

 こうしておたえは一となり全となった。花園たえが世界を作り、花園たえの物語が生まれた。彼女の笑顔をみるために、この世界はあったのである。もう、それでいいじゃないか(おたえ過激派なりの意見)。今回はダイレクトにたえ×香澄を再確認しているのだが、それだけじゃなくてポピパ全方位×おたえなんだよな。やっぱり沙綾との繋がりは強いし、今回真っ先にキーボードの前に立った有咲の奮闘もポイント高い。いちいち蚊帳の外みたいだったりみにもちゃんとラストでフォローが入るあたりがニクいね。

 そして今作の偉いところは、こうした気まずい物語を作っておきながら、最終的に悪役が誰もいないっていうところ。ちょっともやもやしてしまったポピパメンバーは「それもこれもお互いが大切だからね」という結論になるし、諸悪の根源たるチュチュにしても、別に間違ったことは何もやっていない。彼女なりの正義を貫き、筋を通した。その結果ポピパの中で最も大切なものを再確認させる役割を担ったのだから、むしろ感謝されるべき存在ですらある。しっかりチュチュの人間性を補強するためにパレオのほんの一言を挟むだけで随分印象も変わったし。ああ見えて、パレオもきっと周りをよくみる気遣いの人なんだろうなぁ(ちなみに蔵に持ち込んだお菓子はあの上松さんお得意の「魔法のマカロン」である)。前回マスキングが案外いいやつだったのも合わせて、RASのメンバーもみんなして良い子なのである。今回トータルで一番損な役回りだったのはレイヤだった気もするけども……まぁ、多分そのうち有能なギターを紹介されると思うから我慢して。

 今回おたえが突然作り上げたオリジナル楽曲「Returns」。どうやら主催ライブでの新曲はこれになるみたいだな。てっきりキズナミュージックがそこに収まるんだと思ってたんだが……いや、最終回にとっておくだけかな。これで「ナカナイナカナイ」に加えて今期だけでおたえソングが2曲も追加されたわけだ。まぁ、おたえは一であり(略)

 

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