最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
この想区だとエクスっていうよりモンモランシだよな、第10話。逢坂くんもまさかこれだけ短いスパンでジャンヌの面倒をみる役が回ってくるとは思わんだろうな。 「どう考えてもおとぎ話の世界じゃないやんけ」でお馴染みジャンヌの想区。大丈夫、原作ファンもだいたいそう思ったから。今となっちゃぁこの辺の設定もすっかり慣れて、我々の中ではフランスはすでにファンタジーの一部ですよ。まぁ、童話と呼ばれる形態の始祖ともいえるシャルル・ペローがフランス人なんだから、多少はね。 今回の想区もテーマがシンプルなので構造自体は分かりやすい。前回のアラジンの場合は不慮の事故でアラジンが死んでしまったことと、「調律」の無情さにスポットがあたったのでレイナの物語になっていたが、今回はよりダイレクトに「運命」そのものの無情さに焦点が当たり、未だ旅の目的が定まらぬエクスの物語になっている。そして、この「従うべき運命が正義なのか」という命題は、Repageとなった現在でも続いている今作の永遠のテーマでもある。この時代のフォルテム教団はカーリーという巫女を中心にどちらかといえば「アンチ運命」に大きく傾いており、個人の思う正義のためならばストーリーテラーを打倒するのもやむなしと考える教団サイドと、とにかく想区の崩壊を防ぎ、最低限の秩序を守らんとする調律の巫女サイドの対立が浮き彫りになっている。レイナは生まれ育ちのためにこの信念を曲げることはないし、タオ&シェインも基本的にはそこを守り通そうとするだろう(まぁ、基本的には、ね……)。しかし、まだまだ「新入りさん」なエクスに限ってはそこまで覚悟が固まっておらず、今回のジャンヌのように死の運命が決まっている人物に入れ込んでしまうと、「この運命は果たして正しいものなのか」と思い悩むことになるわけだ。 本来ならこのジャンヌの想区に到るまでの冒険でもこうした「運命の理不尽」を呪うシーンはいくらか用意されており、エクス自身が少しずつその悩みを深くしていく様子が確認できるのだが、アニメでは「あそび」がほとんどないためにそのあたりの描写はここまで最低限であり、今回いきなり「エクスは首を突っ込みすぎることがあるから」とか言われてもあんまりピンと来ないのが残念なところではある。こればかりはしょうがないか。 こうしたプロットを描くのにジャンヌというヒーローが選ばれたのは、1つには悲劇のヒロインであるということもあるが、エクスに示す1つ目の事例として、「悲劇の運命を知っていても信念を曲げることのない強さ」を持った人物だったからだろう。これでいきなり自分の運命がいやでねじ曲がっちゃったカオスヒーローなんかにぶち当たったら、そりゃエクスだってもっと悩んじゃうだろうし。「運命は辛い。けれど、間違いではない」という方針が明示される今回の想区は、空白の書の持ち主にとってみればいわば入門編なのである。ロミジュリの想区とかにいくともうちょい悩むことが増えてしまうのでねぇ。ジョージとかハンスは本当に面倒臭い物語ばっかり残しやがって……。 さて、次でいよいよ最後の想区(仮)になると思われるアリスである。アリス自身はこれまで散々コネクトしてたので新鮮味は無いが、やはり気になるのはマッドティーパーティーだろう。ハッタとうさぎに会えるのが今から楽しみ。出るよね? あいつらが出てくると収集つかなくなるからなまじ出しちゃうと大変なことになるけど、出さないわけにはいかないよね? ウミガメとかハンプティは出なくてもいいけど、最低限あの2人だけは出てもらわないとアニメ化の意味がないぜ。
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