最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
それぞれの戦い、第21話。節目を迎える大学4年生、人生は泣いても笑っても、変化を続けていくのだ。今回のメインはユキとニコチャン。チームでも年長の2人のここまで道行きは、随分対照的なものだった。 ユキは走るのが嫌いな男だった。王子と違って産まれながらの能力には恵まれ、その理知的な洞察力でもって、おそらくこれまで文武に渡りやろうと思ったことはそつなくこなせるタイプだったのだろう。自分は強い、自分は優れているということをこれまでの人生でしっかりと認識し、それをフル活用しながら生きてきたはずだ。しかし人生はそれだけで全てうまく行くわけでもなく、決して嫌いではなかったはずの家族との軋轢により、彼の大学生活は決して望んだ形ばかりではない。親元を離れて転がり込んだアオタケで、そこそこ理想的に、そこそこ自堕落に、なんだか淀んだ中での4年間だったのではなかろうか。 そこに風穴をあけたのがハイジやニコチャンだった。必死の抵抗も虚しく少しずつ走ることを強制されていった日々。自分と同じようにそつなく賢い人生を送っていると思っていたニコチャンが少しずつ走ることに取り込まれていく中、結局走るのが楽しいなんてことは特に感じず、気づけばハイジに大役を任されこんな位置に。「そこそこできる自分」の姿に満足はしていたが、それでも前日の神童の姿を見せられれば、自分はやはり無力で、弱い存在なのだという事実を叩きつけられたかのよう。負けのない自分の人生に、そこで終わるという選択しかないのはどこか癪だったのではないだろうか。やるからにはちゃんと周りを黙らせる結果を出す。自分の強さを見せてやる、そんな走りが、ユキのモチベーションになったはずだ。そしてくだりの6区。予想以上のスピードと、それをコントロールしきる胆力を併せ持ったユキはやはり強かった。その強さは存分に周りにも知らしめることができたし、チームの順位を大きく上げて貢献。文句のない結果だ。しかし、ユキが見ていたのは全く別な景色。カケルが試合で見ているであろう「美しい世界」。どこまでいっても自分には届かない、最高速度の世界。負けを認め、卒業を認め、ユキは改めて、次のステップへと進むことができる。きっと、今回の経験で垣間見えた「美しい世界」を探しながらの人生になるのだろう。 たすきを受けたニコチャンは、走るのが好きな男だった。高校時代まではそれなりに走れていたはずだが、成長期を超え、自分の体格というどうしようもない要素によって走る道を絶たれてしまった遣る瀬無い過去。他の道を探すなり、長距離にしがみつくなり、覚悟を決めた生き方はいくつもあるだろうが、ほとんどの人間は、やっぱりそこまで強くはないのだ。別にいいやと匙を投げ、妥協した人生の象徴たるタバコをくわえる日々。別にそれでも、大学生活は問題なく続いていく。 しかし、やはりそこに現れたのはハイジだった。自分は弱いと目を伏せるハイジだったが、故障を乗り越え、逆境の中でも湧き上がる闘志を抑えられない彼の姿を見て、ニコチャンは過去の弱い自分を見せつけられるような気持ちになったのだろう。根底にある「好き」は変わらない。だからこそハイジに感化され、少しずつ走り始めることになったのだ。できることには限界もある。それでも、好きならば続けていけることもある。そんな自分の気持ちがハイジの役に立ったのだから、この1年間は決して無駄ではなかった。 ニコチャンも、これを最後に走ることをやめようという気持ちはユキと一緒だ。今の自分の実力では続けていく意味は薄いこともわかっている。人生の節目で一つの理想を成し遂げたことで、ニコチャンは思い残すことなく、次の夢へと渡っていくことができるのだろう。彼にとっての「美しい世界」は、思い出の中でも色褪せないものになったはずだ。 2人の男が結果を出した。残されたのは8、9、10区だけだ。そしてこの8区には、まだキングという曲者が残っていたりするのだ。彼のドラマはどんなものになるのか、と思ったら……なんとまぁ、同区の走者にあの榊がいようとは……。キングはキングで、苦しい戦いになりそうだなぁ……。そしてカケルの前に立ちはだかる藤岡。こちらもバチバチの頂上決戦が見られるだろう。待った無しのクライマックスだ。 PR |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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