ドラフト通信 No.368 4/28

４月２８日　ドラフト模様（RNA×３）

ピック順　【Mei】→【Sea-chcken】→【Alessi】→【Serra】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Chrolony】→【Metallica】

 

　新！　環！　境！

　しかも今回はねぇ、そりゃねぇ、とんでもない世界になっちゃいましたよ。誰もがみな面食らう、そんな超絶ＰＷ環境の幕開けだ。私を含め一部の人間はある程度予習できていたからいいものの、初めてカードに触る人らは一体どんな感触になっていたのだろうか。今回はじっくりゆっくりその辺りの新環境の分析と雑感を……

　と思ったんだけどスケジュール的に無理なので通信は簡易版にさせてもらうで！　すまんな！　ぶっちゃけ、これを書いている現時点でも既に当日の記憶はおぼろなんだ！　やっぱり深夜開始の８人総当たり戦とかやるもんじゃないし、その後にいろんな予定を詰め込みすぎたのはあかんな！　まぁ、みんな自分の心の中のＰＷを大事にしてくれ！

 

　なお、今週末は諸事情によりドラフトは行われません。まぁ、可能なら東京で卓を作ってくれてもいいよ。いっそこっちに残ってる連中だけでシールド戦とかやってもいいかもな！　再来週は未定ですので、また決まったら連絡を流しますが、現時点で何もなければ一応土曜日程で調整を行います。欠席申告や参加希望など、ありましたら早めによろしく。

 

 

 

 

 

 

 

　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＳＣ　ＭＴ　ＣＨ

ＡＬ　ー　　◎　　○　　○　　×　　×　　◎　　×　　４ー３　３

ＳＥ　×　　ー　　×　　×　　×　　×　　○　　×　　１ー６　８

ＴＨ　×　　○　　ー　　×　　×　　◎　　×　　×　　２ー５　７

ＳＡ　×　　◎　　○　　ー　　◎　　×　　×　　×　　３ー４　６

ＭＥ　◎　　◎　　◎　　×　　ー　　○　　○　　○　　６ー１　１

ＳＣ　○　　◎　　×　　◎　　×　　ー　　×　　×　　３ー４　５

ＭＴ　×　　×　　◎　　◎　　×　　○　　ー　　×　　３ー４　４

ＣＨ　◎　　◎　　◎　　○　　×　　◎　　○　　ー　　６ー１　２

 

 

１位　【Mei】　黒白　＜戦慄の将軍、リリアナ　群集の威光、ヴラスカ　主無き者、サルカン＞

　混沌渦巻く環境初戦を制したのはこちらのデッキ。白黒というカラーリングにいまひとつビジョンが見えてないのでコメントしづらいのだが、提出されたデッキリストをみて感じたのは、かなり軽めに設計されているな、ということである。この環境は序盤戦は諦めるものだという印象が（私の中では）勝手にあったのだが、こちらのデッキは２マナクリーチャーだけで５枚と、約半数のクリーチャーが割かれている。中盤以降は名だたるＰＷが控えているのだし、そこまでの枠を埋めるのがクリーチャー、４マナ以降はＰＷの時間、というはっきりした役割分担により、相手のＰＷ展開が牽制できるし、攻め手も緩まない。実際やられてみてわかったが、質はどうあれ「１、２ターン目にクリーチャー展開」という動きをされるとＰＷが展開しにくくなるためにかなり手が制限される。そこまでわかった上で狙った構築なのかは定かでないが、この速度がきっちりハマったのは事実だろう。是非とも今後の参考にしたいリストである。まぁ、あとはいきなりスタートパックから天野リリアナを開封してしまってる時点で豪運だったという話もある。なお、天野リリアナは諸事情により私の手元を離れてよその家の子になりました。額に入れて飾られているらしいので、ふさわしい場所に嫁いで行ったと思えば納得であるな（うちにあってもストレージボックスの中で永眠するだけだし）。

 

 

沼×８　平地×７　爆発域

 

＜クリーチャー＞　１１

ダスクマントルの調査員　ラゾテプの肉裂き×２

目的のための殉教者　永遠衆の監督官

信頼あるペガサス　間に合わせの大隊

ヴラスカの懐刀　戦慄衆の先駆け

募金取り　税収運びの巨人

 

＜ＰＷ＞　５

群集の威光、ヴラスカ　放浪者

石の嵐、ナヒリ　混沌の船長、アングラス

戦慄の将軍、リリアナ

 

＜その他＞　８

果敢な一撃　予期せぬ助力

灯の燼滅　神聖なる矢

牢獄領域　ケイヤの誓い

オブ・ニクシリスの残虐　放浪者の一撃

 

 

２位　【Chrolony】　黒青　＜夢を引き裂く者、アショク　永遠の終焉　生命素ハイドラ＞

　今回黒がワンツーというのは環境を鑑みれば至極当然のことだが、こちらはかなりコントロール寄りで勝ち手段を絞ったデッキ。本当は１パック目６引きの「ニヴ＝ミゼット」から多色に飛び立ちたかったらしいのだが、大した選択肢もなかったので結局お利口にまとまってしまったのが本人としては不満だったらしい。青黒だとプレリと同じ色だしな。まぁ、勝てたんだから文句言いっこなしやで。

 

 

３位　【Alessi】　緑白　＜開花の巨体　ヴィトゥ＝ガジーの目覚め人知を超えるもの、ウギン＞

　例によって予習ゼロで挑むのがこの男。それでこの結果ならオールＯＫだろうか。今回一番増殖を駆使していたデッキではあり、素直な緑白増殖のデザインで「花粉光のドルイド」の重要性を熱く語っていた。カードの予習をしていなかったため、初見の「ヴィトゥ＝ガジーの目覚め」を見て「は？　これ何？　強すぎるやろ？　ええの？！」とびっくりしていたのが面白かった。使ってみたら、まぁ、そら強いんだけど。

 

 

４位　【Metallica】　緑赤白　＜楽園のドルイド　狼の友、トルシミール　オブ・ニクシリスの残虐＞

　こちらも緑の増殖デッキ。今回なぜかうちの卓では白が人気カラーになるという完全に流行に逆らった状況になっていたのだが、その原因の１つがこちらで、白のパーツはガンガン流していたのだが「トルシミール」から翻って白に参戦して場を荒らした。「鉄の暴漢」×２あたりが増殖と絡んでブイブイ言わせるし、各種カウンター設置手段で「ブリキ通りの重鎮、クレンコ」を育てたりすればいろいろ楽しい。夢はあるけど本人は「ピックがどうしようもなくグダった」と反省気味。

 

 

５位　【Sea-chcken】　白青　＜信頼あるペガサス　執行官のグリフィン　カズミナの変成＞

　ご覧の通りこちらも白い。だいたい知らない環境に入るときは狙いを絞り込むタイプの人間で、今回は「レア・アンコ・コモンに各１枚引くカードを決めてきました」とのこと。残念ながら狙っていた「サルカンの浄化」は１枚しか見なかったため、大好きな男の赤単はお蔵入りでしたが。１引きのペガサスから察するに、本体火力をかき集めてビートするボロス狙いだったのだろう。残念ながら今回赤は振るわず、白のフライヤーを集めた兼ね合いで自然に白青の飛行ビートになった。何がすごいって、デッキの８割が飛んでるところ。みたところ強そうだったのだが、これでも押し込めないあたり、案外フライヤー対策はしやすい環境なのかしらん？

 

 

６位　【Sangriter】　白緑赤　＜寛大なる者、アジャニ　パルヘリオンⅡ 法ルーンの執行官＞

　まだまだ白い。こちらは「アジャニ」１引きなので白に行くのは当然だが、本当は１パック目時点で白が枯渇しており、「諦めて赤方向に流した方がいいか」と思い始めた矢先のパルヘリオン。「すまん！　だって面白いに決まってるやん！」と叫んで白との心中を決意した。まぁ、おかげで楽しそうなデッキにはなってましたけどね。「パルヘリオンの天使出す能力いらんねん。殴った瞬間に投了されるからトークン出ない」。ちなみに「キオーラ」もいたのでパルヘリオンが殴るとⅡドローできる模様。さすが。

 

 

７位　【Thraxi】　青白　＜夢を引き裂く者、アショク　カズミナの変成　退路無し＞

　まぁ、ほら、ね、しょうがないじゃん。開けたパックにいたら引くよ。そういうもんだよ。……結局アショクにはこの１枚しか出会えず、ひたすらこれを守って勝つという絶望的な勝ち手段の枯渇。３パック目でジェイスが来てくれたおかげでギリギリデッキのていは保てたが、普通に考えたら「アショク殺された時点で負け」という紙束である。そのためにアショクを守る「テフェリーの時間改変」フル投入とか、いろいろ頑張った。何故か「洞察の絆」を使うと１００％アショクが墓地に行くという恵まれない日。普通に考えたら２色目は「テヨ」の白じゃなくてもうちょっと除去を押さえて黒にすべきだったね。ちなみに面白かったので付記しておくと、某クソ野郎の青黒コン相手に、ほぼライブラリを削りきって勝ちを確信したら「あなたの墓地にあるジェイスをください」って言われて美しい友情コンボで逆転負けを喫した。なんやねんこの環境。

 

 

８位　【Serra】　赤白　＜栄光の終焉　贖いし者、フェザー　間に合わせの大隊＞

　最後の白ユーザー。８人中７人が白って、頭おかしい。こちらのデッキは１匹欄が白レアなので動機としては至極真っ当だし、自力でさっさと「フェザー」を開封してしまったのでこの環境のモチベーションの９割はそこで終了したという話もある。これだけ白をむしりとられて残った残骸みたいなパーツでもそこそこボロスっぽくは仕上がってるんだけどね。フェザーを使うために「自軍を対象にとる呪文」に何枚かスロットを割かなきゃいけなかったり、不自由な側面は多いな。

 

 

 

 

今回のピック表

 

【Mei】（黒白）→【Sea-chcken】（白青）→【Alessi】（緑白）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Metallica】（緑赤白）　　　　　　　　　【Serra】（赤白）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Chrolony】（黒青）←【Sangriter】（白緑赤）←【Thraxi】（青白）

 

 

 

 

 

 

 

 

（今週のMagic思い出日記は作者取材のため休載です）