最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ヘソで茶ぁ沸くわボケェ! 第5話。ケッピさん、ほんとに何がなんだかわからないキャラになってんな。そしてそんな瑣末なことはどうでもいいくらいに情報量が多い。「これは最後まで引っ張るネタかな?」と思ってる部分もことごとく分解されていくスピード感が恐ろしい。 一稀とハルカ、そして家族のお話。前回「大嫌い」という言葉を残して度肝を抜いてきた一稀と弟の関係性だったが、その種明かし(の一部)は「家族だけれど、つながっていない」という実に下世話でダイレクトな設定だった。必要最小限の描写でこの家族の問題を切り出しているので詳細は依然不明ではあるのだが、なぜか矢逆家で一稀だけが血の繋がらない「もらわれっ子」であるという。父母は愛情を持って一稀に接し、幼少期にはそんな気配をまったく感じさせなかったというのに、よりにもよって祖父が今際の際でぶちまけていくという傍迷惑な展開。まだ幼かった一稀が「お前の母親はだらしない女だった」という身も蓋もない遺言を受けてすぐさま真相にたどり着いてしまったのも驚きだが、案外、訳も分からずに父母に問い詰め、親御さんの方も「隠し立てできまい」というので誠実な姿勢で一稀に向き合ったのかもしれない。こういう家族ってのは、いつかどこかで親御さんが子供に真実を伝える時がくるものだ。 しかし、残念ながら一稀にとってこの「真実」は重すぎたようだ。まぁ、年端もいかない子供時代に叩きつけられる真実としてはヘヴィーなのは間違いないだろう。自分がこれまで信じてきた「理想の家族」が、実際は違っていたというのだから思い悩むのも無理はない。別に両親の方が一稀をないがしろにしたりはしないはずなのだが、あくまでも一稀本人の内面の問題。特にハルカという「実の息子」が生まれたことにより、両親との間に明確な差ができてしまう(と一稀が思い込む)ことは避けられない。こうして、一稀は「つながれない」子供になった。 しかし、そこで一稀を「つないで」くれたのが外でもないハルカだった。一稀よりもさらに幼いハルカのこと、特に深い意味もなく「兄」に向けて放った言葉なのだろうが、無垢であるが故に救われる部分がある。一稀はそれまでの迷いを振り払い、せめてハルカとだけでも繋がりを維持しようと必死になった。その結果がああした暴走行動なのだから、結局「修復した」「つながった」とはとても言えない状態なのだが……。歪んだ世界であっても、どこかに本当の「絆」があるように見えるのは贔屓目だろうか。今回の一件で、一稀は本当にハルカとの縁が「切れた」と思っているだろう。ここでハルカがどんな言葉をかけにくるのか、そこが次回以降の山場となるか。 今回のテーマは「サシェ」。作中でも言われていたが、なるほどあまりなじみのないアイテムである。少なくとも「ハコ」「ネコ」「キス」「ソバ」よりも「なんだこれ?」と思われる可能性は高いだろう。わざわざ出撃時のカッパロードで「サシェとは匂い袋」と説明してくれてたりする(パフェとはスイーツのこと)。そしてそんなアイテムと絡めるようにして、今回は「匂い」というのが様々なシーンで喚起されるような設計になっている。以前もどこかで書いたがアニメにおいて「味」や「匂い」を想起させる作劇ってのは本当に難しく、わざわざ「匂い」をアニメで主軸に持ってくるのはなかなか勇気のいることだ。今回どんな部分が演出で捻られていたかというと、例えば冒頭の家族の食卓で印象づけられた桜の花びらなんかがある。桜(花)といえばやはり「匂い」の代名詞。春の明るさ、華やかさを象徴する桜の花びらがひらひらと舞い、オムライスを彩る真っ赤なケチャップの上に落ちる。さしもの桜も、ケチャップに混ざってしまってはその匂いも形無しであろう。ケチャップにまみれた花びらは、一稀のいう「幸せの匂いが分からなくなった」ことの象徴である。 その後も、一稀は実の母と再会して真っ先に「匂い」に言及し、さらに今回捕まったカパゾンビも「嗅覚記憶は死ぬまで脳に残り続けるんだ」と言っている。「本当の親」のことなど全く知らなかったはずの一稀でも、「匂い」の記憶が残っていたからこそ、その女性が実の母だと気づくことができた。つまり、一稀にとっての「繋がり」とは匂いだったというわけだ。そんな「匂い」を、なんとハルカが持っていたという事実。一稀は大いに取り乱し、迷いが高じてカパゾンビ戦初の水入り(文字通り)に終わるという体たらくを見せてしまった。それでも漏洩が行われるあたり、やはりカッパの世界は残酷である。 そして、毎週ラッキーアイテムを提示していたサラの正体もカッパであった。まぁ、カパゾンビが盗むものを毎回先回りして朝の占いで告げていたわけで、そこに何らかの超常的な力を想定することはできたわけだが……結局この世界におけるカッパって何者なんだろう。サラもヘソで茶ぁ沸かせるんだろうか……。 さらにCパートでは、これまで完全にニコイチだった警官コンビの間にも何らかの思惑の齟齬があることが描かれた。ソイヤァ!と踊るだけのキャラではなく、そこには上役との関係性も含めた、見るべきキャラクター性がきちんとあるということだ(当たり前だ)。さて、次は一体どこから掘り下げられるのか……とりあえずサシェゾンビとは再戦しないと人間に戻れないんですかね。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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