最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
大塚meets 大塚、第5話。乗り込んでった先に芳忠さんがいるとやっぱり笑ってしまうな。まぁ、今回の役は割とまっとうでおとなしそうなキャラではあったけども。おっさんにも活躍の機会が多そうな良いアニメ。 前回のPVパニックは完全にギャグのお話だったが、今回はちゃんと前進して今作らしい細やかな美点に満ちていた。やっぱり毎回なんだかんだで曲を披露してくれるのは嬉しいですね。そして、前回まったく登場しなかったので忘れかけていたがアンジェラさんサイドのお話もきちんと進行。ここまでの演出を見る限りではキャロチューサイドの進行とアンジェラサイドの進行が綺麗に重なるような作劇になっているので、前回出てこなかったってことはこないだの話は本当に「何も進んでない」話だったってことになるんじゃなかろうか。 アンジェラとの対比は非常にわかりやすいシーンの繋ぎ方で提示されており、今回は例えば「責任」なんて言葉が2つのシーンで効果的に繋がっていたことなんかでもその様子が確認できる。また、かたや家の電気を止められてしまうほどの財政難に見舞われているのにもう片方は一発勝負でさっさと大金をせしめたり、かたや少しでも世間に顔を出そうと必死のプロモーションを仕掛けているのにもう片方は「地下に潜る」と宣告してその姿を民衆に見せることを拒んだり。どう考えてもドブ板作戦を実行しているキャロチューサイドの方が「まっとうな」進行ではあるのだが、タオが企むAI仕掛けのプロモ戦術の方がこの火星ではむしろスタンダードな攻め方なのかも。「民衆は露骨なプロモーションを嫌う」とか、言ってることはなんだか現代の地球と大して変わらない気もするんですけどね。 アンジェラもタオによって振り回されているのが現状だが、キャロチュー組も実際に動けるシーンはあまり多くなく、活動方針については基本的にプロデューサー組に任せっきり(まぁ、二人はバイトせにゃならんしな)。陰で努力をする自称プロデューサーとイケメンプログラマーは、それぞれにキャロチューへの熱意が本物であることは示しつつも、アプローチが随分違っているし、そもそも基盤となる社会的地位も違うので結果は雲泥の差。一応ガスが「現在の有名プロモーターと知り合い」っていう設定は今後活きてくることになるんでしょうかね。前回の元奥さんもそうだったけど、ガスはコネだけ見れば業界人っぽい良い部分もあるのだが……如何せんそこからの押し方がおかしいんだよな。どうにも古臭いし、身勝手なところがあるので社会に出て行こうという方向性のキャンペーンとはあまり相性がよくないようだ。 他方、ロディの頑張りはきちんと実を結び、無事に伝説の幕開けとなるファーストライブを終了させた。ハウスの主人である「あんた、ライブハウスCIRCLEにいませんでしたか?」みたいなおばちゃんのお眼鏡にも叶ったようで、ついにまともな足がかりが見つかった様子。まぁ、基本的に「キャロチューの歌は良い」っていう前提で成り立っている世界なので、演奏する機会さえ与えられれば自分たちでブレイクスルーできるコンビではあるのだが。 今回のライブもさりげない演出プランが実に「気持ちいい」仕上がりになっている。昨今の音楽アニメというとどうしても演出バリバリでとにかく画面を飾り立てることで盛り上げようとするが、本作はさりげない光の演出など、動きは最小限にとどめて本当に生っぽい演出からの「ライブ感」を大切にしてくれる。曲がどれほどいいかなんてことはわからないが、確かにこの時、この場所でのライブが聞けたのなら、それは満足できるものだろうな、という説得力がある。こういう地味で丁寧な作劇でいいんだよな。 さて、無事に一歩を踏み出したわけだが……これ、多分アンジェラの曲は完全なる「アンチ・キャロチュー」として立ちはだかる障壁になる展開なのよね。最初のナレーションで「奇跡の7分間の原動力となった」と言っていることから、個人的にはこの7分が「キャロチューとアンジェラの共同作業」になるのだと期待しているのだが……3人が出会うのはいつの日になるだろう。 そうそう、お兄ちゃんも来てましたけど……予想以上に物分かりのいい人だな。妹さんのことを第一に考えてくれているみたいなのだが、果たしてあのママンをどうやってまるめこむのか。チューズデイの里帰り(拉致監禁)話は今後どこかで一悶着ありそうだ。
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