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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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5月24日 ドラフト模様(WAR×3)

ピック順 【Thraxi】→【Chrolony】→【Mei】→【Alessi】→【Tanaka

 

 今回も変則メンツで五人戦。なおかつ開催日は金曜深夜。なんかみんなして予定が色々大変な様子。集まれるだけでも感謝やね。ただ、最大の問題として「金曜夜は俺が眠いので試合してもあんまり後日記憶が残ってない」という。時間を空けてこの文面を書こうと思っても、あんまり書けそうなことがないのは困ったもんです。普段とは違う空間でプレイしたから印象には残ってるはずなんだけどな(当日は「不審者に注意」って書かれてる空間で不審にプレイしてました)。

 

 次回は特に予定の確認を取ってないのだが、何事も連絡がなければ通常通り(土曜14時)開催で一応想定しています。ダメな人、調整を求める人は早めの連絡をお願いします。

 

 ちなみにすげぇどうでもいい連絡ですが、面倒くさいので今回からピック表でPWの名前を省略形表記にしました。多分こっちの方がわかりやすいやろ。

 

 




 

   AL TH ME TA CH

AL ー  ×  ×  ×  ◎  1ー3 5

TH ◎  ー  ◎  ◎  ×  3ー1 1

ME ○  ×  ー  ×  ×  1ー3 4

TA ○  ×  ◎  ー  ◎  3ー1 2

CH ×  ○  ○  ×  ー  2ー2 3

 

 

1位 【Thraxi】 黒赤 <戦慄衆の解体者 心火 混沌の船長、アングラス>

 そうなんだよなぁ、俺、勝ったんだよな。ちなみに試合前に散々「クソみたいなピックしかできんかったから勝てんでも仕方ないわ」的な予防線を張りまくって結果的にここにいるという、私が紙面上で揶揄しまくっているダメな大人タイプの勝ち方である。しゃーないやん。まじで分からんねん、この環境。まずもって「ある程度後ろのマナ域で戦えるデザインにしないとな」っていう強迫観念みたいなものがあって、アリーナで戦ってても、互いに出せる手札を出し切り引きゲー展開になり、大抵はそのまま土地を引き続けてズルズル負けるっていうパターンがやたら嫌な印象に残っているので、少なくとも中盤以降の試合展開を想定して戦いたいと思ってる。でも、なぜかピックしてるとアグロに寄るんだ。まぁ、みんなして欲しいカードを先に抜いていくとそういう性格のカードが残ってしまい、農耕民族タイプの人間は自然にそういう狭い範囲に進まなきゃいけないってことなのかもしれないけど。今回はレア2枚入りの目の覚めるパックを開封したが、青はどうみても被りそうだったのであえて赤黒のアグロに行ける「戦慄衆の解体者」からスタート。3引きで「波乱の悪魔」を引いたので赤黒サクリファイスを目してのピックだが、そうそううまいカードなど流れてくるはずもなく、結局除去はそれなりだけど殴りに自信ない、みたいなしんどいデッキに。最終的な判断は、開き直って「最初の数ターンでゲームがつかめなかったら負けでええわ」っていうかなり突き止めたラクドスビート。レシピ上でクリーチャーは12体しかいないが、動員も含めればギリギリの数字か。除去は優秀なので、とにかく先にクリーチャーを出し、前に立ちふさがるものはなんでもいいから除去する。これくらい思い切れば「リリアナの勝利」だって必殺武器だ。最終的に、デッキに入った24枚のカードのうち13枚が2マナ以下という超低マナデッキになり、多くの試合は相手がもたついている間に押し込んだ。それもこれも最後の6マナに「戦慄衆の指揮」というベストボムが控えてくれていたから可能だった戦術なんですけどね。まぁ、綺麗といえば綺麗なレシピだったのかもしれん。

 

 

沼×8 山×8

 

<クリーチャー> 12

不気味な修練者×2 ダスクマントルの調査員

ラゾテプの肉裂き 日和見吸血鬼

戦慄衆の解体者 波乱の悪魔

呪文喰いの奇魔 怒り狂うクロンチ

アン一門の侵略者 叫ぶ落下兵

戦慄衆の先駆け

 

<その他> 12

灯の収穫×2 アングラスの暴力

リリアナの勝利 ソリンの渇き×2

心火 侵略の代償

眩光破 王神への敬意

混沌の船長、アングラス 戦慄衆の指揮

 

 

2位 【Tanaka】 緑赤 <チャンドラの勝利 忠実な相棒、モーウー ゴブリンの突撃隊>

 最近なぜか上り調子なのがこちらで、普段勝ち組の勝率のいい連中からやたら勝ち星を稼げるジャイアントキリングが名物になりつつある。今回は割と素直に戦えるグルールビート。「連帯」「ドムリの待ち伏せ」といった格闘除去がしっかり確保されており、「クロンチの世話人」か「花粉光のドルイド」からスタートして中盤の得意なマナ域まで持っていくデザインだ。特に「モーウー」がいろんなところで活躍を見せており、これに「瓦礫帯の暴動者」が絡んで2人して7点で突っ込んでるシーンも見られた。側から見ているとまだまだプレイングに甘い点があるのは間違い無いのだが、少しずつパターン学習を繰り返し、対応できるシーンが増えている様子。先週のドラフト後にどこぞの誰かとイカレたようにパックを剥きまくっていたのも意味があったのかもしれない。

 

 

3位 【Chrolony】 黒緑赤 <虐殺少女 野獣の擁護者、ビビアン 死者の災厄、ケイヤ>

 上の2人が割とビート寄りだが、こちらはドがつくくらいにたっぷりしたコントロール。PWを数多く擁し、「次元間の標」での回復量も結構バカにならないという。一応並べておくとティボルト、ニクシリス、ビビアン、サヒーリ、ケイヤの総勢5体。これに「負傷者の手当て」が絡むと大変なことになる。やはりPWの強みはその常在性にあるので、いっぺんマウントを取ってしまえばそこからひっくり返されることはほぼなくなる。このデッキはさらに「虐殺少女」や「永遠衆の監督官」などそうした恒常性に磨きをかけるコントロール要素が多く、マナが並んだあとは本当に相手にするのが嫌だった。個人的な印象だとこっちの方が「まっとうな」デッキだと思うんだよなぁ。実際俺は負けてるしなぁ。

 

 

4位 【Mei】 緑青白黒 <次元を挙げた祝賀 狼の友、トルシミール 法ルーンの執行官>

 同じく色を広げた受けのデッキではあるが……正しいのかどうかはわからないのがこちら。何しろ俺との試合では延々土地を起き続けるだけで死んでいったからだ。ようやくプレイしたと思ったカードが「火想者の器」だった時には流石に爆笑した。まぁ、どんなデッキも事故にだけは抗えないってことで。一応、他の試合もちょっとのぞき見てたら「トルシミール」が出てきて相手を押し始め、不機嫌なおっさんが「どういう効果かきちんと説明しろ!」とキレてたシーンが印象的。まぁ、トルシミールに続けてアーリンを出す奴には大体の人間はキレると思うが。その他、とにかくマナを伸ばしてビッグアクションを狙う(割とよくやる)ランプな構成になっており、必殺の「次元を挙げた祝賀」は使えれば楽しそうだったし、「戦争の犠牲」だって一応強いことは強いのである。どうせなら「戦乱のラヴニカ」もデッキインして「ラヴニカの歴史を語るのが目的のデッキだった」とか言ってくれればよかったのに。

 

 

5位 【Alessi】 青白 <時の一掃 アジャニの群れ仲間 謎めいた指導者、カズミナ>

 前回は「分からん」といって優勝、そして「今回はちゃんと負けるで!」と言ってちゃんと負けた。今回負けた理由は割とわかりやすい。青も白もほぼ独占と言っていい状態なのだが、「流される色には理由がある」という展開があまりにも分かりやす過ぎたのだ。一応1引きの「時の一掃」からのスタートなのだから住み分けは成功しているはずなのだが、今回青がとにかく弱い。「エイヴンの永遠衆」が0、「退路無し」が1枚だけだし、「無神経な放逐」も見当たらない。あるのはせいぜいルーターとドローくらいのものだろうか。その穴を埋めるために白がなんとか頑張ろうとしているわけだが、やっぱり白は白。前線を任せるには随分頼りない。結果的に勝ち手段が本当に乏しいデッキになり、2つ3つカードを潰されたら手がなくなってしまうのであった。「なんでわざわざ東京からとんぼ返りしたのにこんな目にあわなあかんねん」とご立腹。某奴のことを思い出して、「あいつ、毎回東京から来てこんな目にあってたんやな……優しくしたらな」と反省していた。今後東京から来るプレイヤーには優しくなってるかもしれません(多分もう忘れてるゾ)。

 

 

 

 

 

 

今回のピック表

 

Thraxi】(黒赤)→【Chrolony】(黒緑赤)→【Mei】(緑青白黒)

                     

Tanaka】(緑赤)    ←       Alessi】(青白)

 

 

 

 

 



Magic思い出日記

 

 

 

 

 

 ○第24回 素晴らしき総集編(時のらせん)

 ついにこのセットに到達した。Magic史上最大にして最高のチャレンジ、タイムスパイラルである。ここまででも散々「挑戦的な」「アホみたいな」という表現を使って様々なセットの新機軸を褒めたり貶したりしてきたが、このセットはそうしたMagicの挑戦の全てが集まった、総決算の意味合いを持つセットである。私は「過去のセットで一番好きなセットは何か」と質問されたら、もちろん答えるのに相当悩むとは思うのだが、最終的には、この「時のらせん」が一番好きなセットだったと答えるのではなかろうか。それくらいに、あらゆる方向に魅力があふれ出た、本当の意味での「偉大な」セットである。今回は、ちょっと長文になるかもしれない(注:この文章はある程度書き溜めてから掲載しているため、実際に執筆しているのは割と前の時点である。「モダンホライゾン」のプレビューとこれの時期が重なっていることには何か運命的なものも感じる)。

 知らない人のためにざっくり概要だけでも触れておくと、「時のらせん」は普段の区分で言えば単なる「ラージセット」であり、「時のらせんブロック」のスタートである。セット枚数は301枚で、この当時の平均的なラージセットの枚数だ。しかし、そこに導入された「タイムシフト」と呼ばれる特殊カード枠のおかげで、このセットは恐ろしい規模へと拡大する。「タイムシフト」とは、本来このセットに含まれる301枚のカード以外に、過去のセットから121枚の「再録」カードが選ばれ、それらがランダムで1枚ずつパックに封入されているというもの。タイムシフト枠には過去に大活躍した名作カードも含まれているし、「従者」のような完全ネタカードも収録されている。実質、1パックの中にレアとタイムシフトという2枚のおみくじ要素が入っているというだけでも期待感は高いし、何よりも、実質的なセット枚数が膨れ上がり、多様性が大きく向上したことは注目すべきである。トータル枚数422枚は、過去最大の基本セット「第5版」に次いで歴代2位の枚数なのだ(ちなみに5th449枚)。

 今作のテーマは「過去」である。時のらせんブロックは3セットでそれぞれ「過去・現在・未来」を表現するというとんでもないコンセプトが掲げられており、今作はそのうちの「過去」担当。この時点で既に十年以上の歴史を持つMagicが、その「過去」を1つのセットでひもとこうというのだ。現代の製作理念ならば「マスターズ」シリーズのように別枠のセットを作ることで懐古を楽しむことができるだろうが、この当時はそんな発想ではなく、マジで1つのセットの中で「Magicの歴史を振り返る」をやってのけたのである。

 当時のことを振り返ってマローは「色々と失敗だった」と語っている。失敗の理由として大きく2つのポイントに触れており、1つは「懐古」という設定自体が非常にニッチなニーズであり、コアなファンにしか楽しめないものになっていたという部分、そしてもう1つが、過去のあらゆるギミックを1つのセットに取り込んでしまったため、カードが複雑になりすぎて、コンセプトが散ってしまったという部分。これらの反省を活かし、改めて再訪した「ドミナリア」は「歴史的」というシンプルな要素にカードの効果とフレーバーを混ぜ込み、現代風の「懐古」を実現するに至っている。

 しかし、こうして「失敗した」というのはあくまで製作側の反省であって、当時の私がこれを失敗セットだと思っていたかといえば、まったくもってその逆である。タイムシフトが入るおかげで剥いても剥いても新しいカードが見られる喜び、セット枚数が激増したことによるスタンダード環境の刺激の増加(当然、タイムシフトカードは当時スタンダードリーガルであった)、そして、やりたい放題できるリミテッド環境。普通に考えればこれだけ雑多な要素を大量に詰め込んだセットなんてリミテッドのバランスが滅茶苦茶になりそうなものだが、なぜだろうか、この当時は奇跡的にリミテッドに破綻が起こらず、「本当に多角的なデッキ構築ができる」という旨味ばかりが先んじていたのである。現代ならばセット自体にだいたいのアーキタイプの指針があるものだが、今作は指針を見つけることすら大変な作業。何しろ復活したキーワード能力だけでも10以上が盛り込まれており、そこにランダム要素の強いタイムシフトまでが絡んでくる。やるたびに違うドラフト模様が見えるなんて、夢のような世界ではないか。一応、白のレベルシステム、青の変異、黒のマッドネス、赤のストーム、緑のサリッドといった大まかな狙いはあったのだろうが、これらが複雑に絡み合い、さらにスリヴァーなんかもピックできちゃうんだからサァ大変。よくもまぁ、これでゲームが成立したものである。

 加えて、今作は単なる懐古要素だけで終わるセットではなく、きちんとセット独自の新規要素も盛り込まれており、しっかりと環境に爪痕を残している。今作で初登場したキーワードは「待機」と「刹那」。どちらも未だ下の環境で活躍を続けるカード群だ。モダンプレイヤーならば馴染みのあるあのカードもあのカードも、このタイムスパイラルが生み出した爆弾。スタンで使えた当時にワクワクするなという方が無理である。

 

 

 

 カードの機能としても見事に新しいものを見せてくれたこのセット。ゲームプレイヤーとしてはそれだけでも大満足なのだが、何よりも私を喜ばせてくれたのは、このセットのカード群が、単なる再録だけでは終わらない、壮大な「身内ネタ」の宝庫だったという部分。普段書いているスポイラなどを見てもらえばわかると思うが、私はカードの効果自体ももちろん気になるが、それ以上に、そのカードにどんなフレーバーがあるかとか、過去のどんなカードを意識しているかとか、そういう「裏の」デザインも大好きなのである。専門用語でいえばヴォーソス的な要素ということになるのだろうか(もちろんメル的な要素も好きだけどさ)。このセットで新たに作られたカードたちは、そのほとんどが、どんな些細なコモンであっても、過去に存在した何らかのカードのオマージュになっているのである。それは機能をそのまま写したものもあるし、フレーバー的に過去のキャラクターに関係するものだったりもする。果ては製作側の裏話やメタ的なジョークを含むものまで、とにかく「Magicが好きな人間なら本当に楽しい」という要素に満ち満ちている。この時点で私のMagicプレイ歴は5〜6年程度だが、それでも、「これあったなぁ!」という懐かしさを刺激するカードは多かったし、そうでなくとも「こんなカードにネタが隠されているのか!」と探し出すだけでも最高にエキサイティングだった。現代は既にMTGWikiなどが整備されているので、各々のカードの来歴などを調べるのも簡単になっている。製作チームがどんな風にひねりを加えて新しいカードを生み出したのか、それを見てみるのも面白いのではなかろうか。

 そこで、今回は、私が選ぶ「時のらせんの引用ネタベスト5」を紹介させてもらうことにしよう。実は、当時も面白すぎてこうした「元ネタ引用」記事を書いたのだが(身内限定のブログで公開していた)、当時の記事はイラストネタ特化だったのでちょっとイラストの枚数が多いし、カードの数も増えすぎるので、改めて今回は5枚だけに絞って、独断と偏見でピックアップした。セットに含まれるカードは、程度の差こそあれどのカードもほとんどが似たような「元ネタ」に当たることができるので、興味がある人はカードリストから辿ってみてほしい。それでは、どうぞ。

 

奈落の守り手/Pit Keeper」と「定員過剰の墓地(ONS)

 

 

 まずは軽いジャブ。黒に配置された穴埋め程度のクリーチャーである「奈落の守り手」。構築はもちろん、リミテッドでも大した活躍をしたカードではないのだが、このカードの能力の元ネタになっているのはオンスロートの「定員過剰の墓地」である。もちろんそのことを示す手がかりがこっそり用意されており、フレーバーテキストの「奈落に死体が増えすぎて」という一文が過去のカードの存在を暗示しているのである。飽きるほどプレイしたオンスロート環境のカードが元ネタだったのでこれはすぐに気づくことができて、こんな地味レアにまでスポットが当たるものかとニヤリとさせられた。

 

断骨スリヴァー/Bonesplitter Sliver」と「骨断ちの矛槍(MRD)

 

 

 これも比較的近いミラディンのカードが元ネタ。カード名が「骨断ちの矛槍/Bonesplitter」からそのまま取られているのでわかりやすいし、効果もそのまんまだ。こうしてスリヴァーのギミックにも過去のカードのオマージュが混ざり込んでるあたりが実に抜かりないし、ちゃんとイラストイメージも合わせてあるのが芸の細かいところ。

 

精神攪乱/Mindstab」と「精神攪乱スラル(5ED)

 

 

 名前からして元ネタがわかりやすい1枚。まるで「精神攪乱」の方が先にあったかのようにも思えるのだが、「精神攪乱スラル」の能力から作られた後輩が「精神攪乱」の方である。スラルに触られると手札を3枚捨てなきゃいけない。そして、新たなハンデス呪文はイラストを見ればまさにそのスラルが次元の裂け目からにじり寄ってきたシーンが描かれている。なんとまぁ、嫌な「懐かしのご対面」シーンだ。

 

粘つく霊命/Viscid Lemures」と「Hyalopterous Lemure

 

 

 これは割と難度の高いネタ。というか、私も「粘つく霊命」のフレーバーテキストのノリンさんの台詞に疑問をもって調べなかったらネタがわからなかったところである。詳しく解説すると、元ネタの「Hyalopterous Lemure」の方がまず一悶着あったカードで、もともとLemureというのはヨーロッパの伝承にある霊魂を意味する言葉。そこから黒の悪霊のカードをデザインしようとしたのが「Hyalopterous Lemure」だったのだが、このカードのイラストを発注したイラストレーターが、間違って「Lemure」を「Lemur(キツネザル)」のカードなのだと勘違いし、こんなイラストを送ってよこした。当時はそこから発注をやり直す時間もなかったのだろう、仕方なくこのカードはそのままキツネザルっぽい扱いでカード化されたという(4/3のキツネザルってどう考えてもおかしいだろ)。そして、このキツネザルのエピソードを元にして、ほぼ同じ能力でこんどはちゃんとした「悪霊」のカードとして作られたのが新たな「Viscid Lemures」の方。こちらはちゃんとそれらしいイラストになっている。そして、そんなクリーチャーの存在を聞いたノリンはフレーバーテキストで、「Lemurs? Is that all? Finally, something harmless...(キツネザル? それだけ? ようやく無害なのが……)」という安堵の言葉を漏らしており、実際のイラストレーターと同じ勘違いをしているというネタなのである。このノリンのネタを無駄にしないため、日本語版では強引に「Lemure」に「霊命(れいみょう)」というよくわからない造語を当て、何とか聞き間違いネタを活かそうと工夫している。こんな1枚にも、様々なドラマが詰まっているのが最高にクールだ。

 

落ちたる理想/Fallen Ideal」と「堕天使(5ED)

 

 

 最後は、当時やたらとツボったこのネタ。「堕ちたる理想」は、つけると「堕天使」の能力を得ることができるオーラ。そして、そのイラストには、旧作(5版)のイラストで「堕天使」が被っていた象徴的な角飾りが描かれている。まぁ、単にそれだけなのだが、こうしてみると、つまりこの冠を被れば誰でも飛行と生け贄能力は手に入れられるわけで、つまり、もともと「堕天使」だと思ってた変な髪型のおばはんは、単なる3/3のバニラだったということになる。数年越しで明かされた衝撃の事実だ。そりゃみんなして冠を欲しがるわけだ。

 

 以上、まだまだこんなネタがてんこ盛りで、ずっとみていても飽きない渾身のセット。興味がおありの方は、ぜひその全容を確かめてみてほしい。

 

「時のらせん」の公式カードリストはこちら。

 

 

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