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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 断絶、第8話。今回はあからさまにこれまでのエピソードとは違うという転換のお話であることが強調されている。バンクの類が一切なかったことでそれが明白だが、ご丁寧にバンクの化身であるケッピを氷漬けにしてまで「いつも通りをさせない」というのは徹底している(サラの占いもなかったし、カッパサイドの動きがかなり異質)。

 「切れてから初めて気づくつながりもある」。つながりが大きなテーマとなっている今作の中においては色々と考えさせる久慈の一言。この発言をしているのが現在の久慈ではなく、回想の中の幼少期の久慈ってのが驚きだ。彼は幼い頃から過酷な家庭環境で育ち、すでにあの事件の時にはずいぶん達観した人生観を抱えていたようだ。同じ町に住んでいた同い年の少年たちの交流がわずかばかりあったとしても、それがすれ違いになるのは致し方ないところ。久慈にとって、一稀に託したミサンガは「切れて初めてわかるもの」。そしてそれを受け取った一稀にとって、ミサンガはシンプルに「つながっている」ことの証だった。これだけの違いがあれば、そりゃぁ現在の少年たちが邂逅したところで、なかなか「つながり」を再構築するのは難しい。

 その代わりと言ってはなんだが、今回は別なところで妙なつながりも発生した。その中心にいるのは燕太。前回本当に迷惑なとんでも行為に及んだ、三人の中でも最大の爆弾魔である。以前の「漏洩」の時には一稀がの天然っぷりも働いて強引にごまかせていたが、今回ばかりはあまりに露骨。一稀の方は理解不能な燕太の行動に怒り心頭だし、燕太は燕太で「なんで気づいてくれないの!」とやさぐれてしまっている。つながっているようで全く繋がれていなかったゴールデンコンビ。彼らの間に立ち、大人の視点を提供してくれるのは、なんと久慈の兄・誓(ちかい)だった。チカイはたまたま出会った燕太が久慈の友人であることには気づいていないが、世知辛いこの世界で、つながりがどのように形作られるものかを諭してくれる。その上で、善悪の境が他人のための行動を考えた時に大した意味を持たないなんて人生観も諭しているかのようである。燕太の無茶苦茶な行動を後押しするようでもあり、なりふり構わない彼の行為を自分たちの後ろ暗い人生と重ねて揶揄するようでもあり。久慈以上にダーティなチカイと接して、燕太は自分の立ち位置を、そして久慈の心境をどのように考えたのか。

 久慈と燕太の間には共通認識が生まれた。それは過去に久慈と一稀がつながっていたという事実でもあるし、燕太の秘められた想いの話でもある。こうしてみると三人の間の関係性というのは実にいびつなもので、一稀はまるで他の二人に支えられながら道化として振る舞うマリオネットのようだ。どこかで二人の手から糸が放たれた時、一稀はどんな崩れ方をするのだろう。そして、今まさに久慈はその手を離そうとしている。燕太の存在は、かつての少年たちの思い出をつなぎとめるきっかけとなるのだろうか。

 そして、そんなめちゃめちゃになってしまった三人の関係性とは別に、カワウソ側の暗躍もその激しさを増している。直接カッパ族たちの本拠地まで乗り込むレオマブ。彼らにとって人心の掌握など容易いことのようで、ここにきておおっぴらに往来で銃を撃ちまくったり、目的のためならやりたい放題。ケッピが勝手に凍っている状況では、一稀たちも一方的にやられっぱなしになってしまいそうだが……ここからカッパが巻き返す方法ってあるんでしょうかね? とりあえず、あの秘密基地めいた場所にラーメンを用意してくれたのが誰なのかが気になります。

 

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