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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 金では買えない積み荷のために、必死で金をかき集める第5話。改めて今回の戦略を見るにつけて、本当に分の悪い勝負にしか見えないのだが、これで勝ちを拾う奇跡があるものだろうか。

 「錬金術師を狙え」という前回のマルクの助言を元に、改めて魔女っぽいおねーちゃんの元を訪れるロレンス。どうやらこの町の錬金術絡みの人達は他人が困ったり悩んだりしている姿を見るのが楽しいらしく、ただの金儲けでは駄目だが面白そうだからOKという、ある意味非常に寛大な心の持ち主。しかし、交渉はうまくいったものの、既に一足先に先客が。企業秘密なのでその正体は教えてもらえなかったが、まぁ、現時点で黄鉄鉱を巡る人間で買い付けに来る商人って言ったら……ねぇ。ラストの連れ添って歩いていたホロがフードに白い羽をつけていたのは非常に暗示的であったが。果たしてロレンスは必要充分な戦力を集めきることが出来るのか。マルクが頑張ってくれたのは僥倖ではあったが……

 今回のタイトルは「希望と絶望」。「希望」の方は勿論、黄鉄鉱を手に入れる目星が付いたこと。不確定ではあるが錬金術師ルーベンスにも気に入られたようだし、マルクが前回の大見得など忘れたかのようにあっさりと結構な量を回収することに成功。あとはタイミング勝負というところまで持ち込んだが、まぁ、正直運頼みだろう。そして、ロレンスの人生に於いての「希望」は、マルクとの会話で手にした「友」の意味と、自分にとってのホロの存在意義の認識だろう。前日には「ぬしはわっちの何じゃ」「わっちはぬしの何じゃ」という悲痛な訴えに黙り込むしかなかったわけだが、必死でかけずり回ることで、ようやく「ロレンスにとってのホロ」には答えが出せたようだ。あとは、「ホロにとってのロレンス」に答えを出してやるだけ。

 そして「絶望」の方は、どれだけロレンスが首尾良く作戦を手配しても、確実にゴールに歩を進めているアマーティの手堅さ。ホロを帯同し、既に勝者の余裕すら伺わせる。ようやく平静を取り戻したと思ったロレンスだったが、やはり全く目を合わせないホロの横顔を見ては、その心根も揺らいでしまう。「自分に必要だと判断した積み荷」は、果たして取り戻せるのだろうか。

 今回もただひたすらロレンスの駆け回る姿だけを描いたエピソードであったが、相変わらず繊細な心理描写に抜けがない。例えば冒頭でバトスと交渉している際、考え込むバトスにさらに言葉を続けようとして思わず息を呑むロレンスや、ロレンスの必死の訴えを聞きながらも、ふいとわずかに視線を逸らしてみせるルーベンスなど、ただの会話の中にもキャラクターの細かい心情が非常に生々しい形で描画されている。もちろん、人混みの中でホロとアマーティを見つけてしまった時のロレンスのみっともないほどの動揺なども見所の1つだ。

 次回は「信ずべき神」。異教の神と人は、つがいになれますか?

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