ちょっと精神的にまいってしまったので、少しのあいだ更新を停止します。
(7月24日追記)
ご無沙汰しています、私です。しばらくぐずぐずしている間、たくさんの励ましのコメント、拍手コメントなどありがとうございました。普段から何くれとなくアウトプットしているだけですが、一応これでも見てくれている人がいるのだと思うと本当に力になります。個別に返信する代わりに、こちらでお礼申し上げます。
正式に何かテキストを書こうかとも考えたんですが、現時点ではどうにもまとまった文章になりそうもないので、ここでちょっとだけ。
ご想像の方も多いかと思いますが、私が「精神的にまいった」のはプライベートな出来事が原因ではありません。例の京アニ事件が唯一にして全ての原因です。もちろん、「近所」の事件とはいうものの、別に被害者の中に親戚や知人が混ざっていたなんてこともありません。本当に、日本中のアニメファンの大半と同じような、「一視聴者」としての衝撃でした。でも、駄目でした。本当に、耐えられなかったんです。
常日頃から「変化すること」に対する並々ならぬ恐怖ということには触れることが多いです。私の人生が本当に停滞と保留を選び続けた人生なので、たとえ良いことだろうか悪いことだろうが、とにかく「何かが変わってしまう」ということが恐ろしい。そしてそれがあまりに理不尽で唐突な暴力であれば、なおのこと理解出来ず、全身全霊をもって拒絶反応が出てしまったのは無理からぬことです。
冗談でも誇張でもなく、ニュースを知った日にはただただ泣くばかりでした。何も出来ずに、本当に部屋で一人ボロボロ泣いていました。そして、そこからしばらく、アニメを観ることが出来なくなりました。何を見ても事件のことが脳裏をよぎる。アニメを観ることが苦痛以外の何ものでもない。まさか自分の人生にそんな瞬間が訪れるとは思っていませんでした。しばらくは新しい刺激を受け付けることが出来ず、インプットもアウトプットも無しに、ただぼんやり過ごすだけでした(幸い、Magicをやってるときは無心になれるので、主にMTGアリーナに時間を使ってました。ジェムは溶けました)。
ぼんやりしている間、色々と考えたこともあります。日本のアニメ業界は今後どうなるのか、再発を防ぐにはどうしたらいいのか、自分は何が出来るのか……。もちろん、「オレなんかが何か出来るわけがない」が結論なんですが、そこから一歩進んで「オレごときが何を憂いたところで意味も無い」という当たり前の結論にたどり着くまでしばらくかかりました。頭では分かっていても、あまりに陰惨な事件の全容が明らかになりにつれ、本当に無力感に苛まれ、何をするにしても表面的なごまかしでしかないような、そんな絶望感もありました。
何とか、ここ数日で少しは立ち直ることも出来て、少しずつアニメも見始めるようになりました。私が出来ることなんて、ただ消費することだけなのだから、改めてその立ち位置に戻れるよう、今少しリハビリを続けていくことになると思います。
今回の事件では、あまりに多くの未来の可能性が失われました。これから先産み出される何十、何百という傑作アニメの可能性が一瞬にして消えて無くなってしまいました。そのことが本当に残念で、未だにそれを思うと胸が締め付けられるようです。しかし、ここからいかに復興していくかということを考えていくことも、残された我々の使命に違いありません。
一介のファンとして、私は京アニの未来を信じることしかできません。残念なことではありますが、これまでの京アニがもう戻ってこないというのは間違いない事実でしょう。そして、ここから先の新たな姿を確認出来るのが何年先になるのか想像も出来ません。ただその可能性を信じて、その時まで、「変わらずに」待ち続けられる社会であることを祈るばかりです。
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