最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
日笠陽子ヒストリーに新たな1ページ。もう、広辞苑みたいな厚さのヒストリーになってる気もするけども。 アンナ・フーゴ。そのたった1人の悲劇の少女のための物語。どれだけ性根のねじ曲がった人間がこのサブタイトルを考えたというのだろう。彼女の人生を一言で表すならば、それはやはり「ミス・ルサンチマン」ということになってしまうのだろうか。一言で片付けてしまうのはあまりに残酷で、あまりに不誠実な気もするのだが、彼女の一挙手一投足を見るに、やはりこれ以外に表しうる言葉も無いような気がしてしまう。そんな、ひたすら復讐に燃え、不義理に果てた悲劇の一幕。 それにしたって、新月さんの残酷さったら無い。彼女が自分のやっていることを「残酷なことなのだ」と理解したのは、前回の話ぶりからして満月と出会った後のこと。彼女も彼女なりに反省し、不器用ながらもアンナに改めて気持ちを伝えようとはしていた。しかし、今回のバトルでわかる通りになかなか長年の関係性というものは覆せるものではない。どうしたって上から目線になってしまうし、一度歪んだ関係性に、綺麗な終止符など打てるはずもない。だとしても、このような幕引きになってしまったのは……お互いに、やっぱり「性格が悪かったから」としか言いようがない気がする……。 すでに心が壊れてしまっていたと振り返るアンナ。彼女は今回、もう何もかもをかなぐり捨てて本能のままに突き進むしかない。つまり、今回彼女が口にしていた言葉は全て本心であり、彼女のとった行動が全てである。何があっても新月のみを亡き者にする。それさえ叶えば、家も矜持も、自分の命すらもかなぐり捨てていいと思っていた。いわば捨て身の特攻である。魔石の力はそれなりに役に立ったはずだが、その増強分すら新月は見越していたわけで、やはりどれだけアンナが振り切れようとも新月の手のひらの上。特攻で全てを使い果たし、失ったところに、裁きの鉄槌が降る。もう、どうしようもないほどに一方的な判決である。どこまでも残酷な実力社会。どこまでも冷酷な結末。そして、それ以外の選択を奪い取ってしまったのは、他でもないアンナ自身なのである。因果応報というにはあまりに酷な、一人の人間が壊れるだけのお話だった。 紋切り型の「壊れちゃった復讐鬼」の描写といえばそうなのかもしれないが、アンナの場合は最終的に全てが「嫉妬」でしかなく、根本的に新月に責任が無いというのがキツい部分。いわば「勝手に怒って勝手に壊れた」だけなので、本当に救いようがない。そして、そんな壊れてしまった彼女の世界を、日笠陽子という役者が丁寧に、残酷に、積み重ねていくのである。ふざけた台詞回しも、たがの外れた振る舞いも、滑稽であればあるほどに悲壮さが際立つ。一歩間違えばギャグだし、多分ギャグの方にはみ出してる部分も多いはずなのだが、一切笑う気が起きずに鬱々と沈んでしまうようなアンナの独擅場は、ただ哀れみを持って見守るしかない。なんてことをしてくれるんだ。 やはりこうしたキャラクターが鈍く輝く様子を見ると、嫉妬や劣等感っていう感情は、どうにも抗えぬ人類普遍の共感であり、コアな部分を描くことが止められないものなのだということがよく分かる。まぁ、「よりもい」のめぐっちゃんだって同じといえば同じ……いやぁ、やっぱ違うけどなぁ……アンナさんはなぁ……。とりあえず、ご冥福をお祈りします。いや、生きてんだけどね。現実世界に戻ってから絶対新月と顔合わせらんないよね……。
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