９月７日 ドラフト模様（WAR×３）
ピック順 【Chrolony】→【Alessi】→【Tanaka】→【Sangriter】→【Serra】→【Thraxi】→【Logical】
エルドレインの情報もスタートし、それなりに次が見えてきた９月、我々は消化試合を行なっていきます。今回（と次回）は灯争大戦でございます。とはいえ、灯争大戦のドラフトを最後にやったのは、果たしていつのことだったか……アリーナ勢ですらだいぶ前に飽きて灯争ドラフトはあんまり入らなくなっているし、久しぶりに展開されたＰＷ環境は本当に……「うわ、こんなカードあったな懐かし！」「これが強いのは覚えてんねんけど……どうやったら強くなるんだっけ……」などなど、雑多な印象ばかりでカードが手につかない。多分、環境終盤に組むドラフトデッキとしては、割と最底辺な戦いが繰り広げられてたんじゃないかと思います。おかげで上から下まで、４−２から２−４までがひしめく団子状態。７人戦になったのがよりカオス。
次回も灯争大戦、現状では土曜日、時間もいつも通りを予定しています。レギュラーメンバーで不都合のある方は早めに連絡を。また、パックの数を微調整しながらの開催になりますので、追加参加する人も早めの連絡を。
ＡＬ ＳＥ ＴＨ ＳＡ ＴＡ ＣＨ ＬＯ
ＡＬ ー ○ × ◎ × × ○ ３ー３ ３
ＳＥ × ー ○ × ○ ○ × ３ー３ ５
ＴＨ ○ × ー × × ○ × ２ー４ ７
ＳＡ × ◎ ○ ー ○ × × ３ー３ ４
ＴＡ ○ × ○ × ー × × ２ー４ ６
ＣＨ ○ × × ◎ ○ ー ○ ４ー２ １
ＬＯ × ○ ◎ ◎ ◎ × ー ４ー２ ２
１位 【Chrolony】 緑赤黒 ＜ボーラスの壊乱者、ドムリ 砲塔のオーガ 永遠神、バントゥ＞
カオスな戦績の中、誰もが「どうせ勝てへんわ」と思いながらの戦い。このデッキも実際そんなモチベーションだった様子。しかし、気づけば４−２でもマッチの関係で優勝。Ｍ２０で調子を落としていたようなので、形の上とはいえ転がってきた優勝はありがたく受け取っておこう。デザインとしては、例によって３パック目で「バントゥ」「ストーレフ」と黒のダブルシンボルを受け入れて、無理やりタッチに行ったせいでグダグダになったということなのだが、デッキリストを見てさらに驚いた。こりゃぁ重いや。この環境は確かに中速〜低速環境には分類されていたが、ここまでガッチリした構築は多分当時もあんまり見なかったんじゃなかろうか。１７体のクリーチャーのうち、なんと半分以上、９体が４マナ以上であり、無茶なマナベースをクリアするために、それ以外の部分にもマナ調整を仕込み、土地は１８枚。そりゃま、戦ってみるまでは不安になるだろうし、リストを見ても「よく勝ち越せたな」とは思う。とはいえ、ドラフトにしては珍しく後手を取りに行くなどいろいろ考えている部分があり、必然といえば必然の展開だったのだろうか。俺なんかだと多分このもっさり感で速いデッキに置いていかれるのが怖くて先手で詰めたくなるだろうが、マナソースの比率が高く土地が毎ターン置けるようにはなるので、有効牌を少しでも引き込めるように手札枚数を優先するってのは正着だったのかも。まぁ、勝てば官軍の言葉の通りだが。
森×９ 山×６ 沼×３
＜クリーチャー＞ １７
樹上の草食獣×２ 楽園のドルイド
クロンチの世話人 ビビアンの灰色熊
アーリンの狼 怒り狂うクロンチ
砲塔のオーガ ケンタウルスの養育者
デヴカリンのリッチ、ストーレフ ゴブリンの突撃隊
戦慄衆の勇者、ネヘブ 轟く角獣
鞭鎖のサイクロプス 永遠神、バントゥ
侵略するマンティコア ウギンの召喚体
＜その他＞ ５
ギルド球 チャンドラの勝利
繁茂の絆 新たな地平
ボーラスの壊乱者、ドムリ
２位 【Logical】 白赤 ＜ドムリの待ち伏せ 主なき者、サルカン 間に合わせの大隊＞
こちらがその「速いデッキ」である。本人曰く、「どうしても軽いカードばかりピックしちゃうんですよ」とのことだが、私なんかとは全く逆の「どうしても」なのでむしろ羨ましい体質である。この環境でのボロスは確かあまり良いポジショニングではなかったはずだが、それでもサルカン、ケイヤ、放浪者といったＰＷにも支えられ、なんとか「飛びかかるオオヤマネコ」から「立ち上がる民衆」「信頼あるペガサス」などにつなぐ白ビートは成立したようである。ちなみに１パック目１引きは「ネヘブ」流しの「ドムリの待ち伏せ」というピックで下家に対して余裕の赤被せを展開し、「初手からダブルシンボルで手を固めるのが嫌だったんですよ」「２色のカードの方が固まるやないかい！！」という総ツッコミをくらっていた。さらに２パック目では「うわー、すごいカード出ちゃったー、好きなのにー、流さなきゃいけないー、うわー」と大騒ぎし、上家だった私はワクワクしながらパックをもらったのに、レアは抜かれてそこに鎮座していたのは「王神の立像」だったっていう。しかも俺も赤被ってる状態でサルカン引かれてるし。もうそこまで言うなら立像ひけや！ 俺のワクワクを返せ！！
３位 【Alessi】 緑赤青 ＜野獣の擁護者、ビビアン 呪文喰らいの奇魔 挑戦するトロール＞
まだまだ被る赤の流れ、最終的に今回赤は７人中５人が使うというとんでもない状態で、ここはその下流に位置する。まぁ、ほぼ緑単色に赤青タッチくらいの状態なのでそこまでダメージもなさそうだが、くだんの「ネヘブ」パックが割と鬼のような赤さだったのが不幸の一因だろう。そんな中でも１引きの「ビビアン」を始め「ヤングー」「カズミナ」などを配し、「開花の巨体」「モーウー」「挑戦するトロール」なんかのヘヴィー級で押しつぶすデザインはシンプルに緑の強さを持っている。この緑ですら上と被ってるってのも不思議なもんであるが。結果的に３−３で優勝争いには絡んでいないのだが、実は最序盤に行った試合で黒星を喫した際、試合後に相手のデッキが３８枚しかなかったことが発覚。「再戦や！ これで俺が勝てそうだったら再試合や！」と息巻いていたものの、やっぱり７人戦は体力を使うため、実は勝負の趨勢を握ってることがわかったあとも「やっぱエエわ」ってんでこの位置に落ち着いた。もし再戦して結果がひっくり返っていたら、優勝の目はあったのだがね。
４位 【Sangriter】 白黒青 ＜人知を超えるもの、ウギン オブ・ニクシリスの残虐 パルヘリオンⅡ＞
お久しぶりの参戦。そしてウギンスタートという味も素っ気も無い無色のスタート。そこから手なりで上家のいうことを聞こうと動いていたようだが、実際には黒が被り、白が被り、割とグダグダである。３色目に青を取ったことで一応の分岐は果たせたようだが。青が３色目になっていることで「負傷者の手当て」「呪文持ちの奇魔」の黄金タッグが使用可能になっており、これでウギンがぐるぐる回る体制が整えば一気に巻き返せる。割とグダることの多いこの環境で、そうしたロングゲームを狙いつつ、最後の最後に控えし「パルヘリオンⅡ」につなぐという、夢のあるデッキである。「俺はこのカードの笑顔を見たいから頑張るんや！」と機体カードを握りしめる様子は、かなり危ない趣味の人だ。なお、試合中に手札にあるパルヘリオンは基本的に邪魔。「誰や！ こんなクソ重いカード入れてんのは！ 初手にくんなや！」
５位 【Serra】 黒青 ＜混沌の船長、アングラス 永遠神、ケフネト 空戦域の大梟＞
こうしてみると黒も３人が並んで座ってるのか……ただ、上２人は黒「も」引いているのに対し、こちらは１パック目はほぼ黒単。アングラス・ニクシリスという２体のＰＷを確保し、「ソリンの渇き」「オブ・ニクシリスの残虐」と言った除去も押さえながら２色目の決定打を待つ。そしてやってきた２パック目の永遠神。そこからは黒青の２色が確定し、色の合うカードをぼちぼち集めていった。割と「ボーラスの占い師」が機能するデッキ、といえばわかりやすかろうが、なぜか「破滅犬」が１ターン目に駆け出してくるなんてお茶目な側面も見せる。可愛いだけなら僕だってニコニコ見守るくらいの余裕はあったのだろうが、試合終盤で満を辞してケフネトが登場し、そこからのドローが「灯の収穫」→「リリアナの勝利」→「無神経な放逐」の３連打だった時はデッキを投げつけました。神だからって何してもいいわけちゃうぞ。
６位 【Tanaka】 黒白赤 ＜波乱の悪魔 リリアナの勝利 不気味な修練者＞
こちらがデッキ３８枚男。何がどうなったのかさっぱりわからないが、試合終了後にカードを回収していた時に、部屋の片隅に放置されている「ボーラスの城塞」が発見され、どうやらこれが抜け落ちたカードの１枚だったようだ。３８枚が発覚した時点では何が抜けていたのかよくわからず、とりあえず適当に枚数だけ調整して残りの試合に挑んでいた。そんな適当なことで勝てるんかい、と思ったが、私には勝っている。世の中、だいたい「負傷者の手当て」があればなんとかなるもんで、私が血の涙を流しながら対処した「クレンコ」が、血の涙の原因になったダブリエルと一緒に手札に帰還した時にはデッキを投げつけました。俺のデッキ、めっちゃ飛んでる。なんで他の試合で負けてんねん畜生。
♾位 【Thraxi】 青赤 ＜嵐の伝導者、ラル 空戦域の大梟 退路無し＞
まぁ、俺のデッキが弱かったからやろなぁ……。ピックが終わった後にデッキのクリーチャーをカウントしたら一桁（「ルーンの壁」２枚を含む）という相変わらずの惨状で、「まぁ、この世界は動員もいっぱいあるからヘーキヘーキ」と高をくくり、スペルに思い切り寄せたことで１引きのラル君が活き活きと仕事をする情景を夢見た。実際、勝てた試合はだいたいラルさんが輝いていた場合で、「サルカンの浄化」を使ったワンショット１２点は本当に夢のムーブ。とにかくカードを引くことに長けており、勝つ試合も負ける試合も有り余る占術力とあいまって、デッキのカードはだいたい全部見るっていう。占術を何度繰り返しても「俺が今欲しいカードはなんなんだ……」って呆然とすることがほとんどだったけど。「啓示の終焉」で６枚とか８枚とか引いてんのに平気で負けるデッキってどうなの。個人的にお気に入りポイントは、「破滅犬」にボコボコにされた試合の後で今度は「戦慄猫」にボコボコにされたことですね「役割交代」で相手にあげた軍団トークンが立派に成長したり、「燃え立つ預言者」の占術をフル活用されたり、本当にいい仕事が多かったよ。ピック表書いてて気づいたけど、上家に思いっきり裏切られてるんじゃん俺。
今回のピック表
【Chrolony】（緑赤黒）→【Alessi】（緑赤青）→【Tanaka】（黒白赤）
↑ ↓
【Logical】（白赤） 【Sangriter】（白黒青）
↑ ↓
【Thraxi】（青赤） ← 【Serra】（黒青）
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