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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 わかりやすくドツボ、第20話。まぁ、ここまでの筋立てでも毎回そうだったけど、本当に当たり前のような展開で焦点が絞られていくな。

 なんというか、ここにきての煮詰まり方がわかりやすすぎるのもの良し悪しである。悪く言えば本当にその場しのぎというか、アドホックな展開であり、キャロルの「親友」として出てきたエゼキエルは、もう、この展開があるからというだけで先週紹介されたようなものだ。結局彼は「移民の悲劇」をキャロルに肩代わりして表出させるために現れ、それだけの目的で歌を刻んだ。わずか1話で退場してしまっては、結局彼が何を成し、何ができなかったのかがわからず仕舞いだ。

 タオを巡る顛末にしても、あの社長さんがそこまでの業突く張りというイメージはあんまりなかったのだが。「タオは最終的に政治に手を染めることになるんかなぁ」と思っていたら、そこはこれまでのキャラを崩さずに固辞。「おぉ、男前やんけ」と思っていたのだが、予想もしていなかった方向から彼を弾圧する流れが生まれてしまった。そりゃま、社長からしたら反発されたのは腹立たしくもあるだろうが、わざわざあんなダイレクトな(そして幼稚な)方法で意趣返しする必要があったのだろうか。政治関連の展開だけを考えれば別にタオはこのまま放っておいても問題なかったように見えるし、今後も音楽プロデューサーとして飼い慣らしておけばちゃんと求められるだけのお金は生み出せたはずなのだが。逆らった者を野放しにはできないという余計な自尊心から、タオは退場を迫られてしまったというのか。

 そうしてタオがいなくなったことでアンジェラサイドには大きく動きがあり、拠り所をなくしたママが突然極まってしまった。まぁ、彼女が突然暴走した原因は「身体の変調」ってのが大きく関わっているようで、老い先長くないという焦りから多少の無理をアンジェラに強いてしまったという動機なのだろう。しかし、残念ながらアンジェラの方はそうしたママの身体のことはあまり知らなかったため、「何焦ってんねんこのおっさん」ってんで意識にすれ違いが生じてしまった。それが最悪の結果に繋がってるあたりは、2人して大人気ない部分があったとは思うが。

 そうして、いろんなところで「今更それなの?」という突拍子もない動きがあったおかげで、ついに「政治」と「音楽」の結びつきが見えてきた。多少強引ではあるものの、これでキャロチューだって自分たちの音楽に何のメッセージ性も無いとは言えなくなったはずだ。志半ばで途切れてしまったエゼキエルの意思をつぐためにも、キャロルは何か大きなものを背負わされただろうし、チューの方も自分の親のやっていることが全ての悲劇の原点だと理解すれば、自分がキャロルのためにできることは何かを考えなければいけないだろう。奇跡の7分間までの、定められた数話分である。こうして突然出てくるインスタントな要素が多いのに、何となく大きな流れの中で理解と共感がえらえれるのは今作の不可思議な強みであある。

 とはいえ、キャロルたちがここから大きく巻き返すのは割と無理ゲーな気もするのだが……あとは政治方向からのインパクトとしては諏訪部&櫻井の大人コンビにかかっているか。何とか円満解決に向かって欲しいけど……これ、誰も傷つかずに終わるのは不可能になっちゃったな……。

 

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