ドラフト通信 No.383

９月１４日　ドラフト模様（WAR×３）

ピック順　【Thraxi】→【Alessi】→【Serra】→【Chrolony】→【Logical】→【Tanaka】

 

　カムバック「灯争大戦」の２週目でございます。これで無事にデッドストックだったパックは焼却しましたので、次週（一応最終週？）は何をやってもいいんですが、一応アンケートの結果、最後はＭ２０をやることになりそうです。まだパック買ってないから万が一買えない事態になったら他の環境になる可能性もゼロではないけども。

　この後の予定を改めて確認しておくと、次回は相談した通りに昼開催が難しいようなので「土曜の17時開始」に設定されています。もし不都合が生じた場合は早めのご連絡を。また、パックの購入数に関わるので追加の参加希望者も早めの連絡をお願いします（いざとなったら近所のセブンで買えるんだけどね！）。

　そして翌週（27〜29日）がプレリリースの週。まだ未確定ではありますが、通常通りならこの週にプレリに参加することでボックスの先行購入が可能になるはず。そしてすでに私はプレリの予約は済ませてますので、このタイミングで入手するつもりです。最速の土曜昼からの回に参加するので、出来ればそこで箱を入手してからのドラフト開催が望ましい。欲を言えば連戦はキツいから日曜日にしたいんだけども……土曜の夕方なら17時開始で駆けつけられるかと思います。よろしければレギュラーメンバーの方は、次回・次々回と土曜夕方以降の日程を確保していただけると助かります。

　

 

 

 

 

　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＴＡ　ＣＨ　ＬＯ

ＡＬ　ー　　×　　×　　×　　○　　○　　２ー３　５

ＳＥ　○　　ー　　×　　×　　×　　◎　　２ー３　４

ＴＨ　◎　　◎　　ー　　○　　○　　○　　５ー０　１

ＴＡ　◎　　○　　×　　ー　　×　　○　　３ー２　３

ＣＨ　×　　○　　×　　○　　ー　　○　　３ー２　２

ＬＯ　×　　×　　×　　×　　×　　ー　　０ー５　６

 

 

 

１位　【Thraxi】　５色　＜灯の収穫　牢獄領域　ニヴ＝ミゼット再誕＞

　記念すべき灯争大戦の締めくくり、こんなんで勝ってほんとごめん……。試合前も試合後も言ってたけど、こんなんで勝てると思ってなかった。ほんまに最後までよく分からん環境だったわ……。一応わかってるようなことを書いていくと、１パック目時点で「これ絶対下とかぶるやつやん」というのは予想はしてたんだよね。上が流してくるカードで空いてる色はわかるけど、それが分かりやすすぎるていう。緑は確保しつつ、下が赤くなってほしいとは思ってたけど、やっぱりそれも難しそう。そして「緑メインで青が２色目……いやぁ、空いてるから白になるんかなぁ」とか悩んで３色をフラフラしてたら、２パック目で下家が「こんなカードはライブラリの底に沈めといてください」と言いながら「永遠神の投入」をキラーパス。そしてこれを「青は使うかもしれんし……黒は……緑メインならタッチできんじゃね？」ってんで確保。この時点ですでにクソ多色に行くしか選択肢がなくなり、多分２パック目４引き「盾魔導師の精鋭」でキレたんちゃうかな。あとはもう、ギルド球ギルド球＆ギルド球よ。そうして骨の髄まで染み付いた「ダメ多色」に救いを求めたところ、神は見てくださっていたのだろう。降臨したその神話の名は……ありがとう。君、前もお世話になったね。「どうせ事故るやろ」と高をくくっていたデッキだが、これが存外くるくる回る。ギルド球や各種占術でギリギリまで煮詰めたデッキはボムへの到達率が高く、ニヴ様が「永遠神の投入」とタミヨウを連れてくるだけで相手の心は簡単に折れる。タミヨウを起動して「ニヴ＝ミゼット再誕！」と宣言する時の脳内麻薬の量が尋常じゃなく、さらに「マナ晶洞石」経由で４ターン目にニヴ様が降臨した時のエンドルフィンたるや。もうダメね。こういう成功体験を得てしまうから、私はダメデッキに惹かれていくのね。いいじゃない、私が死んでも言い訳できるもの。

 

 

森×６　平地×４　島×３　沼×２　山×１

ギルド門通りの公有地

 

＜クリーチャー＞　８

残酷な祝賀者　プリズマイト

アーリンの狼　盾魔導師の精鋭

ケンタウルスの養育者　挑戦するトロール

生命素ハイドラ　ニヴ＝ミゼット再誕

 

＜その他＞　１５

灯の収穫　ギルド球×３

アングラスの暴力　マナ晶洞石

新たな地平　牢獄領域×２

盾魔導師、テヨ　放浪者

放浪者の一撃　伝承の収集者、タミヨウ

永遠神の投入　栄光の終焉

 

 

２位　【Chrolony】　赤黒緑　＜戦慄衆の将軍、リリアナ　波乱の悪魔　約束の終焉＞

　見てごらんよ、こっちのデッキの綺麗なことと言ったら（緑は「死の芽吹き」のタッチ）。っつうかピック表書いてて初めて「リリアナおったんかい」って知ったわ。くわばらくわばら。赤黒ってのはこの環境でもなかなか難しいデッキの１つで、普段のラクドスのイメージでビートを狙おうとして失敗するってのが過去の記憶ではお約束だったはず。こちらのデッキはそうした息切れのことはきちんとわかっており、テクニカルなシナジー重視で腰を据えた赤黒に仕上がっている。キーとなるのは「波乱の悪魔」「灯を刈り取るもの」を中心としたサクりシナジー。ティボルトさんのデビルトークンなんかも絡めて手軽なサクリファイスから盤面をちょいちょい刈り取っていく。そしてライフを詰める主なお仕事は２体の「呪文喰らいの奇魔」と「砲塔のオーガ」×３（！）や「怒り狂うクロンチ」などしっかり打点の高いクリーチャーが担っていく。これなら確かに息切れして押し負けるって展開はなさそうだ。今回「日和見吸血鬼」があまり出なかったので定番の締め方ができなかったのはひやっとするポイントだが、うまいこと埋め合わせできていたんじゃなかろうか。

 

 

３位　【Tanaka】　青黒　＜煌めく監視者　魂の占者　混沌の船長、アングラス＞

　こちらも割と芯の通ったデッキだったと思うんですけどね。上で「ラクドスカラーがビートを狙うとミスりやすい」と書いたが、なんとこちらはディミーアカラーでのビート狙いデッキ。象徴的なのは１ターン目に繰り出される「戦慄猫」で、これが「ラゾテプの肉裂き」あたりと絡むと想像以上の速さでライフが詰められる。何しろ「エイヴンの永遠衆」が２体いるし、軍団トークンを通すための「煌めく監視者」「蠍の侍臣」のパッケージもある。空からは「叫ぶ落下兵」が間断なく降ってくるし、パワー１やら２やらがひしめいてはいるのだが、気づけばそうした小兵だけに押しつぶされているという。なかなか青黒っていうコンビーションからは出てこないデザインで印象的だった。案外「魂の占者」や「突飛な幻想家」のおかげで消耗戦になっても戦えるってのが勝ちにつながるポイントだったのかも。

 

 

４位　【Serra】　緑白　＜群れの声、アーリン　ヴィトゥ＝ガジーの目覚め　奉謝の亡霊＞

　レアに踊り、踊りきった感のあるデッキがこちら。下に掲載してる卓の並びを見てわかる通り、ここは緑の最下流。ポジションはあまり良くないはずだったのだが、１引きをアーリンからスタートさせて「瀬戸際の勇気」→「瀬戸際の勇気」という引きはそのまま緑を信じて突き進むのに充分だっただろう。当然この流れからは増殖がメインの緑白を目指すことになるわけだが、この白の方は割とぐるぐる回るので確保が楽だった。そして運命の２パック目、開けたレアが「ヴィトゥ＝ガジー」、そして下家からは問答無用のニッサ降臨（こいついつもニッサ流してんな）。もう、これだけでもどうにかなるだろ、っていう引きになった。今回「花粉光のドルイド」が少なかったのだがそこは「奉謝の亡霊」あたりで埋め合わせが効くだろうし、適当にカウンターがらみのギミックを集めておけばプレッシャーはいや増すはず。刺激的なデッキになったのは間違いないはず。俺だって２ターン目「奉謝の亡霊」３ターン目「瀬戸際の勇気」の展開には、普通なら投了してたはず。ごめん、返す４ターン目にニヴ様出して本当にごめん……。

 

 

５位　【Alessi】　緑赤黒　＜連帯　敬慕される炎魔導師、ヤヤ　ボーラスの壊乱者、ドムリ＞

　上家がむちゃくちゃし始めた５色、下家が喧嘩上等の緑被りってことで、どの色にいくかをかなり悩まされた様子なのがこちら。これだけ被ってても「緑に行かされてる気がする」ってんだから、緑ってのは本当に罪作りな色だ。まぁ、１引きが「連帯」の時点でなぁ……。単にパック開けるセンスが……。とにかく、これで上家下家と被ってる感じは１パック目ですでに出ており、２色目の赤は早めに確保したが、白に流すか、「力線をうろつくもの」を引いているので黒にいくか。結果的には私と同じように「色なんて多少散っても大丈夫」という姿勢にするために「楽園のドルイド」「ケンタウルスの養育者」でマナ基盤の安定を図り、赤はドムリ、黒はストーレフといったボムを内蔵させた３色デッキになった。まぁ、結果は今ひとつだったみたいだが……何が違うんでしょうかね。覚悟の量ですかね（席順じゃないかな）。

 

 

６位　【Logical】　青赤　＜崇高な工匠、サヒーリ　戦慄衆の双子　ボーラスの占い師＞

　先週までは経験値の差をものともしない傍若無人の成績で「こいつ、やはり天才か……」と思われていたビギナーロジカルモンスターだが、今回はまるで初心に帰ったかのような見事なポンコツピックを披露している。なんなんだこいつ。いや、こうしてデッキに夢を求める傾向ってのは素敵ですよ。まぁ、ドリーマーだらけの卓って荒れるから怒る人間もいるんだけどさ（今回も上家にキレられてた）。あくまで「本人曰く」なので今ひとつその理念を追えていないところはあるのだが、１引きのサヒーリを見て「これでデッキを作りたかったんです」というのがまず第一声。……まぁ、一応キーカードにはなる……かなぁ。加えて１パック目４引き、「戦慄衆の秘儀術師」が兵どもの夢の跡。覚えておいでだろうか。かつてまだまだビギナーだった時代、このレアを引いてなんとか活躍させようと奮戦していた彼の姿を。今やすっかりアリーナ熟練者となり、「アリーナで秘儀術師使ったデッキがやたら強いんですよ」と楽しげに語る。そう、リミテッドでも活躍させよう秘儀術師。そのために「サムトの疾走」×２が必須パーツだし、「密かな任務」で一撃必殺も狙えるぞ。実際、特大パンプから「サルカンの浄化」を往復させて大ダメージを見舞って勝った試合なんかもあるらしいので、夢を信じて生きていけばいいさと君は叫んだかもしれない。でもまぁ、夢は夢のままでね……。なお、この日は時間切れで最終戦はドロップという結果。夢なんだか現実なんだか。

 

 

 

 

 

今回のピック表

 

【Thraxi】（５色）→【Alessi】（緑赤黒）→【Serra】（緑白）

　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

【Tanaka】（青黒）←【Logical】（青赤）←【Chrolony】（赤黒緑）