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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」 4→5

 きっちり最後に落としてきたぞ。期待してなかったからオラちょっと驚いたぞ。

 なんなんだろう。変化球のようであり、その実どこかの時代のラノベ文化ではド直球のようであり……いや、やっぱ曲げてんのかな……。もう俺にはこの辺りの文化のスタンダードがよくわからんのよ。あえて1つだけ言えることがあるなら、「実は意外と悪くないのでは?」であった。長き歴史を持つ「妹系ラノベ」の系譜を継ぐものとしては、これでも結構良い作品になってる気がするんだ。いや、「妹系ラノベ」が何なのかは書いてる俺自身が一番わからんのだが……。まず「俺妹」があるわけでしょ。「妹さえいればいい。」があり、「この中に1人、妹がいる!」なんてのもある。「新妹魔王の契約者」も妹系ラノベといえばそうかもしれない。「おにあい」「いもちょ」それにお兄様だって妹ラノベといえば妹ラノベであろう。さらに調べていけば「ノゲノラ」「はがない」「SAO」だって全部妹。世に妹はここまではびこっている。人類総妹である。そうして「いかに可愛い妹を作るか」という実験が日々繰り返されてきた中で、本作は比較的恵まれたクリーチャーとして、爆誕したのではないかと思うのだ。

 本作の重要な点は、ギリギリまで「妹ラノベである」ことが伏せられていたこと。いや、露骨に妹推しの部分もあったが、一応ミステリ的な要素で妹は陰に押し込められており、自然に主人公のサポートをしつつ得点を重ねることで、着実に力をつけてトドメの一撃のチャンスを伺っていた。そうしてじっくりコトコト煮込んだ妹スープを最後に流し込む手法は素直に意外性があり(まぁ、伏線もクソもないんだから意外に決まってるが)、妹ものとしては軽いショートフックが綺麗に顔面に入ったような感じ。なるほど、妹可愛い文化は、まだしっかりとアニメ文化の奥底で息をしていたわけだ。

 そうしてメインのギミックが「案外味がした」ことに加え、アニメ全体としては作画が低調であるにも関わらず、どこか無視できない求心力も持っていた。キャラデザなんかを見ると意地でも譲らない一線があるようで顔の描き込みで「可愛い」と思わされる部分も多かったし、「変態を描く」という大義名分で開き直っているのでエロの描写も清々しい。なんか、省エネの覚悟を決めて、低カロリーでも伝えたいことを残せる作劇とでも言えばいいのだろうか。わかりやすいところだとオープニングの作画があって、手拍子するカットなんてあからさまに枚数が少ないからカクカクした動きになってるのに、まぁ、そこはそんなに気にならず、「ちゃんと可愛く動けてるやん」って思えるんだよね。この辺りは動画に対するセンサーの感度にもよるのかもしれないけども、私としては「分相応の頑張りじゃあるまいか」と不思議な納得があった。

 そして、個人的にイチオシ(?)なのは、今作でもやはりキャスト。最終的に「ほら、本渡ちゃん可愛い」でファイナルアンサーなのだが、残り4名の揃え方がどこまで意図的なのか分からない揃い方になっていて、世が世なら「全員妹」なんだよ。竹達はラノベ業界では終身名誉妹みたいなところがあるし(高坂家&桐ヶ谷家)、日高里菜は言わずとしれたロリの巨塔。野水も最近はそうでもないが、四糸乃やニンフといった妹系キャラが原点の声優である。そういう意味では作中屈指のロリキャラを担当していたへごが一番妹度数が低いが、それでもロリ的キャパのでかさは疑いようがない。つまり、今作は歴戦の妹が集まり、それぞれの変態芝居を競いながら戦う「妹大戦」だったのである(あくまで個人の感想です)。誰が勝ってもおかしくなかったな(全員負けたという話もある)。そして、妹と関係を持つヒロシモノという、「何ガノソラだよ」というからあげ大使の活躍。なんだろね、この「永遠の童貞臭」みたいな個性ってのは、やはり業界でも唯一無二のものがあるんだよな……。癖の強いヒロイン勢ばかりが集まってピーチクパーチクやってるだけだととっ散らかった印象になりそうなのだが、その真ん中に下野が入ると、全てがずるずると下野空間に吸い込まれていくような、そんな奇妙な安寧がある。そんな彼も来年で40歳だってよ……マジか……。本渡ちゃんは24歳だってよ……わっかいなぁ……。

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コメント
無題
思い返してみると小春ちゃんは後輩だよ大作戦において制服に学年カラーがあることが提示されており、南条と瑞葉が同じ色のスカートを履いていることから義妹なのは導けた可能性がありますね(双子の場合、それがいっさい言及されないほうが不自然なので)。ピンクのパンツジンクスといい必要な情報を意図的に距離を置いて出すのは意地が悪いとも思いますが。
【2019/09/26 02:55】 NAME[null太郎] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
結局、あれだけ考えを巡らせていたはずの慧輝がありえないような常識の見落としをしてるっていう前提を認める必要があるので、それを伏線と設定するのは無理があるのではなかろうか。
【2019/09/26 18:54】


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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