最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「魔王様、リトライ!」 3→3 「俺は何を見せられているんだろう……」って思い続けて1クール作品その2。意義の分からないものでも1クール見られるのって、才能なのか、喪失なのか。ながら見でも一応見ていたという実績と失われた時間、プライスレス。 「なろう系だから、つまらない」というのは順接にしてはいけない。必ずそうなるとは限らないのだし、そんな一般化をするほどなろうに通じているわけでもないからだ。だから、この作品がもしつまらなかったとしても、「なろう系だからしょうがないよな」というまとめ方ではいけない。そして、そもそもこの作品はなろう系のスタンダードからは逸脱してしまっている気もする。いや、とっかかりはそりゃなろうだったんでしょう。それこそ「OVERLORD」の設定をベースにした「魔王もの」と呼ばれる(?)ジャンルであり、多少のピカレスク風味を交えつつも、結局やることは圧倒的オレツエー。そうして「魔王」という言葉だけで安易かつ簡便に言い訳を用意したのが「魔王系」だ。今作は間違いなく「魔王系」をベースにスタートしている。 しかし、その魔王の力が、世界から少しずつそれていく。もしかしたら、作者は設定から出だしの部分をちょいちょいと書いて満足してしまったのかもしれない。「もう、この世界で異世界ファンタジーしてもしょうがないな」と思ったのかもしれない。その結果、現代日本にある技術を適当に異世界に持ち込み無双するという、「設備投資オレツエー」という意味不明なジャンル。確かに和風の温泉旅館を経営しようと奮闘する魔王ものなんてのは見たことが無いので「唯一無二」の作品になったのは間違い無いのだが、何故これまで地球上にそれが存在しなかったのかを考えれば、果たしてこれに意義があったのかは自ずとわかるのではなかろうか。 創作小説・漫画・アニメで「天才」を描くのは難しいという話はよく話題にのぼるもので、同じように「圧倒的な強さ」というのも筆力で勝負しようとしたらとても難しい。実力を発揮するにふさわしい障害を用意し、そこにぶつかる動機を用意し、巧みなぶつかり合いを描くための文筆力を用意する。本当にたくさんのものが必要だ。そして、世の「魔王もの」はこうしたハードルを乗り越えるために様々な努力を積み重ねてきたのだ。そんな歴史の地層を前に、作者は怯んでしまったのではなかろうか。「普通にやったら面白くなれない」と諦めたのではなかろうか。その結果としての、温泉旅館だったのではなかろうか……。なんじゃそら。 いや、完全にそういうネタに振り切れるなら別にいいんだよ。異世界ですっかりジャパニーズアイテムのブローカーの才能を開花させたカジュマさんみたいなキャラだっているのだし、見せ方次第でなんぼでも「魔王の温泉経営マンガ」は面白くできるはず。過去に「魔王がハンバーガーショップでアルバイト」アニメはそれなりに楽しかったのだし、へんてこ設定からファニーを導き出すのもセンス次第だ。しかし、今作はそうして「笑ってくださいよ」というネタの提供のほとんどの部分を安易なパロディなどで逃げようとしている。キャラの名前とか、台詞回しのテンプレとか、そういう部分でお茶を濁そうとしている。そういう作風が気に入らんのよな。恥ずかしがるくらいなら、やるなよ。「何ギャグにマジになってんの?」と、予防線を張るなよ。ボケるなら全力でボケて、全力で笑わせてくれ。それがどれだけ難しいかは、やってみなけりゃ分からないだろうけれども。 結局、CVがツダケンだからって許されるレベルを超えてしまっている残念感。最終的に「ツダケンがあいなまを喘がせるアニメ」という記憶への残り方になる気がするが、そうして供養してやるのがせめてもの情けなんじゃなかろうか。アニメスタッフは、いったいどんな気持ちでこの作品の映像を作っていたんだろう。ちなみに個人的に一番許せないのは桐野悠の存在である。「マッドサイエンティストで魔王にすら容赦しないドSの最強女」という設定のキャラにサトリナをキャスティング。「おっ、これはファインプレイ!」と期待したものの、何故か既存の設定に「魔王に理由もなくベタ惚れ」が追加されて台無しになった。上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき愚行。違う、ほんとそうじゃない。私はこれを作ったスタッフとは魂レベルで分かり合えない。何故、男として生まれ、サトリナに踏まれたいという欲求をぶつけられないのだ。 ちなみに今作の最大の印象は、「オープニングのきゃりさんの歌のサビ、アスラクライン2のオープニングに似てるよね」。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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