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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 OK、これは奇跡だ、奇跡の7分間に間違いないね、最終話。ここまでやられたら、OKだよ、俺の負けだよ。

 誰もが分かっている物語の結末。こうなることはすでに1話目から決まっている。このアニメの最終回、ラストシーンは奇跡の7分間、それ以外にありえない。そしてそれはどうしようもないくらいにハッピーで、どうしようもないくらいありきたりな幕引きなのだ。これを見るために半年間のアニメがあり、これが見られたら、半年分は報われるのだ。

 ぶっちゃけ、シナリオラインは割とやらかしてる部分はある。一番釈然としないのは最終的にチューの母ちゃんが手を引いたのが歌の力云々と全然関係ない兄ちゃんの頑張りの結果だったことで、結果的には2つのハッピーがたまたま重なっただけとも言える(そりゃま、カイルがこのタイミングに合わせてるからだけども)。他にもタオとアンジェラの関係性とか「いや、お前それここで明かす?」みたいなとこがあるし、結局とばっちりで獄中ビューイングになってしまったスキップは可哀想だ。なんかいろんなところで「おもてたんと違う」というパーツが無いわけではないのだが、まぁ、それもこれも些事であろう。圧倒的な画面の説得力でもって、奇跡は奇跡であることが示された。

 こうしてみると、なんだかふざけていると思っていた今作の筋の取り回しも実に巧妙というか、ずるい盛り込みかたをしていたのがわかる。具体的には「その他大勢」となるアーティストの描写の手法だ。今作のラストシーンがイメージしていたのは明らかに「We are the world」だと思われるが、そのための舞台設定として、「錚々たるメンバーが目的を1つにして集まったんだ!」という驚きが必要である。あらゆるアーティストが信条を超えて平和を願うために集ったことが表されなければ、奇跡は奇跡たり得ない。そして、限られたアニメの尺の中でそれだけの「大物アーティスト」を大物として描き出すのはほぼ不可能であろう。今作でも真っ当なポジションで「大物だなぁ」と感じさせられるのはせいぜいクリスタルくらいのものだ。しかし、途中で1話1話のエピソードを挟みながら作られていたデズモンド・フローラといった「脇役」たちが、今作では立派にそうした「大物アーティスト」の役割を果たしている。具体的に何をやってた人たちで、どんな歌を歌ったのかもよく分からないにも関わらず、である。この捨象の仕方がなんとも巧妙なのだ。最終的にはコンテスト参加者と1話限りのゲストキャラだけでステージを埋め尽くし、見事に奇跡を盛り上げて見せた。この最終形を見せられたら、まぁ、ここまでのグダッていたシナリオラインも仕方ないかな、という気になるのである。

 本当にね、最後のシーケンスの説得力がねぇ……これまで培ってきた今作における「アーティストたちの顔」が本当に綺麗でねぇ……中でもやっぱりキャロル・チューズデイの二人の色っぽさというか、歌い上げる艶やかさは格別。このイメージが作れるからこそのナベシンだなぁ、と見せつけられる思いだ。

 いやはや、万事お見事。とにかくここまでの長い道のりを歩ききったスタッフにはお疲れ様である。

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