最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「虚構推理」 5→4 欠損萌えの新たな発生地。ここから新たな性癖に目覚めてしまう青少年がいたらなんとも罪深い話である。いや、でも欠損痴女はなかなか見ないジャンルだな……。 これまたご多分にもれず、「推理もののアニメ化は難しい」という宿命に則った作品である。終始画面が地味なものになりがちで、ひたすら説明を続けられるだけなので「別にアニメじゃなくてよくね?」という感想で事足りてしまう。わかっちゃいたことだろうが、そう簡単にブレイクスルーできるものではないだろう。それでは何故、今作がわざわざアニメ化されるに至ったのか、その部分はなんとなく察することができる。 1つは、今作が狙ったコンセプトに一定の新奇性が感じ取れること。単なるミステリではなく、「嘘でもいいから相手を説得してレスバで勝てばそれが真実」というセッティングはそれなりに興味深く、例えばそのために探偵は超常的な方策でもって最初から事件の真実を知った状態でスタートするし、荒唐無稽な推理であっても、「聴衆が興味を持ち、面白いと思ってもらえたら勝ちやすい」なんてのも既存のミステリとは一線を画す設定だ。そのあたりの世相というか、ネットで沸き起こる噂やデマの類をミステリの真相と絡めるというのはチャレンジに違いない。 ただ、残念ながらそのチャレンジは成功しているとは言い難い。「どこまでいっても推理は虚構」というのは、実はミステリ業界でも永遠のテーマではあり続けており、結局は探偵側に集められた手がかりを都合の良いように解釈して「一番ありえると読者が思える解答」を導き出すのが探偵の役目。例えば突然透明な宇宙人がやってきて被害者を暗殺する可能性は絶対に考慮されない。なればこそ、そこに「虚構」を大胆に持ち込むことも許されるのではないか、というのが本作のチャレンジだと思うのだが、やはりそこには視聴者側の認識に大きな隔たりがある。 結局、ある程度の暗黙の了解がある状態で互いに「分かってて」書かれ、読まれるのがミステリであり、そこを大胆にぶっ壊して、新たなルールを設定しましたと言われたところで、なかなか折り合いをつけるのは難しい。そのために必死に「未来決定能力」などの補助装置を用意しているわけだが、現時点ではそうして設定をして回った分の労力に見合うだけのペイが出ているとは言い難い状態だ。暗黙のルールをぶっ壊して設定されたものは結局「作者に都合のいいルール」でしかないわけだし、想定された「ネットの聴衆」の動向にはロジックはない。そのあたりにもっと厳密なルールを課せば正当性は上がるのかもしれないが、そうするとせっかくブレイクした部分の妙味が薄れてしまう。どうにもコスパの悪い設定である。 ちなみにもう1つ、今作がアニメ化された要因だと思われるのは非常にわかりやすい側面で、「そりゃ、女の子が可愛くコミカライズされてんだから、アニメにしてもウケるだろ」という判断である。こちらはまぁ、至極正しい判断であり、実際、おひいさまはかわいい。私はどっちかというと紗季さん派であるが(中の人の影響も大いにあるな)、非常にキャッチーな設定のヒロインがあけすけに主人公とイチャイチャしながら突拍子も無いことをやっていく基本設計は、まごうことなき萌えアニメのフォーマット。そりゃアニメにしたくなる気持ちもわかる。ただ、如何せんベースが「推理もの」であるため、いざ話が始まると頑張って整えた萌えの文脈を活かす場面に乏しく、結局1話目とか最終話とか、おひいさまがイチャイチャするシーンが多い方が面白いという本末転倒な結果になってしまう。延々顔のない妖怪と殴り合う主人公の図がダラダラと流されるだけの画面は、不死設定も相まってまったく緊迫感がなく、せいぜいスクリーンセーバーくらいの扱いである。そうしないと画面が保たないという時点で、やはりアニメの映像としては力不足の感は否めない。 キャラデザを含め、萌えキャラ方面の強度は充分なクオリティに仕上がっていたので、なんだかもったいない話である。「推理とかいいから、もうずっと下ネタトークを続ければいいのでは?」という身も蓋もない結論になるな。 結論・上坂すみれがアイドルになるとだいたいイロモノ。
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