最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
略称は「はめふら」らしいよ。もうちょいこう、タイトルを工夫する余地はないのか。無いんだろうな……現代なろう文化では「タイトルだけでとにかく読んでもらえるように全部説明する」っていうのが常識らしいのだが、せめて製品化するときに新しい名前考えてあげるとか、取り回しのいい方法は無いもんなのかね。 さておきなろう文化らしいのだが、私が十把一絡げにするために用いている「なろう系」とは少しベクトルの異なる作品。私はアニメ以外の媒体を基本的に摂取しないために全て聞きかじったことになるのだが、どうやらなろうにも流行り廃りはあるらしく、一時期を境に流行り始めたのが通称「悪役令嬢もの」と言われるジャンルらしい。今作1話を見れば概要は分かるが、これまでの「チートスキルで主人公ポジに転生」ではなく、既存のゲーム世界の「負ける側」に転生し、なんとか敗北を回避しようとするのが主な筋。こうなると、もう「転生」という言葉だけが形の上で共通しているだけで、「なろう系」とまとめる訳にはいかない別ジャンルといえるだろう。 素直な印象をいうなら、この設定を最初に考えた人はなかなか偉いと思う。まずそこに視点を置くっていうところからしてエポックメイキングであるし、既存のなろう同様に「ゲームとしての文化」を下敷きにしながらも、今までとは異なる目的意識のストーリーテリングが可能になる。「乙女ゲー」というと男性ユーザーからは食いつきが悪そうだが、つまりはギャルゲーなどのアドベンチャーゲームの分岐を扱ったメタ設定。よりゲーム的な楽しみ方が可能だし、「悪役令嬢」と言われるとなんとなく共通認識があるので世界設定を作り込まずとも語りが広がる。きちんと収束できるなら、これは良い試みだと思う。まぁ、おそらくそうしてどこかに源流がある「原作」が存在し、それが人気になったら一気に似たような作品がコピーとして出回ることになったのだろうが……ちなみにこないだ漫画喫茶タイムで試しに似たようなタイトルの「悪役令嬢漫画」の1巻だけ読んだのだが、それは全く面白くなくて断念してしまった(確かこの作品ではなかったはずだが)。さて、今作が「悪役令嬢もの」のどの位置にある作品なのかはさっぱり分からないが、アニメ化までこぎつけた理由はあるのだろうか。 「思いつきは良い」というので手放しで褒めてはみたが、つまらない漫画を読んで、そして今作1話目を見て引っかかる部分があるのも事実。一番の懸念は、結局「破滅フラグ」とはなんぞ、という話。運命論的に「破滅に導かれてしまうストーリー」という下敷きがあるのだとすれば、もう、そこは転生した主人公がどう頑張ったって無駄である。ラッキーマンはどう転んでもラッキーなので絶対負けないのと同じように、破滅する令嬢が破滅する宿命のゲームであるなら、それはもう、ゲームオーバーを迎える以外の選択肢はない。逆に、「本人の振る舞い1つでどうとでも運命が変わりうる世界で、主人公はたまたま手に入れた『前世』の記憶を武器に、行いを改めて未来を改変する」という設定であるなら、バタフライエフェクトでもなかろうが、ちょいと言動を改めるだけでフラグもクソもなくなるはずなのだ。少なくとも1話目を見たらもう「弟からの破滅ルート」な無くなったように見えるし、これだけ幼い頃に「前世の知識」を手に入れたのなら、そもそも破滅ルートにたどり着く前に全然違う別の人生になるはずなのだ。そこにどの程度「運命の拘束力」が働くのかは結局作者のさじ加減次第であり、言い換えれば御都合主義。ほどよく逃れ難いように見える程度の運命を背負わされるなど、茶番にもほどがある。 「令嬢漫画」を読んだときにはそのあたりの「都合のいい運命解釈」にぴんとこなくて諦めたのだけど、今作の場合はそのあたりの処理がどうなるものか。1話目で弟ルートが回避できたとするなら、他のルートもサクサク解決し、あとは性根を正してまっすぐな人生を送る「悪役でもなんでもない令嬢」のお話になるはずなのだが……すっきりさせてくれるかなぁ。多分くれないんじゃないかなぁ。 まぁ、そんな懸念というか、覚悟というか、諦観があるので高望みはしないのだが、アニメとしての総体は割と良い出来だと思う。何より内田真礼のウザキャラが久しぶりにフル回転で聴けるは実に良い。ヒロインの造形は充分にキャラが立っているし、映像部分もテンポが良くて見やすい。調べてみたら監督は「みだらな青ちゃん」を担当した人のようだが、もともとSILVER LINKで大沼さんの下で活動していた人のようなので、今回も監督に抜擢されたということはそれなりに仕事が出来るんじゃなかろうか。なんとか、アニメで一発「悪役令嬢もの」の成功例を見せつけて、余計な後追いが出て来にくい状態を作って欲しいものだ(まぁ、つまらなかったらそれはそれで出て来にくそうではあるが)。
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