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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「啄木鳥探偵處」 5

 気づけばこれでひとまず今期の新番チェックはおしまい。今期の本数は37本、これに前期からの継続分を含めた44本が当面の視聴本数ということになる。グランプリ記事の直後なのでよく分かるが、この44という数はかなり少ない。過去の記録を遡ると、1期で44本以下というのは2015年度4月期以来のことで、実に5年の時を経て、アニメの数がついに戻ってきたということになる。まぁ、今期はコロナの影響で放送延期になった作品も多く、ダイレクトにその影響が出ている結果だが。ちなみに、現時点で把握している情報では「アイドリッシュセブン」と「放課後ていぼう日誌」の2本も制作が中断、途中から放送延期措置が発表されている。アニメ業界も影響を受けないはずがないもんなぁ。一体どうなることやら。

 さて、そんなわけで今期最後を飾る作品なわけだが、見事に同じクールの中で「文豪とアルケミスト」とネタ被り……はしてないんだけど、まぁ、なんでみんなしてこういう明治期とか大正期の文豪が好きなんだろうね。文豪たちも、単なる小説家だった自分の人生が後世になって異能バトルに駆り出されたり、探偵までやらされることになるとは思いもよらなかっただろう。特に、石川啄木については私が中学生の時の国語の先生がどうやらファンだったらしくて結構入念にその人生を追う授業を受けていたんのだが、まさか探偵になるなんてイメージはかけらもない。いや、大体の小説家がそうだろうけど。なんでよりによって啄木なんでしょうね?

 まぁ、そうしてよく分からないキャラ付けをされてるけど、中身としては「探偵小説」のイメージそのままなので、ぶっちゃけあんまり啄木とか金田一京助は関係ない。ぶっちゃけ、これ「架空の探偵リチャード氏」でも全然問題ない中身。一応、作中でちょいちょい啄木の作品について触れられているし、当時の「文学」へのこだわりは挿入されていくのだろうが、どうしても取ってつけた感が強く、下手したら強火の啄木ファンから「啄木はそんなこと言わない」と怒られそうなデザインである。まぁ、強火の啄木ファンがどこにいるか知らないけど。とりあえず、なんでこんな設定でミステリを展開しようと思ったのかは1話目だけではよく分からなかった。続きを読んだら分かる……のかしら?

 ただまぁ、探偵小説としては割と無難な滑り出しで、何より明治期を舞台にすると都合が良いのは、警察捜査が今ほど高性能ではない時代なので「探偵」が生きる目が自然なレベルで残されているところ。どうせなら開き直って古式ゆかしい探偵物語が展開するなら、実はアニメにしては珍しい題材なので目を引くものになる可能性はあるだろう。映像担当はライデンフィルムで、ほわっと和紙を広げたような風合いの作画は味があって決して悪いものではなさそうだ。あとは純粋にネタ勝負。そこまで度肝を抜くようなもんは出てこないだろうけどねぇ。

 それにしても森鴎外が便利すぎて笑うわ。もう、この数年だけでどれだけアニメキャラとして登場したかもよく分からないが、「森鴎外」のWikiとか見ても「それぞれの作品でのキャスティング」とか掲載されてないのね。残念(そりゃそうだろ)。

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