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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 本が……できた! 第22話。なんだろ、ことここに至って、ちょっとグッときてしまうのはやっぱり積み重ねのなせる業であるなぁ。

 2期に入ってからどんどんダイジェストみたいな展開が加速している本作。今回も割とそうだったけど、本当に情熱大陸みたいな構成で、マインを中心にとことんトライアル&エラーを繰り返し、その成果と進歩について、ナレーションを交えて事実のみを淡々と連ねていく。お話としては味気ないのだが、それでも積み重ねと成長の妙は見えるようになっているので、今作はこの構成でもいいのかな、という気もしてくる。だいぶ「なろう系」というのとはかけ離れた存在になっているのだが、これももしかしてなろうの一流派として存在しているデザインなのだろうか?

 マインのやっていることは、確かになろう系主人公のそれと本質的には同じものだし、今回描かれたヴィルマの一件についても、だいぶ御都合主義的というか、描写が淡白なせいで「そこまでヴィルマが感じ入るような要素あったか?」というわだかまりは残ってしまう。それでも、そこに至るまでにマインが何度もつまづき、その度に仲間に助けられ、克己したことで解決してきた流れを思い出せば、「まぁ、マインも頑張ったからね」という結論で問題ないような気がしてくるのである。

 特になろうテイストを薄めている大きな要因として「周りの人間が割と理知的」というのがあって、1期のクライマックス(?)で描かれたルッツとの対話なんかに代表される通りに、マインは「単なる天才キャラ」みたいな持ち上げられ方をしておらず、「ダメな部分はダメだけど、なぜか余人が持ち得ない知識を生み出すことができる特異体質」みたいな認識になっている。今回いよいよ神官長がそのことに肉薄しており、マイン本人はもとより、周りの連中もこの才能をどのように扱ったものかと、手放しで歓迎せずに慎重に見守っている様子が伝わってくる。神官長もベンノさんもそうだが、マインの桁外れの才覚は認めつつも、彼女に足りないものがあることはきちんと理解しており、ダメなものはダメだとはっきり言って、たしなめ導く役割を担うキャラも多い。その辺りの人間関係が、今作をなろうっぽくせず、むしろ世界名作劇場みたいな雰囲気に仕立て上げているんじゃなかろうか。

 そうして苦労を重ねて完成した1冊の絵本。もう「本好きって本を作るのが好きなやつのことじゃねぇよ」とかいう当初のツッコミはどうでもよくなっている。ここまでの紆余曲折と艱難辛苦を考えれば、彼女がこの世界にやってきた最大の理由は、きっと本を作ることにあったのだ。このまま満足して成仏するような展開になったらちょっと怖いけど、まだまだ野望はたくさんあるんやろなぁ。

 

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