最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「球詠」 5→5 どれだけ放送本数が少なくとも、どれだけ放送時期がずれ込む作品があったとしても、こうして終わっていく作品はきちんと存在しているのだ。今期もボチボチ最終回シーズン。その口火を切ったのは、なんとも評価の難しいこの作品から。 結果だけ見れば平均点から平均点への推移。「まぁ、普通レベル」で終わった作品なのだが、その評価はかなりはっきりとした高低差が存在している。もう、見ていた人ならお分かりだと思うが、今作はとにかく作画が足を引っ張っていた。ぶっちゃけ、作画部分での情けなさだけで評点すれば3点がいいとこである。これがコロナの影響なのか、もともとスタジオが持っていたポテンシャルなのかは分からないが(最終回まで納品できていたとするなら、コロナは関係なかった可能性が高いが)、ファンからすればとにかく「勿体無い」という感想になるのだろう。これで「恋する小惑星」と同じくらいの制作体制で作られていたなら、もしかしたら大化けしていた可能性もあるものを。 作画がダメだったのは、とにかく力の入っていない外注丸出しのヘナヘナキャラでも一目瞭然だが、実際の野球モーションになるときのCGモデルの使い方もかなりお粗末なのが情けなさに拍車をかけている。最近はこうしてモーション作劇をCGに頼るスタジオも増えており、我々の目が慣れてきたことを差っ引いても、全体的に「こなれた」成果が作れる時代になってきている。どちらかというとそれ以外の部分をCGのテイストに寄せることで解決を見る場合が多いが、今作の場合にはどうあがいても「CGっぽい」作画を普段から寄せて作ることが不可能だったようだ。それに加えてモデルの扱い方も全く慣れていないようにしか思えず、背景から浮く、モーションの力のかけ方がアニメとしておかしいなど、とにかくどれを取ってもマイナス要因にしかならない。ただサボるためのツールとしてCGモデルが出てくるなら、いっそ投球シーンなんかは一枚絵を適当につないでいった方がなんぼかマシだろう(実際、同時期に放送されている「メジャー」はそれで充分に機能しているのだ)。できることならば、コロナの過ぎ去った平和な世の中が訪れた際には、なんとか芳文社の全精力をもってリメイクしてほしいと、そう思ってしまうくらいの残念な作品である。 しかし、そうして「残念だ」と悔しがるということは、「作画さえよければ」という思いが募る作品だったということでもある。「女の子の野球漫画」というよくあるようでそこまで多くないテーマだが、今作は私がよく使う「進化型きららアニメ」の先を見据えた1つの答えを提示してくれている作品だと思う。スポーツもので比較するなら「はるかなレシーブ」があったが、やはり、潜在的に野球というスポーツはドラマづくりがやりやすいという利点があり、掛け値無しで「面白いドラマ」が作れるのである。序盤は魔球を使う主人公ってことで「なんだかなぁ」と思ってみていた部分はあるのだが、いざ試合が始まると割とあっさりこれが打たれたりして、野球自体が決して超常バトルになったりしない。決勝戦では一番顕著だったが、最もウェイトを置いて描かれるが参謀役の采配と苦悩、そして勝負のあや。「単に女の子が可愛い」ではなく、どこまでも「野球ドラマがやりたい」という欲求で物語が作られているのがわかるのである(そもそも作画だけ見たら女の子は可愛くないしな)。そして、序盤から形成されていったチームの友情関係が最終戦できちんと伏線として機能しており、1人1人の選手の心情が試合の行方を左右するファクターとして説得力を持つ。自分でもなんでか分からんのだが、最終回はやたらと泣けるポイントが多かった。クライマックスとなった希の打席、ベースを回る希が芳乃を指差すシーンで泣いてしまったのはしょうがないとは思うのだが、その前の打席、バント失敗して戻ってきた稜に対して芳乃がかけた「もっと練習しようね」という一言がやたらと刺さった。消沈して戻ってきた選手にその言葉がかけられるのは、本当の友達だ。 細部まで見ていけばきちんときららイズムを継承した「女の子のいちゃいちゃ」がありつつ、それが野球というスポーツと自然に結びついて効果的な見せ方ができている。そういう意味では非常に良い作品だった。作画のレベル次第では年間規模でも優秀賞が取れる可能性があるんじゃなかろうか。今作の大ファンの知人がいるのでちょっと引き気味で見ていたのであるが、これで安心して、原作を買おうと思う(多分、2期は作られないだろうしな……)。 というわけで、7点の要素と3点の要素があった作品なので、均して5点。そういうこと。次のきららアニメは何かなぁ。幸せになれるといいなぁ。
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