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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「本好きの下剋上(第2期)」 5→6

 適宜神官長に萌えていくタイプのアニメ。最後の最後まで冷静だったのに、突然感応ヘッドギアを装備して一気に真相に迫ったのはちょっと笑った。色々と見るべき点が多い作品だってのは認めるところなんだけど、たまに魔法の設定がガバいのはしょうがないな。

 1度感想は書いたが、他のなろう系とは一線を画す、見どころのある作品だった。やっぱり食傷気味になっているのは圧倒的チート設定からの頭空っぽ展開なのであって、「異世界転生からの前世記憶無双」というテーマ1つとっても、調理の仕方でちゃんと普通に食べられるストーリーになるのである。今作のマインの場合、フィジカルはむしろビハインドを背負った状態での戦いになったおかげでどこまでいってもチートはチートになりきらず、さらに「身食い」の制約が明確化することで、そのビハインドが直接生存目標になり、物語の大上段のモチベーションに成り上がった。マイン自身もそのことは重く受け止めて必死に生きようともがく姿が描かれるし、その途上で出会う人々との繋がりは素直に心惹かれるものになっている。

 1期の頃にまだ引っかかっていた映像部分も2期目にはすっかり慣れ、むしろ感想で書いた23話のように独特なデザイン性を研ぎ澄ませて見せ場に転化させるまでになった。こちらとしてはキャラデザがどうこうってのはあくまでも第一印象でしかないわけで、そのデザインを使って何を見せるか、どう見せるかの部分が最大の眼目。今作においては、しっかりと「このデザインだからよかったんや」という理由を明示してくれたので文句の出るところではない。不思議と最後まで「かわいいなぁ」と思うような女の子は出てこなかったのだが、むしろ野郎キャラの細かい表情に見どころが多かった気がしますね。この世界、性根の悪い人間がわかりやすく「悪い」顔になってくれるので道徳的な部分がとても見やすいのである。ほんと、「世界名作劇場」みたいな作劇だね。

 「本」という1つのテーマを掲げて始まった本作が、2クールという決して短くない時間を経て、無事に「本が作れる」ゴールまで到達。原作はここからもさらに続いているらしいのだが、まぁ、ここで終わっても別に物足りないとは思わないくらいのレベルだ。紙ができて、本ができて、それが製品化されて、さらに図書館の管理権限も事実上ゲット。これより上もあるかもしれないが、あとは拡大生産なので話の刺激は似たり寄ったりだろう。ちょっと早い段階で本を作っちゃったもんだから(?)、最後に謎のファンタジー強化週間に入って突然騎士と一緒に魔物討伐に出向いちゃったのは必要な行程だったのかはよくわからない。まぁ、戦うのがドラゴンとかじゃなくてトロンベだってのも今作らしいこだわりで面白い部分だったけどね。魔力があるってことは、多分あれ以外にも魔術的な驚異はその辺に転がってるんだよね。さすがにあんだけ仰々しい「騎士」の文化があるってことは、まだまだ上の敵がいて、今後はそういうのと戦う展開になる可能性もゼロではないのだけど……ルッツは冒険者じゃなくて商人の魂を貫き通してほしいなぁ(勝手な心配)。

 とりあえず、「これくらいならなろう展開も悪くないな」という1つの試金石として貴重な作品になっている。いや、なろう系に「なろう」という名前が着く前には、普通にこういうジャンルも受け入れて見ていた気もするのだが……人間の認識って、不思議なものですね。

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