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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「啄木鳥探偵處」 5→4

 啄木はそんなこと言わない。いや、知らんけど。そりゃこんな小説書いてるのだったら、私なんぞよりも今作の作者の方がよっぽど啄木について調べているんだろうし、「啄木はそんなこと言いそう」なのかもしれない。Wikiで軽く眺めるだけでも「彼の借金はこうした遊興に費やされ」とか書かれてるし、多分そういう人なんだろう。でも、なんか言って欲しくなかった。公式との解釈違いだ。

 結局、啄木と京助の関係性で終始物語が進んでいくわけだが、どうにもこの啄木は主人公としての魅力に欠ける。「推理力がある」というのは間違いないのだろうけど、そこにたどり着くまでの非人道的な振る舞いがひどすぎて、ちょっとやそっと格好いいところを見せたところで埋め合わせは効かないのである。自分と同じように精一杯の生活を送っている京助にあんだけ迷惑をかけてもケロッとしているような性格ってのは、どれだけ戯画的だろうと、どれだけ叙情的に描かれようと、受け入れがたい部分が大きすぎた。また、それを受ける金田一も、別に愚か者という描かれ方でもなく、「わかった上で啄木の支援をしている」というデザインになっており、「いくらなんでもそいつは甘やかしすぎてねぇかな」という気持ちが先に立つ。友情って、そういうことじゃないと思うんだけどね……。

 まぁ、こうして反感を持ってしまうのは、二人の友情の上っ面の部分だけを見てしまっているためだと思いたいのだが、やはり小説媒体と異なり、アニメの限られた時間の中で2人の複雑な思いを描き切るのは難しい。一応推理モノの体裁を取っているのでだいたいは1話で1つの謎解きをしなきゃいけないし、その謎解きも謎になってなかったりすると、非常にぼやけた印象のお話しか残らない。正直言って、あまり「30分区切りのアニメ」に向いてない作品だったんじゃなかろうか。映像部分とか、省エネ気味ながらもなんとなく雰囲気が出ている部分は嫌いではなかったのだが……。うーむ、結局、なんでこれがアニメになったんでしょうかね?

 

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