たほいや譜（20／07／18）

　今週は参加者が少なく、さらにクレイジー連中が少ない（重要）ということで、至極普通のたほいやになりました。えぇ、普通です。

 

 

 

Round１・「いっきのこう」

１、窮地に追い込まれたときこそ名を上げる好機であるという孟子の教え。

２、一角獣と麒麟の交わり。交尾の難しいたとえ。

３、最後のちょっとしたほねおり。

４、（二期の乙、三期の丙、末期の丁と続く）当初は目覚しい活躍を見せるが、次第に衰え、見るも無残になるさま。

５、→九仞の功

６、農民どもが一揆を企てている匂い。これを嗅ぎ取れることが一流の藩主の資質とされる。

　軽めの出題から、ということらしいですが。ちなみにどうでもいい情報ですが、これを出題する際には、人数が常識的だったこともあり、「物は試し」ってんで様子を録画しながらの進行になりました。「流石に記録を残してたら答えにも遠慮が出るんじゃね」という予測も立てられましたが、遠慮してるかどうかは各人の判断に任せます。　②すでにこれ系の答えは「きまくわ」系という１つのジャンルになっているという事実。「ユニコーンはせっかくの処女をなんで自分から奪いに行くんだ？」「麒麟がメスだとはどこにも書いてないじゃないか」「なるほど」なるほど？　③なんかもう、知らない言葉ばかり並んでいてどこからせめていいのかもよく分かりません。難しい漢字が多すぎるし、使う人間おるんかい。　⑤と思ったら知ってる人いたわ。　④「何か特定のアニメ作品を想定しているのか……」とか邪推されましたが、別に深い意味はないです。四期までやってるアニメなら大体は有名作品でしょ。ナニ書目録もないわい。　⑥「一揆の香」。「クンカクンカ、これは、一揆？！」は「ペロッ、青酸カリ？！」と大差ないよな。一流の藩主ならまず一揆が起こらないようにしろや。

 

 

Round２・「まかじしじぬく」

１、忘我を超えて他我の境地で能を舞う。

２、魔法で鍛えられた剣が静寂を貫く。

３、楫を数多くとりつける。

４、江戸期に活躍したという伝説的加持師。当時の浮世草子に名を残すために架空の人物だと思われていたが、近年、日本橋にその手の者が見世物を開いたという説もある。　同例の曲羅との関連性も唱えられる。

５、果実を絞ったものにジンを効かせてオンザロックで飲むカクテルのこと。

６、人がその才能に適さない仕事をすることのたとえ。

　たほいや史に残りそうな、とにかくどこから触っていいのかが全く分からない文字列。ここまで手のつけようがないのは珍しい。　①②③一応ウ段終わりの言葉なので、動詞が並ぶのも致し方ない。それにしても絶望的。②が「魔・鍛治・静寂・貫く」であることしか分からない。ちなみに③で出てきた「楫」とは基本的に「舵」と同じ語であるらしいが、説明されてもよく分からない。だからさ、もう1500年とか使ってない言葉は封印しろや。　④「魔加持師」。最初は「なんやこれ」と言われていたが他の答えもわけが分からなすぎて、次第に「もしかしたらいたのかもしれない」と思われ始めた。ちなみに同例の「曲羅（マガラ）」はこないだ使われて結構強かった「外交官、マンガラ」から。　⑤激しい検討会が行われ、導き出された結論は「かじつ」の「つ」の字を絞った結果、捻られて「し」になったのではないか、というものであった。残りの「じぬく」は「ジンオンザロック」の訛りとされたが、むちゃくちゃすぎるやっちゃばである。「これ、正しくはMake a juiceなんですよ！ ちゃんと最初の「ま」にも意味があるんです！　果実とか関係ないんです！」「そりゃ悪かったなぁ、で、「じぬく」はなんだったん？」「それはジンオンザロックですけど……」　⑥「真・鍛治」が「自身で抜く」つまり、慣れない鍛冶屋が刀を振るうの意らしい。

 

 

Round３・「すずのや」

１、鈴虫を入れた虫かご。風流。

２、本居宣長の書斎の名。鈴を愛し、書斎に36の鈴を懸けた。

３、（すすのやの転）みすぼらしい家。黒ずみ古びた家屋。

４、（ギリシャ神話）失敗を繰り返したために、持っている矢のランクをどんどん下げられてしまったキューピッドの持つ矢の末路。

５、収穫した稲穂を捧げる木。またそれに掛ける小屋。穂積。

６、キューピッドの矢の一。刺さっても特段の影響はなく、キューピッドが練習に用いる。

７、鈴を鳴らして子供たちを呼ぶことから、紙芝居屋。

　あまりにキツいお題のあとというので、考えやすそうな優しい（易しい）問題を出してもらったが、結果は全外しであった。こうして傷ついた心につけ込む出題は、本当に人の心がない。　①それはあなたの感想ですよね？　②鈴が３６個とか、やたらディティールが詳しい謎の書斎描写。ちなみにこれを見た東方フォロワーは「明らかに本居小鈴が元ネタなんだよなぁ」と指摘、当然「その東方キャラの元ネタがこのエピソードなのではないか」という可能性は言及されたが「いやぁ、算用数字が出てきた時点で東方と繋がらなかったんだよなぁ」とのこと。たまたま東方フォロワーが現場に２人いたせいで牽制しあったのも不幸であった。「へー、東方って元ネタとかあるんだー」「元ネタしかないわ！！！」　④⑥これで被るのは笑うわ。よく見るとかたや「転落後の最下層」で、かたや「スタート時の入門用」とニュアンスは違っている。いや、だからなんだと言われても困るが。

 

 

Round４・「すじや」

１、書店、またはその仲卸業。一文字屋の洒落から。

２、→辻占

３、頭髪の豊富な男をうらやんでいう語。

４、諜報家、情報屋の隠語。

５、寿司に湯をかけた料理。近畿地方で、特に熟れ鮨を使用したものが多い。

６、→急性呼吸器症候群

７、〔鉄道で〕ダイヤを専門に作成する人の称。

　最近すっかりおなじみになった「新明解の逆襲」。　①最近はもう、新明解らしさを出すにはなるべく「普通の」答えを書くように意識してます。ちなみに「一文字屋」というのは「八文字屋」という書店名からの発想。　③過去に出題された「とすじえもん」からのアンサー。ただ、そもそも「とすじえもん」がハゲのことなので、この表記で頭髪は増えない気がする。　④「諜報家と情報屋って随分ニュアンス違うよな」。　⑤事前に「濁った寿司屋のこと」という訳のわからない案は出ており、そこに何かが混ざった答え。「すし」と「おじや」の複合技である。混ぜんな。　⑥何かの英語名を略したものだろうと思われ「sudden……」などと色々考察されたが、答えは「サーズの病」だった。似ても似つかぬ……（今更）。　⑦「それだけを専門にしてる人とかおるんかいな」と最初は懐疑的な意見も出たが、話し合ううちに「どうやらいるらしい」という話になっていった。詳しく見ると、これってかなりの要職なんじゃなかろうか。「もう、今の子供達はYoutuberなんかじゃなくてスジ屋を目指しなさいよ」。

 

　僕たちはyoutuberを目指してマネタイズを……考えないやろなぁ……。