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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「蜘蛛ですが、なにか?」 6

 これは……どうだろう、流行るんだろうか。相変わらず攻めてるなぁ……。

 堂々たるなろう作品なわけですが、これが実は原作既読。まぁ、正確にはもちろん漫画版のみなんだけど、例によって漫画喫茶に行った時に読むやつです。そして、これは割と好きだったので、満喫に行くたびに新刊が出てれば読むクラスの作品なのです。なんでこれが琴線に触れたのかは正直よくわからないんだけども……多分、すげぇストイックな作風がいい具合にハマッたんだと思う。今はゲームとかさっぱりやらなくなったんですが、もともと私はやりこみ系のゲームが好きなんですね。「ディスガイア」みたいな終わりのないレベル上げ作業を、ただ黙々とやり続けるという非生産的な行程が不思議と快楽に感じられる体質。そういう「ただひたすらレベル上げ」の感覚が楽しめるのがこの作品だったのです。いや、だってすごいよ。多分コミックは7巻か8巻くらいまで読んでると思うんだけど、ほとんどが暗いダンジョンの中でスキルを磨いてレベル上げするだけの話だからね。「このスキルとこのスキル組み合わせてこっちのツリーに派生する」みたいなことをひたすらやり続けて、最初はどうあがいても全滅エンドやんけ! みたいなクソでかい敵モンスターに対し、経験値を積みまくって、覚えゲーにして地味に地味に攻略していく。なろう系につきもののチート性能とか、周りから褒められまくりの人生なんてものは皆無なのだ(まぁ、一匹しかいないからね)。おかげで私の中ではなろう作品の中でも特異な立ち位置にあり、こっそり今回のアニメ化を楽しみにもしていた。

 ただ、アニメになるにあたって読めない要素が2つあった。1つは、なんと製作が板垣伸&ミルパンセになったこと。正直、僕は板垣さんの作品作りは嫌いじゃないんですよ。多分他の作品の時にもこういう話題には触れてると思うんだけど、逃げずに無茶に突っ走るタイプのクリエイターで、ちゃんと「見たことないもの」を見せてくれるんだ。ただ、あまりに無茶がすぎてそれが完遂できないことも多々あるのが悩ましいところで、スタジオの力が尽きてしまった「WUG」とか、本当に事故レベルで力尽きた「バスカッシュ!」とか、監督の力量とは別問題の要素でケチがついてしまう勿体無い人だと思う(「コップクラフト」だって作画がもっと頑張れればさぁ……)。

 そんな板垣さんが今作を取り扱う時にどうなるんだろうと思っていたら……こうなった。もう、エンディングのあのテンションだけでどうでもよくなったわ。もともと「蜘蛛が主人公」っていう無茶なデザイン部分をミルパンセのCG作画でごまかしてしまい、あとはコロコロとコメディタッチを中心に回しているので存外画面は楽しいものになっているんじゃなかろうか。

 そう、もう1つの読めない要素は「アニメにした時にクッソ地味な作品じゃね?」という部分。だって、他人が洞窟の中で延々レベル上げしてるのを見て面白いと思う人間がどれくらいいるのかっていうと……ねぇ。その辺りのコンセプトの地味さ、画面の地味さはあんまりアニメ向きじゃないんだろうなぁ、という予想があったわけだ。結果的にその2つの要素はうまい具合に融合していて、板垣さんのコンテワークのおかげで少なくとも1話目はあまり「地味さ」を感じずに済んでいる。まぁ、もちろん悠木碧のテンション芸に救われている部分もあるのだろうけども、そこはもう、多分監督も織り込み済みだと思う。おいちゃんのしゃべりをとにかく最大限に活かせるような構造にして、いざとなったら画がなくなったとしても音声だけで成立しちゃう、それくらいの意識で作っちゃっても良いと思うのだ。

 ただ、もう1つ気になる要素があるとすると(3つ目やんけ)、実は……人間パート、俺全然知らん。コミック読者なら知っていると思うが、前述の通り、漫画だととにかく洞窟の中でレベル上げをするだけの作品。洞窟に入ってきた人間と意思疎通ができずに追い返すシーンなんかはあったが、基本的にモンスターの間の弱肉強食だけのお話であり、華々しい晩餐会のシーンなんて見たことない。それが、アニメ1話だといきなり「転生者同士の会話」が登場している。あれ、いったいなんなんだろう……もしかしたら、原作の小説版だとああいう要素があったのをコミック版では削ってるのかしら。その辺りのことがよくわからないので、今後アニメがどう展開していくのかが全くわからないのが心配ではある。まぁ、多分これも「画面地味すぎ問題」を解決する一貫なのだろうね。あとはおいちゃんの喉がぶっ壊れるのを防ぐために多少労働力を分散させる目的とかかなぁ……。

 まぁ、何はともあれ話題は尽きなそうな作品にはなってると思いますよ。今度こそ頑張って作品が成立することを祈っております。

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