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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「バック・アロウ」 6

 Oh, It’s funny tales. こういう作家性がどうしようもなくダダ漏れしちゃうタイプの作品、最近はあんまり多くないのでそれだけでちょっと嬉しくなりますね。

 谷口悟朗と中島かずきという、ありそうで無かった禁断のタッグ。ともにクドすぎる作家性を持つクリエイターで、しかもその方向性は全然違うのにどこか重なる部分もある気がする不思議な関係。この2人が手を組んだ時に、いったい何が出てくるものか。……いや、マジで何が出てきたんだろう。すっげぇ無責任な第一印象だけでいうと「ギアスっぽい道具立てでどうしようもないくらいにグレンラガン」みたいな作品。ベースにあるのはやっぱり中島かずきテイストだと思うのだが、それを谷口さんが咀嚼することでこれまでの中島作品の持っていたアクの強さを、アニメ的に別な方向に発散させたような印象なのだ。いや、自分でも何言ってるかよく分かんないけど。

 設定だけみると「壁に囲まれた世界の中で、人間が巨大化したりしなかったりするし、なんならその壁をまたいで行き来してるのが梶裕貴だ」というよくわからない進撃っぷりを展開している。共通項の多さから「進撃のパクりか?」とか思うのは自由だが、結局「閉鎖世界をぶっ壊す」というのは割とありがちなテーマではあるので、むしろ中島かずき作品の方が先だったという考え方もある。それこそグレンラガンでもキルラキルでもプロメアでもおんなじようなもんだしな。ただ、人間が巨大化して変身するのが巨人ではなくてメカ寄りの何かであるという部分にアニメ的な異質さがある。ほんとバカバカしいんだけど、このゼロ年代くらいの感性がもろに残ったデザイン性は、やっぱりおっちゃんたちにとっては嬉しくなるものなのだ。

 まぁ、古臭さをマイナスに捉えられちゃうとやっぱり損なので、できればここからさらにもうワンステップ、とんでもないネタを繰り出して欲しいということまでは期待しちゃうかな。2人のクリエイターが互いに異次元のマリアージュを見せるか、お互いのアクの強さを消しあって無難なところに落ち着いちゃうか。今後はもしかしたらそんな究極の2択が待っているのかもしれない。でもまぁ、この2人なら大コケはしないんじゃないかという期待を持ちながら見守っていこう。やっぱりね、わたしゃ谷口さんの作品は好きなんですよ。みんな、アクティヴレイド観ろよ。

 

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